がぶ飲みしたいときー! がぶ飲みしたいときー!(ちょっと古い?)

9月 18th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (がぶ飲みしたいときー! がぶ飲みしたいときー!(ちょっと古い?) はコメントを受け付けていません)

'A Very Big Cup of Water!' by Totoro's Expy

先日のテレビ報道で、New York City のレストランや映画館などでの巨大なサイズの容器での炭酸飲料の販売を規制する条例案が可決されたというのを聞きました。NYC に限らず、学校での炭酸飲料の販売に関する規制が設けられるという話はアメリカではよく聞きます。要は、大量の糖分を含む炭酸飲料を大量に摂取するのは健康によくないという予防医療的な見地からの動きなのだと思います。これに対しては、炭酸飲料メーカーの反対はもちろん、一般市民からもあの大きさの炭酸飲料を飲むのが映画にはぴったりなのに……という声も聞かれるそうです。

コーラなどの炭酸飲料は、総称として soda と呼ばれています。なので、前述の条例などは soda ban(「ソーダ禁止条例」とでも訳しましょうか)と呼ばれているようです。アメリカには、BIG SODA FAN(ソーダ星人)がたくさんいるんですよね(そうでない人もたくさんいます)。NYC にはそんなに店舗数はないので見たことがありませんでしたが、California の 7-Eleven でかなり大容量の容器を見たことがあります。日本と同じように缶や瓶での販売もありますが、カウンター脇にファミリーレストランのドリンクバーにあるようなベンディングマシンが設置されていることが多いのです。自分の飲みたい容量のカップに soda を注いで、その容器の大きさに応じた価格を支払うというシステムです。そこに置いてある大容量のカップが BIG GULP です。gulp は、ゴクゴク飲むことですので、日本語に訳せば「がぶ飲み」といったところでしょうか。

BIG GULP は、1980 年に登場した商品で、32 oz.(946.35 ミリリットル)の大容量。約 1 リットルですね! BIG GULP シリーズは、まだまだあります。SUPER BIG GULP は、44 oz.(1.30 リットル)。X-treme GULP は、52 oz.(1.54 リットル)。最大サイズの DOUBLE GULP は、その名のとおり BIG GULP の 2 倍で、64 oz.(1.89 リットル)! 日本で言えば、2 リットルのペットボトルをひとりでゴクゴク飲んじゃうような感じですね。どんだけ soda 好きなんだ……というレベル。
※ oz. は、この場合は fluid ounce(fl. oz.)で、液体の容量に関する単位でアメリカで用いられています。1 fl. oz. = 29.5735296 ml となります

しばらく前に「悲しいときー」で人気だったいつもここからが、ソフトドリンクの CM で「がぶ飲みしたいときー」というセルフパロディをやってました。彼らが CM 出演していた「がぶ飲みミルクコーヒー」は、現在の商品では 500 ml(CM 当時の量は不明)。BIG GULP の半分強。こんな量で「がぶ飲み」と言われても BIG GULP を飲みなれた人からは鼻で笑われちゃいますね。なんだかまだまだ蒸し暑い日が続いています。おなかを壊さない程度に、過剰な糖分を摂取しない程度に BIG GULP したいですね!

fl. oz. のような耳慣れない単位もそうですが、アメリカでの soda の消費事情や、それにともなう健康政策とか、翻訳の仕事にはこういう文化的・社会的理解も重要ですね。

photo : “A Very Big Cup of Water!” by Totoro’s Expy


グローバル人材として英語翻訳の依頼時に気を付けたいこと

9月 14th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (グローバル人材として英語翻訳の依頼時に気を付けたいこと はコメントを受け付けていません)

'Business Meeting' by thetaxhaven

こんにちは、maggy です。昨日、駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシル主催の「グローバル人材の育成:日英協力の可能性」というシンポジウムに参加してきました。日本における国際ビジネスに必要なスキルを持った人材(グローバル人材)の育成の課題について、両国のスペシャリストによる活発な意見交換が行われました。

グローバル人材としての求められるスキルとして、イギリス人のスピーカーから、文法や言語の構造を理解しているという英語の基礎力に加えて、異文化理解力、コミュニケーション力、協調性、交渉力、発信力、論理的思考力などが挙げられていました。日本人としては、つい英語の基礎力にばかり目がいってしまいがちですが、それだけではないのです。

こうしたグローバル人材として求められるスキルは、翻訳のご依頼が多い、英文文書、英文ビジネスメール、英語のプレゼン資料の原稿を作成する時にも、気を付けたいポイントを示唆しているのではないでしょうか。

例えば、さまざまなバックグランドを持った人にも伝わるよう、要点を抑えて論理的に書く(論理的思考力)、相手の文化を配慮する(異文化理解力)などといったことです。

ぜひ、「スピード翻訳」に翻訳をご依頼の際には、グローバル人材としてのスキルを磨くチャンスだと捉え、上記のポイントに気を付けながら、日本語の原稿を作ってみてくださいね。

photo : “Business Meeting” by thetaxhaven


G と呼ばれるアレ : コトバの呪力

9月 11th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (G と呼ばれるアレ : コトバの呪力 はコメントを受け付けていません)

'Oh my god' by Francisco Martins

(お食事中の方やタイトルから想像されるトピックにセンシティブな方はご注意ください)

こんにちは、maki です。ある人の tweet を読んでいて、台所などを徘徊する褐色の昆虫を G と呼んでいるのを見かけました。そういえば知り合いにもあの昆虫のことをその名称で決して呼ばない人がいるのを思い出しました。人によっては、アレと呼んだり、逆にもうすこし具体的(?)に gkbr と書いたりする人もいます。「噂をすれば影がさす」ということなのでしょうか、あの昆虫の名前を忌み言葉を使うことでその災厄を回避しようという心理なんですかね。

日本には古来より言霊思想があって……というのはよく語られる話ですが、日本以外でもこうした忌み言葉(taboo words)などによる婉曲表現というのは、さまざまあるようです。いちばん最初に思いついたのは、南方熊楠の『十二支考』からの一節。

スウェーデンの 牧牛女うしかいめは狼を黙者だんまり灰色脚はいいろあし金歯きんばなど呼び、熊を老爺おやじ大父おおちち、十二人力にんりき金脚きんあしなど名づけ決してその本名を呼ばず、また同国の小農輩キリスト昇天日の前の第二週の間鼠蛇等の名を言わず、いずれもその害を避けんためだ(ロイド『瑞典小農生活ピザント・ライフ・イン・スエデン』)。カナリース族は矮の本名を言わずベンガルでは必ず虎を外叔父ははかたのおじと唱う(リウィス『錫蘭セイロン俗伝』)。わがくににも諸職各々忌詞いみことばあって、『北越雪譜ほくえつせっぷ』に杣人そまびとや猟師が熊狼から女根まで決して本名をとなえぬ例を挙げ、熊野でもうさぎ巫輩みこども狼を山の神また御客様など言い山中で天狗を天狗と呼ばず高様たかさまと言った。

出典 : 『十二支考』 – 「虎に関する史話と伝説民俗」(南方熊楠)

世界各国でクマやオオカミなど恐怖の対象の名前を口に出さないようにしているというのは、おもしろいですね。忌み言葉によって忌避されるべき対象は、恐ろしいもの(恐れ多いもの)であったり、不吉なものやこと、不浄のものであったりというパターンに収斂されそうです。

英語では、どんな表現があるか考えてみました。Gee.Oh, my goodness.Gosh. などの口語表現がすぐに思い当たりました。これらは、すべて GOD を忌避する表現だと言われています。この背景としては、やはりモーセの十戒の「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない」(Thou shalt not take the name of the LORD thy God in vain ※)があるのでしょう。映画などでは、Oh, my god! というセリフなんかはよく聞くような気もしますが、こうした表現は人によって許容度はバラバラです。気をつけて使いたいものです。
※ thou は、you の古語。shalt は、shall の古語(二人称現在形の活用)

おまけ : 古代の日本においては、敵対する勢力に忌むべき名前をつけたりしていたようです。まつろわぬ人々(先住民)を「悪し奴あしぬ」と呼び、それはいまも(奈良の)「吉野」という地名として残っているという説を読んだことがあります。植物の「アシ」(葦)が「悪し」につながるということで「ヨシ」と呼ばれるようになったのと同じで、後世になってから地名の文字を変更したという説です。「熊野」の「熊」も「熊襲くまそ」の「熊」であり、「蜘蛛」であり、「雲」というよくない言葉が起源だということなんですが……。

photo : “Oh my god” by Francisco Martin


大手外資系から突然のヘッドハンティング!?

9月 5th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (大手外資系から突然のヘッドハンティング!? はコメントを受け付けていません)

'Day 109 -- Taboo!' by puuikibeach

こんにちは。maggy です。先週、生まれて初めてヘッドハンティングというものを経験しました。しかも、ある大手外資系企業からでした。

正確には、外資系専門のエグゼクティブ・サーチファーム(executive search firm)から、突然、スカウトメールをもらいました。

ヘッドハンティング(head hunting)という言葉は聞いたことがありましたが、落ちこぼれ研究者上がりのライターには関係なかろうと思い興味がなく、せいぜい首狩り族の儀式のことではないことを知っている程度でした。

メールの内容を読むと、どうやら、ずいぶん前に英語で書いておいた LinkedIn のプロフィールや経歴を見てご連絡くださったようでした。いやぁ、書いておくものですね。

「詳細をお話するので、一度お会いできませんか」。さらには「無理に転職する必要はなく、今後、あなたのキャリアのお手伝いもできますので、まずは情報交換をしましょう」とありました。

物は試し。転職する予定はありませんでしたが、お会いしてみることに。「明日の夕方なら会えますよ」と気軽に返事をしたものの、その後が大変でした。

「では、打ち合わせまでに、アップデートした英語の履歴書をメール添付で送っておいてください」と言うのです。

幸い、英語の履歴書は書いたことがありましたが、かれこれ 1 年以上更新していませんでした。最近担当したこの仕事は、英語でなんて書けばいいの? 久しぶりに、辞書やインターネットと本気の格闘。しかもこの日は飲み会だったので、深夜に帰宅してからの作業になり、ほぼ徹夜するハメに。

翌日。オフィスを訪ね、ヘッドハンター(と呼ぶらしいです)と面会。会社と仕事の説明を受け、自身の経歴とキャリアビジョンについて英語で話をしました。メールで送っておいた履歴書をベースに、いろいろ質問もされました。後半は、業界の最新動向について議論したり、ジョークを言い合ったりなんかもして、楽しい時間を過ごしました。

紹介されたお仕事は好条件だったもののお断りしましたが、今後もわたしにぴったりな仕事があれば紹介していただけるらしいです。そして、来年でも、5 年後でも、仕事を探している時、キャリアに悩んでいる時、連絡すればいつでも協力してくれるというのです。

行ってみて良かったです。誰かが「チャンスは突然やってくる」とか、「普段から準備しておくことが大切」なんて教えてくれましたが、こういうことだったんですね。

このグローバル時代、英語の履歴書を準備しておくことで、仕事の可能性がグッと広がるんですね。そして、一度作ったら安心してしまわず、定期的にアップデートをしておくことも大切でしょう。今回、身を以って学びました。

英語や外国語の履歴書を作成するにあたって、語学力が心配な方、急いでいる方、プロの翻訳者にしっかり見てもらいたいという方は、「スピード翻訳」もご活用くださいね。

それにしても、久しぶりの徹夜は身にこたえました……。

おまけ : 英語で「履歴書」は resume(レジュメ)または CV = Curriculum Vitae と言います。また、resume は「再開する」の意味の「レジューム」ではなく、”résumè” のことですよ。

photo : “Day 109 — Taboo!” by puuikibeach


きょうは BLUE MOON ですよ♪

8月 31st, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (きょうは BLUE MOON ですよ♪ はコメントを受け付けていません)

'New Year's Blue Moon' by FrozenInLight

こんにちは、maki です。中高がいっしょだった友人の Facebook に、きょうは BLUE MOON だと書いてあったので、チェックしてみたら、たしかにそうでした。今月は、ひと月の間に満月が 2 回ある BLUE MOON でした。その 2 回めが今晩ということのようです。

BLUE MOON には、いくつか定義があるようなのですが、そのひとつが、この「ひと月の間に満月が 2 回ある」というものです。月は 29.5 日の周期で満ち欠けし、ひと月は 30 日前後なので、それよりすこし長い(大の月なら 31 日)……つまり、稀に「ひと月の間に満月が 2 回ある」晩がある……ということなんですね。実際に月が青く輝くわけではないのです。

これとは違って「大気中の塵の影響で月が青く見えること」という定義もあるようです。「ひと月の間に満月が 2 回ある」BLUE MOON なら、楽しみに待つこともできますが、こっちの定義だと偶発的な自然現象なので、とても待つことなんてできないですね。

BLUE MOON を使ったイディオムで、once in a blue moon というのがあります。「極めて稀な(に)」とか「ありえない」といった意味なのですが、どちらの定義でもレアな現象と言えますね。さらに、「大気中の塵の影響で満月が青く見える」……とかだったりすると、かなりのレアケースですね。

BLUE MOON について調べてみると、「ひと月の間に満月が 2 回ある」のが BLUE MOON だというのは間違いだという記事もみつかりました。こちらの「大みそかの夜空に輝く“ブルームーン”」(『NATIONAL GEOGRAPHIC』)という記事です。

この記事によると、本来は「農作業用の暦では、1 年は 3 ヵ月後との 4 つのシーズンに分割するが、この 1 つのシーズンに 4 回の満月がある場合、その 3 番めの満月を BLUE MOON と呼ぶ」ことのようなのですが、それをどこでどう間違えたか、「ひと月の間に満月が 2 回ある」ことを BLUE MOON と呼ぶ……と、ある天文学雑誌で紹介してしまったことが始まりだとするものです。これが「珍しいこと」なのか、どう BLUE なのか、よくわからなくなりました……。

いずれにしても、「ひと月の間に満月が 2 回ある」BLUE MOON は、珍しいことなので、今晩は夜空を見上げてみることにしましょうかね。次回の BLUE MOON は、2015/07/31 だそうです。

PR : 翻訳という作業にも「大みそかの夜空に輝く“ブルームーン”」で紹介されていたような間違いは発生する可能性はあります。翻訳のアウトソーシングをお考えの際は、プロの翻訳者ぞろいの「スピード翻訳」をご検討ください。万が一、誤訳や訳漏れがあったときにも、安心のフォローアップサービスでご対応いたします

photo : “New Year’s Blue Moon” by FrozenInLight


お尻にハァハァ? 間違いだらけの英文メール

8月 27th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (お尻にハァハァ? 間違いだらけの英文メール はコメントを受け付けていません)

'Cambridge, August 2012' by DaveOnFlickr

こんにちは。maggy です。前回は、心が通じる英文メールの書き方についてお話ししました。今回は、相手を激怒させてしまった、わたしの英文メール失敗談を披露いたします。ああ、思い出すだけで恥ずかしい!

さて、イギリスに留学中の夏のこと。研究のためにケンブリッジ大学を訪れました。用事を終えた昼下がり。大学を散策すると、川でパンティングという舟遊びする人々の姿が。

折角なので、わたしも挑戦してみることに。川からしか見られない、大学の建物の裏側を行くルートを選びました。日差しの強い日でしたが、やなぎの木陰や橋の下を通っていくと、涼しくて気持ちが良かったです。

夜にはケンブリッジからうちに戻って、レポートを片付けなければいけなかったのですが、渡英したばかりの頃にお世話になったホストファミリー宛に、急いでメールを書きました。ホストファザー、ホストマザーは共にケンブリッジ大学の卒業生で、写真を見せていただいたことがあったからです。

ケンブリッジは、見せていただいた写真の通りの大変美しい街でした。有名な舟遊びの panting(パンティング)も楽しみました。舟から大学の backsides(後ろ側)を見ることができて、とても面白かったです。

しかしながら、ホストファザーからのお返事は……。まず、メールのタイトルが「間違いだらけですよ!」でした。次にメールを開けてみると、英語のミスについて下記のような指摘がありました。

Nobody goes “panting” in Cambridge (“panting” means breathing in and out very quickly), they go “punting”!! Also, Cambridge colleges have “backs” they do NOT have “backsides”.

舟遊びの「パンティング」のスペルは、panting ではなく、正しくは punting。建物の「後ろ側」は、backsides ではなく、正しくは backs なんだそうです。NOT が大文字だったりと、随分厳しく訂正されましたが、なぜ?

間違って使った英単語を、辞書で調べてみました。

panting
生理あえぎ呼吸、浅速呼吸: 動物が体温調節のために行うあえぐような呼吸。

出典 : 『Yahoo! 辞書 英和辞典』 panting(Yahoo!辞書)

せ、生理あえぎ呼吸? 言ってみれば、ハァハァでしょうか?

backside
尻(しり)、 臀部(でんぶ)。

出典 : 『Yahoo!辞書 英和辞典』 backside(Yahoo!辞書)

し、……?

わたしが書いたメールを、間違ったままで訳してみると、こんな感じだったのでしょうか。

有名な舟遊びのハァハァも楽しみました。舟から大学のお尻を見ることができて、とても面白かったです。

なんとも破廉恥なメールを送ってしまったものです。全くそんなつもりは無かったのですが……。

ホストファミリーは愛想を尽かしたのか、この後、しばらく連絡をくれなくなりました。ケンブリッジ大学卒の立派なお二人相手に、こんな下品な英語のミスは、笑い話では済まされなかったのでしょうか。それに、いかにも急いで書いたという感じで、失礼だったのでしょうね。

無事 1 カ月後には連絡が取れましたが、英語のミステイクって怖いですね。優しいホストファミリーをこんなに怒らせてしまったのだから、ましてや仕事の取引先へのビジネス文書やメールだったら、一体どうなったことやら。考えるだに恐ろしいです。

とても急いでいるときや忙しいときでも、ちょっと落ち着いて、十分見直しましょうね!

おまけ : 英文を書くだけでも時間がかかるのに、日本語と違ってパッと見ただけではなかなか間違いが見つけられないので、校正にも時間がかかってしまいますね。大切な用件や急いでいる時は、「スピード翻訳」を活用するのも、方法のひとつかも? さっきぐらいの分量のメールなら、最短 30 分の納品です。

photo : “Cambridge, August 2012” by DaveOnFlickr


気になることば : “JURY”ってなんだ??

8月 23rd, 2012 | Posted by tommy in 小ネタ - (気になることば : “JURY”ってなんだ?? はコメントを受け付けていません)

はじめまして、フリーライターの tommy と申します。
語学から芸能までさまざまな分野で
雑文を書かせていただいております。
ここでは、経験を生かした語学学習に関連する話題や、
日常で出会った言葉に関するあれこれなどをご紹介していきます。

'Cleanest ippon of the day, JPN vs POL for Bronzey' by Gary Hill4 年に一度、世界がひとつになる瞬間「オリンピック」が 終了しました。
最終的に、日本は史上最多 38 個のメダルを獲得するという華々しい成果を挙げ、日本中が歓喜に沸きました。
20 日、銀座で行われた初めてのメダリストパレードには、なんと 50 万人の人が詰め掛けて、メダリストたちの健闘を称えたそうです。

結果よければすべてよし、とも言いますが、会期前半は日本のお家芸とも言える柔道の不調が目立ち、どうなることかと気が気ではなかった方も多かったことでしょう。
金メダルは女子 57 キロ級の松本 薫選手のみ。
男子にいたっては、
柔道が五輪の競技種目になってから初めての金メダルゼロという
不名誉極まりない結果に終わってしまいました。
試合内容も、ポイントの取り合いに終始した
すっきりしないものが多かったのではないでしょうか。

中でも最も釈然としない場面が、
男子 66 キロ級銅メダル 海老沼 匡選手の準々決勝
実際、リアルタイムでこの試合を見ていましたが、
どう見ても海老沼選手の方が攻めていたにもかかわらず、
勝敗は旗判定で対戦相手の韓国・チョ・ジュンホ選手の勝利。
主審と 2 人の副審が 3 人とも、青い旗を掲げ、チョ選手の準決勝進出が決まった瞬間、
会場は騒然とした空気に包まれました。
(※画像は3位決定戦の様子)

ここで登場したのが“JURY(ジュリー)”。
柔道の国際試合では、北京五輪後に導入されたシステムにより、
JURY(審判委員)が試合場全体の審判を統括することになりました。
審判の判定に誤審が認められた場合などに
審判委員がそれを指摘し、アドバイスをするのだそうです。
相撲の「物言い」のようなものですね。
そして、この準々決勝でも、JURY の「物言い」がついて
再度の旗判定の結果、逆転判定で海老沼の勝利が決まりました。

ちなみにこの、“JURY”という単語、
TOEIC 対策やビジネス英語など、語学学習の場面では
裁判の「陪審(員団)」という意味で登場することが
多いかと思います。
陪審員というのは、
「専門の裁判官のほかに、裁判の審理に参加して評決する人」
のこと(『広辞苑 第六版』より)。
柔道では「審判のほかに、判定に参加して表決する人」ということですね。
なるほど、確かに文字通り。
しかし、純粋に単語帳とにらめっこの語彙対策では、
こういった使い方や発想は身につきにくいもの。
せっかく覚えた単語ですから、幅広く活用するためにも、
フレーズや文脈の中でたくさんの出会いを求めたいものですね。

閑話休題。オリンピックの話に戻りましょう。
確かに試合は海老沼の優勢は見た目にも明らかでしたし、
それが適切に反映される結果となったことは喜ばしいことです。
しかしながら、なんとなく「もやっ」とした気分になった方も
多いのではないでしょうか。
やはり、柔道というのは「一本」をとってこそ。
皆さんもここぞ、という場面で
英語の「一本!」を取りたいときは、
ぜひ「スピード翻訳」 を活用してみてくださいね。

photo : “Cleanest ippon of the day, JPN vs POL for Bronzey” by Gary Hill


ホストファミリーと心を通わせる挨拶メールの書き方

8月 21st, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (ホストファミリーと心を通わせる挨拶メールの書き方 はコメントを受け付けていません)

'Harper Lee Letters from Garden & Gun magazine' by William Arthur Fine Stationery

こんにちは、maggy です。「オリンピックが終わり、イギリス現地はどんな様子ですか?」。留学時にお世話になったホストファミリーとのメール交換は、今なお続いています。

私はこれまで、英語圏の外国で 5 軒のお宅にホームステイをしたことがあります。異国で生活を共にするご家族との初対面は、いつだって緊張します。受け入れる側だって不安なはず。どんな人なのか、違う国の食べものは口に合うか、滞在は happy か。

お互いが良い時間を過ごすために、どうしたら良いでしょうか。滞在中、家のルールやマナーを守る、積極的にコミュニケーションを取ることはもちろんですが、わたしは、ホームステイ前後のメールでのやりとりも、同じくらい重要だと思っています。

これまで成功も失敗もしましたが、今回は、出発前に送る英語の挨拶メールの書き方について、わたしの成功談をお話します。

イギリスに留学をした時のことです。最初の数週間、あるお宅のお世話になることになりました。出発前、ホストファミリーに挨拶メールをしたためました。

まず、失礼のないように、文末に Sincerely yours などの結びの言葉を入れるといった、英文レターの基本的なマナーを再確認しました。E メールなのに? ビジネスレターでもないのに? と思った方もいらっしゃるかもしれません。でも、相手が手紙(レター)の文化に親しんだ上の世代の方だと、メールといえども、こうしたマナーに厳しい場合があるのです。

次に、名前や年齢などの基本的なプロフィールに加えて、出身地、趣味、現地で行ってみたい場所や、やってみたいことを書きました。ホストファミリーと一緒に、どんなことを話してみたいか。彼らの顔や反応を想像しながら。

その結果……ホストファミリーとは、現地で会ってすぐに話が盛り上がったんですよ! 例えば、私の出身地について興味を持ってくれたようで、東京や大阪とどう違うのかなど、たくさん質問してくれました。さらに、泊めていただく部屋に入ると……。ベッドの横に、私が「行ってみたい」と書いていた観光地のパンフレットがあったのです! 嬉しくて、思わずハグをしてしまいました。

このステキな体験は、ホストファミリーの優しさがあってこそで、感謝してもし足りないです。でも、出発前に一生懸命書いたあの英文メールが、心を通わせる会話の「きっかけ」を作ったというのも、少なからずあったと思います。

ホームステイは、一生にそう何度もない、お互いにとって特別な経験です。ホストファミリーへの挨拶メールは、時間をかけ想いをこめて書いて、充実したホームステイに、さらには末永いお付き合いにつなげてくださいね!

おまけ : 日本語で書くのなら心をこめて書くことができても、同じレベルの英文を書くのは……という方は、「スピード翻訳」の翻訳サービスを使ってみてもいいかもしれません。「これからとてもお世話になるホストファミリーへのレターなので、ていねいに翻訳してください」といったコメントを書き添えて依頼することもできます(レターの翻訳のご依頼には、実際にこういうコメントを書き添える方は多いようです)。

仕上がった訳文には、あなたがよく使ったり、頻繁に使う単語やフレーズがたくさんあるかもしれません。こうしたプロの翻訳者が訳した英語をベースに、自分の英語力を身に付ける……という使い方もいいかもしれませんね。

photo : “Harper Lee Letters from Garden & Gun magazine” by William Arthur Fine Stationery


ミント(オビ付き)? 何、それ?

8月 16th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (ミント(オビ付き)? 何、それ? はコメントを受け付けていません)

'young women wearing kimono in Kyoto in February 2007' by Mv3112

こんにちは、maki です。これまでの「ナイス・ボケ! ナイス・ツッコミ?」、「アメリカのフトン」に続き、日本語からの英語の借用語シリーズ第 3 弾です。今回の単語は obi です。 obi といっても、柔道の kuro-obi とか Luke Skywalker の師匠の Obi-Wan Kenobi ではなくて、紙でできたの話です。

留学中に知り合いの中古レコード屋さんのバイヤーのアルバイトをしてたんですよね。日本で高く取引できそうな LP や CD を買い付けて、日本に送るという簡単な仕事です。そんな関係で、アメリカの中古市場についても現地の中古レコード店のスタッフやコレクター向けの雑誌などから、いろんな情報を吸収しました。そんな中で学んだのが、今回の MINT w/OBI です。

海外で生産されたいわゆる輸入盤は、LP なら紙のジャケット(スリーブ)だけ、CD ならプラスチックケースに入っているだけの簡素なパッケージであることがほとんどです。しかし、国内盤の場合は、そのパッケージにアーティスト名やアルバムタイトルなどが印刷された紙の帯がかけられています。これが、海外の中古レコード・CD 市場では、w/OBI ※ と特記事項として記載されることが多いんですよね。海外にはそんなものがないものですから、日本の帯がそのまま OBI という単語であちらの業界内でも広く使われているということなんです。
w/ は、with の省略形

『クリムゾン・キングの宮殿』(1969)

日本で生産されたいわゆる国内盤は、OBI が付いていることや、輸入盤との差別化のためのボーナストラックが収録されていたりすることもあり、海外のコレクターの人たちにとっても手に入れておきたいアイテムになっていることが多いようです。そのため、価格もすこし高めで取引されています。

で、ほったらかしにしていた MINT ですが、こちらは英語です。これは、すーっとする植物のミントではなく、その商品のコンディションを表しています。意味としては、「新品同様」、「極上品」ということです。辞書にもこのように定義されています。

  1. 〈切手が〉未使用の
  2. (一般に)未使用の;新品同然の
    a car in mint condition
    新車同然の車.

出典 : 『eプログレッシブ英和中辞典』 – mint(小学館)

この 2 番めの意味なんですね。例文にある中古車だけでなく、中古レコードや古銭などの中古品のコンディションを表すときによく使う単語です。なので、MINT w/OBI は「新品同様(帯付き)」という意味になります。

スピード翻訳」で中古レコードの取引に関するご依頼をお引き受けしたことがあるかどうかは不明ですが、MINT w/OBI のようにその業界に関する知識が翻訳には必要になることが多々あります。「スピード翻訳」で活躍中の翻訳者のみなさんはそれぞれ何らかの専門分野に関する知識や経験をお持ちの方が数多くいらっしゃいますので、専門性の高い翻訳案件は「スピード翻訳」にご用命いただければと思います。

おまけ : 今回掲載した写真は、1969 年にリリースされた King Cimson の In the Court of the Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)の国内盤の写真ですが、昔はこんな派手な OBI が付いていたんですよね。最近の市場価値はよくわかりませんが、以前は中古レコード店などで、このアルバムの帯付きのものなんかは、確実に 1 万円以上の値が付いてました。

ちなみに、MINT 以外の中古レコードのコンディションランクには、上から順に S ( = Sealed)(未開封)、EX ( = Excellent)(優良)、VG ( = Very Good)(良)、G (= Good)(可)などがあります。M ( = Mint)(新品同様)は、SEX の間になります。G より下のランクとしては、F (= Fair) や P ( = Poor) なんかがありますが、まあ買う価値はないレベルのものだと思って間違いないでしょう。
※ 未開封であっても、Cut-out と呼ばれるジャケットの一部を切り落としたり、パンチ穴が空けられている商品もありますので要注意です(Cut-out は、返品扱いになった商品などでバーゲン品です)。

だらだらと書いてしまいましたが、音楽の流通が MP3 などのデジタルフォーマットに完全移行したら、こんな知識もムダになってしまいますね……。いや、もう既にムダかも。

photo : “young women wearing kimono in Kyoto in February 2007” by Mv3112


アメリカのフトン

8月 14th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (アメリカのフトン はコメントを受け付けていません)

'Futon Sale' by Jeremy Brooks

こんにちは、maki です。前回の「ナイス・ボケ! ナイス・ツッコミ?」に続き、日本語からの英語の借用語シリーズ(?)です。先日、会社の近くのデパートで開催中の古本市に行きまして、田山花袋の『温泉めぐり』という本を買いました。田山花袋の代表作と言えば『蒲団』……ということで、本日の借用語は futon です。

アメリカでは New York の Manhattan に住んでいたのですが、着いた早々、路上でよく見かけたのが、この futon という単語でした。店の看板に大きく FUTON と書いてありました。やっぱりこれは日本の「フトン」なのかな……と思って店内を覗いてみると、寝具店ではあるようですが、掛け布団や敷き布団、シーツや枕を取り揃えた、いわゆる寝具全般の専門店ではありませんでした。

じゃあ、何を売っているかというと、ソファベッドのようなものなんですね。アメリカで床の上に敷き布団と掛け布団を敷いて……っていうのはないでしょうけど、それにしてもベッドでもなく、ソファベッドのようなものというのは、とてもそもそもの「布団」と比較すると、かなり限定的な定義で何だか不思議な感じがします。

'American futon' by Thief12

ここで何回か「ソファベッドのようなもの」と書いていますが、これは futon が、正確には、折り畳んだり広げたりできる木製または金属製の枠(フレーム)が付いていて、ベッドとしてもカウチ(寝そべることのできる長いソファ)としても使うことができるものだということで、ソファベッドとはちょっと定義が違うので、「のようなもの」として紹介しました。日本語では、ソファとカウチ(寝そべることができる長さがあるベンチ状のもの)の違いもあまり認識していないですから、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、こんなものです。

日本の布団は、ベッドと違って、寝るときに敷くものなので、通常は布団の大きさの床面積を占有することがありません。この FUTON も寝たいときに広げれば、すぐに使うことができ、起きたら畳んで片付ける……という特徴が布団と共通しているところから命名されたのかもしれないですね。

おまけ : ちなみに英語では、掛け布団のことは、comforter と言います。Wikipedia いわく、comforter は、アメリカ英語なんだそうです。毎日使うものなのに、知らないことがまだまだたくさんあります……。海外でなくてもホテルとかだと、直にシーツとかでベッドメイクされていて、タオルケット愛好者としてはどうも好きになれないのですが、日本以外ではあのタオルケットも一般的な商品ではないようです。アメリカでも大きめのバスタオルは売ってましたが、日本のタオルケットに相当するものは見かけませんでした。あれは、きっと towelblanket を合成した和製英語ですね。

photo : “Futon Sale” by Jeremy Brooks / “American futon” by Thief12