お尻にハァハァ? 間違いだらけの英文メール

8月 27th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ

'Cambridge, August 2012' by DaveOnFlickr

こんにちは。maggy です。前回は、心が通じる英文メールの書き方についてお話ししました。今回は、相手を激怒させてしまった、わたしの英文メール失敗談を披露いたします。ああ、思い出すだけで恥ずかしい!

さて、イギリスに留学中の夏のこと。研究のためにケンブリッジ大学を訪れました。用事を終えた昼下がり。大学を散策すると、川でパンティングという舟遊びする人々の姿が。

折角なので、わたしも挑戦してみることに。川からしか見られない、大学の建物の裏側を行くルートを選びました。日差しの強い日でしたが、やなぎの木陰や橋の下を通っていくと、涼しくて気持ちが良かったです。

夜にはケンブリッジからうちに戻って、レポートを片付けなければいけなかったのですが、渡英したばかりの頃にお世話になったホストファミリー宛に、急いでメールを書きました。ホストファザー、ホストマザーは共にケンブリッジ大学の卒業生で、写真を見せていただいたことがあったからです。

ケンブリッジは、見せていただいた写真の通りの大変美しい街でした。有名な舟遊びの panting(パンティング)も楽しみました。舟から大学の backsides(後ろ側)を見ることができて、とても面白かったです。

しかしながら、ホストファザーからのお返事は……。まず、メールのタイトルが「間違いだらけですよ!」でした。次にメールを開けてみると、英語のミスについて下記のような指摘がありました。

Nobody goes “panting” in Cambridge (“panting” means breathing in and out very quickly), they go “punting”!! Also, Cambridge colleges have “backs” they do NOT have “backsides”.

舟遊びの「パンティング」のスペルは、panting ではなく、正しくは punting。建物の「後ろ側」は、backsides ではなく、正しくは backs なんだそうです。NOT が大文字だったりと、随分厳しく訂正されましたが、なぜ?

間違って使った英単語を、辞書で調べてみました。

panting
生理あえぎ呼吸、浅速呼吸: 動物が体温調節のために行うあえぐような呼吸。

出典 : 『Yahoo! 辞書 英和辞典』 panting(Yahoo!辞書)

せ、生理あえぎ呼吸? 言ってみれば、ハァハァでしょうか?

backside
尻(しり)、 臀部(でんぶ)。

出典 : 『Yahoo!辞書 英和辞典』 backside(Yahoo!辞書)

し、……?

わたしが書いたメールを、間違ったままで訳してみると、こんな感じだったのでしょうか。

有名な舟遊びのハァハァも楽しみました。舟から大学のお尻を見ることができて、とても面白かったです。

なんとも破廉恥なメールを送ってしまったものです。全くそんなつもりは無かったのですが……。

ホストファミリーは愛想を尽かしたのか、この後、しばらく連絡をくれなくなりました。ケンブリッジ大学卒の立派なお二人相手に、こんな下品な英語のミスは、笑い話では済まされなかったのでしょうか。それに、いかにも急いで書いたという感じで、失礼だったのでしょうね。

無事 1 カ月後には連絡が取れましたが、英語のミステイクって怖いですね。優しいホストファミリーをこんなに怒らせてしまったのだから、ましてや仕事の取引先へのビジネス文書やメールだったら、一体どうなったことやら。考えるだに恐ろしいです。

とても急いでいるときや忙しいときでも、ちょっと落ち着いて、十分見直しましょうね!

おまけ : 英文を書くだけでも時間がかかるのに、日本語と違ってパッと見ただけではなかなか間違いが見つけられないので、校正にも時間がかかってしまいますね。大切な用件や急いでいる時は、「スピード翻訳」を活用するのも、方法のひとつかも? さっきぐらいの分量のメールなら、最短 30 分の納品です。

photo : “Cambridge, August 2012” by DaveOnFlickr


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