頭に草が生える――中国で流行の豆芽花

2015/11/12 | Posted by liang in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)

'sprout' by Brandon

こんにちは!liang です。ご存じの方も多いかもしれませんが、中国で今年(2015 年)の夏ぐらいから、「豆芽花」(ドウヤーホワ)あるいは「菜苗花」(ツァイミアオホワ)と呼ばれるモノの流行が注目され始めました。「豆芽」はもやし、「菜苗」は野菜の苗という意味です。これは一体何なのでしょうか?

その正体は、ユニークな髪飾りです。まずは検索エンジンで「豆芽花」を画像検索(Google – 豆芽花)して、ぜひご覧になってください。

豆芽花」はプラスチック製の「发卡」(ヘアクリップ・ヘアピン)で、草木の芽や山菜、キノコ、花などをかたどったものです。このヘアクリップを頭上に着けるのがブームになっているのですが、驚くべきことに老若男女を問わず着けているのです。もともとは四川省の省都、成都のストリートで始まったのだとか。5 元(本エントリー執筆時点のレートで 97 円程度)もあれば購入できるようです。

中国ではその流行がニュースなどでも取り上げられ、不思議な現象として扱われています。「『天线宝宝』(テレタビーズ/Teletubbies)のようだ」といった意見、「これを着けていると Wi-Fi の電波を拾うことができる」といった都市伝説、「忙しい日常で、気軽にリラックスできる方法として流行しているのだろう」といった分析があるようです。ネット上の日本人の反応としては「ピクミンか?」というのがありましたが、確かにピクミンに似ています。街でこれを着けていると、「回头率」(人が振り返る頻度。「」は「頭」。美しい女性やイケメンは「回头率」が高い)が非常に高いようです。

欧米のメディアが sprout hair clips として伝えたほか、韓国の芸能人が身に着けたことなどで世界的にも注目されているようです。

この「豆芽花」は、一種の「萌物」(可愛い・萌えるモノやコト)であり、「卖萌」(萌えアピール。「」は「売」)のための「神器」(神アイテム)とされています。ちなみに中国語のこの「」の用法は日本語の「萌え」に由来するものです。

豆芽花」を知ったとき、1960 年代の日本に「ダッコちゃん」ブームなるものがあったことを知ったときのような衝撃がありました。中国人男性の頭の上がお花畑になっている写真を見て言葉を失いましたが、日本の珍妙なものを外国人が見たときも、きっと同じような感覚なのでしょうね。中国人の間でも、このブームには賛否があって、「理解できない」という声も少なからずあるようです。

最近では日本でも発売されるようになり、Amazon などで購入することができます(Amazon – 豆芽花)。ヘッドファーム(Head Farm)という商品名で販売しているところもあるようです。さて、日本でもブームになるでしょうか?

私個人は、このような平和的で脱力感をもたらす中国発のアイテムが世界中で流行したら、ひょっとしたら今の世界にとって良いことなのかもしれないなと思いました。


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