こんにちは、maggy です。さくらんぼがおいしい季節ですね。
英国ロンドンの郊外にある、かわいいスイーツ屋さんに行ったときのこと。「HOPE AND GREENWOOD(ホープ・アンド・グリーンウッド)」という人気のお店で、地元でじわじわと話題になり、流行の店が集まるおしゃれな地区コベントガーデンにも進出。今では日本の PLAZA でも商品の一部を取り扱っているそうです。
ディスプレイから包装紙まで、とにかくカワイイ! ひとしきり目で見て楽しんだ後、さくらんぼの形をしたチェリーチョコレートを買いました。すると、店員さんにこう声を掛けられました。
「ストーンが入っているので、噛まないように気を付けてくださいね」。
ん? チョコの中に石を入れたとは。さすがはロンドンで話題の人気店。やることが違いますね。いや、さすがに石を入れるのはおかしいような。
「ス、ストーン……ですか?」
ポカーンと口をあけ、目を丸くして聞き返すと、こう補足がありました。
「あ、このチョコの中には、生のさくらんぼが一個、丸ごと入っているんです。」
ここで、ようやく気が付きました。英語で stone といえば、石という意味のほか、種という意味も。「さくらんぼの種に気を付けて」ということだったんですね。
英語で果物や植物の「種」の呼び方は 3 種類あります。
Stone | 硬くて大きい種。例. さくらんぼ、桃、アボカドなど。 |
Pip | 小さくて噛めるくらい柔らかい種。例. ぶどう、りんご、梨など。 |
Seed | 胚を含んだ種子全般のこと。 |
ということは、pip と stone は seed に含まれるんですね。地域によっても違いがあり、特に seed と pip の使い分けの違いは複雑なようです。
以上、石入りチョコレートの”種明かし”はいかがでしたか? “stone” には十分気を付けてください。
photo : “Cherries” by D H Wright