海外出張や外国人旅行者の案内で頻出!「スーツケース」より覚えるべき英単語

8月 29th, 2016 | Posted by maggy in 小ネタ - (海外出張や外国人旅行者の案内で頻出!「スーツケース」より覚えるべき英単語 はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。ここ数カ月は海外出張続きで、月のほぼ半分を北米と欧州で過ごしました。最近は荷造り(packing)も相当早くなりました。「マイ持ち物リスト」だって作ってありますから。日本のアメをちょっと持っていくのがこだわりです。外国で買ったものが想像を絶する甘さで、焼けつく喉に身悶えた経験があるもので……。

さて、海外旅行の荷造りに欠かせないものといえば、スーツケースですよね。頑丈で軽く、キャスターがついて持ち運びやすいものを愛用しています。道中ずっと一緒なので、相棒みたいなもの。とはいえ、このスーツケース(suitcase)という言葉。海外出張の間、なんと一度も使いませんでした

「預ける荷物はありますか」「お荷物を部屋までお運びします」などと、英語圏の空港やホテルでそれを指して使われているのは、luggage (ラゲージ)または baggage (バゲージ)です。どちらも、スーツケース、トランク、リュックサック、ハンドバッグ、PC 用カバン、楽器、スポーツ用品など、あらゆる旅行の持ち物の総称です。日本語の荷物にあたります。

辞書をひくと、 luggage はイギリス英語baggage はアメリカ英語と説明があります。確かにそういう傾向はありますが、地域ではっきりと分けられるわけでもないようです。例えばロンドンのヒースロー空港では、空港スタッフらは luggage と発音しているのに、案内標識には Baggage Reclaim (手荷物受取所)と書いてありました。

荷物にまつわる、英語圏の国々で実際に見かけた案内標識を集めてみました。予約票、チェックイン、荷物検査、サービスカウンターなどで登場します。

  • 荷物の許容量 = ~ allowance / ~ limitation
    luggage allowance / baggage allowance
    luggage limitation / baggage limitation
  • 機内持ち込み荷物 = cabin ~ / hand ~
    cabin luggage / cabin baggage
    hand luggage / hand baggage
  • 機内預かり荷物 = check-in ~ / checked ~
    check-in luggage / check-in baggage
    checked luggage / checked baggage
  • 重量超過荷物 = excess ~ / overweight ~
    excess luggage / excess baggage
    overweight luggage / overweight baggage
  • 荷物受け取り所 = ~ claim / ~ reclaim
    luggage claim / baggage claim
    luggage reclaim / baggage reclaim
  • 荷物の紛失・盗難 = lost ~
    lost luggage / lost baggage
  • 荷物の破損 = damaged ~
    damaged luggage / damaged baggage
  • 荷物(一時)預かり所 = ~ storage
    luggage storage / baggage storage

同じことを指すのに、luggage / baggage の違いのほかにも、さまざまな表現がありますね。

英語でもスーツケース(suitcase)という言葉は、特定の形状の旅行カバンに使われるようです。例えば Wikipedia(英語版) で suitcase と検索してみると、ちゃんと項目があります。

A suitcase is a general term for a distinguishable form of luggage. (ある特定の形のラゲージの一般名称)

という解説とともに、”a typical suitcase (典型的なスーツケース)”として下記の画像が添えられています。

'A typical suitcase(Wikipedia)

なんだかとても古びた感じですが(笑)。英語でスーツケース(suitcase)というと、こういうイメージを持つ人が多いようです。

日本ではケースの足元にキャリーが付いていて、ゴロゴロ、カラカラと引きずって移動できるタイプを使う人が多いですよね。特にあの移動式のスーツケースを指したいときは、別の呼び方があるようです。英語圏の旅行グッズのネットショップで使われていた、商品名を集めてみました

  • trolley suitcase : トローリー・スーツケース
  • trolley case : トローリー・ケース
  • carry-on luggage : キャリーオン・ラゲージ
  • rolling luggage : ローリング・ラゲージ
  • trolley bag : トローリー・バック
  • wheeled bag : ウィールド・バッグ

なお、日本で使うキャリーバッグ(carrier bag)は、英語圏では使われません。キャリーバッグは買い物袋のことなので注意しましょう。

ちなみに荷物を担いで運ぶ袋を表すリュックサック(Rucksack)という言葉は、ドイツ語が由来なんだとか。英語では backpack(バックパック)と呼ばれます。リュックサックを背負って世界を旅する人を、バックパッカー(backpacker)と言いますよね。

海外出張はもちろん、日本にいらっしゃる外国人観光客やビジネススパーソンに荷物に関する案内をしたいときは、お互いの認識が違わないように名称に気を付けましょう。

そういえば、ゴロゴロと引きずれるし、背中にも担げる 2 Way の旅行カバン(ハードタイプ)を使っている人を見たことがあります。あれってスーツケース? トローリー・ケース? バックパック? さまざまな形状の旅行カバンの適切な呼び方を、いちいち考えているとややこしい! luggage / baggage(荷物)を覚えれば、かなり便利です。

おまけ :「スピード翻訳」では、サービス業・観光産業(インバウンド)の翻訳のご依頼が増えています。荷物に関する外国人旅行者への注意書き、案内文、標識などは、誤解のないように「スピード翻訳」のプロ翻訳者にお任せください。英語・中国語・韓国語などに対応しています。

photo : ”Luggage” by Sean MacEntee


ナイスアイデア!が思いついたら使いたいビジネス英語表現

8月 18th, 2016 | Posted by maggy in 小ネタ - (ナイスアイデア!が思いついたら使いたいビジネス英語表現 はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。ちょっとスランプだったため、久しぶりの寄稿です。少し前までアイデアが常に湧き出てきて、「源泉かけ流し」の温泉のようだったのですが……。インプットに専念して、インスピレーション(inspirations)をためていました。

さて、皆さんは日頃から、頭のなかが新しいアイデアや企画(proposal)で満載のアイデア・パーソン(an idea person)ですか? もしそうなら、ぜひそのクリエイティブ(creative)革新的(innovative)な面を、英語でも存分に発揮しましょう。

ミーティングや交渉、同僚との雑談などでアイデアを披露するとに使える、便利な英語表現をご紹介します。
 

いいアイデアを思いついたら、チャンスを逃す前に、さっとこんなひと言をどうぞ。

  • I got an idea.  (いいアイデアがあります)
  • I came up with an idea.(いいアイデアが浮かびました)
  • Just an idea. (ちょっとしたアイデアなんだけど)
    ※ 日本語でジャストアイデアといいますが、英語で正しくはこちらです
  • Just a quick thought.(ちょっと考えたんだけど)

その場で思いついた、ひらめいた、というニュアンスです。続けて鮮やかなアイデアを提案したら、かっこいいですね!

以前からしたためていたアイデアや企画書を、ここぞというときに披露するときはこちら。

Here’s an idea.(いいアイデアがあるんです)

逆にアイデアが浮かばないときは、皆さんはどうしていますか。ブレーン・ストーミング(brain storming)マインド・マップを描く(mind mapping)などのアイデア発想法を試してみるのもいいですね。ブレーン・ストーミング(ブレスト)を考案した、アメリカの広告代理店の副社長だったアレックス・F・ オズボーン氏(Alexander Faickney Osborn)が提案する、多角的に物事を考えるための「オズボーンのチェックリスト(Osborn’s Checklist)」 ※ も役に立つかも。落書きをする(doodling)など、手を動かすと良いとも言います。
「オズボーンのチェックリスト」の日本語解説のページはこちら

とは言っても、どうしてもダメなことってあります。ネタ切れのときのための英語表現も集めてました。



  • run out of ideas = アイデアが尽きる、ネタ切れになる
  • crash into a wall = 壁にぶつかる
  • hit (come to) a dead end = 行き止まりにぶつかる
  • stuck with 〜 = 〜に行き詰まっている
  • hit a slump = スランプに陥る
  • be in a slump = スランプ状態

そんなつらい状況のときに、相手や自分にかけてあげたい英語表現も、一緒に押さえておきましょう。

  • Take a break.(休憩しなよ)
  • Let’s leave it alone for now.(とりあえず放っておきましょう)
  • Think outside the box!(自由な発想で考えよう!)

ちなみに、「(英語や中国語、韓国語などの)外国語で考えたり情報収集をしたりすると、日本語では出てこなかった発想ができる」とおっしゃる方もいます。ぜひ試してみてくださいね。

もっとも、わたしは「とにかく寝よう(just sleep)」というタイプでしたが……。

おまけ :一生懸命生み出したアイデアは、あなたや会社の大切な知的財産です!「スピード翻訳」なら、特許・知財 : 特許明細書・抄録、特許公報などの特許情報など、知的財産分野におけるさまざまな文書の翻訳に実績があります。速度が重視される分野ですから「スピード翻訳」にお任せください。

photo : ”idea” by thetaxhaven