こんにちは、maggy です。最近、アメリカから一時帰国した友人が、帰り際に「ウバる?」と言ってスマホを取り出したので驚きました。アメリカ生まれの配車サービス「Uber(ウーバー)」を使ってタクシーを呼ぶことを、そう呼ぶらしいのです。
もともとは名詞(商標)ですが、英語では下記の対話例のように、今ではまるで動詞のように使うんだとか。
【 Uber = ウバる / (ウーバーで)タクシーを呼ぶ 】
Can someone uber me!?
= だれかウバってくれない!?You got so drunk! Let’s uber.
= 酔っ払いすぎじゃない! ウバろうよ。I actually ubered home last night, too.
= 実は、昨夜もウバって帰宅したんだ。
※ ひどい例文しか浮かばず、ごめんなさい……
さて、名詞が動詞化した例は、他にもたくさんあります。真っ先に思い出したのが「ググる(Google)」です。
本来ならば、Google はサービス名ですから、 I search it on Google. / I look it up on Google. = グーグルで調べます。 と言うべきところ、浸透してからは下記の対話例のように動詞化していきました。
【 Google = ググる / (グーグルで)ネット検索する 】
A: Do you know what “スピード翻訳” is?
= 「スピード翻訳」って何か知っている?B: You can just google it.
= ググってみたらいいよ。A: O.K. I am googling now.
= 分かった、今ググっている。B: So, did you get it?
= それで、分かったの?A: Yes, I googled it in Japanese and found it out.
= うん、日本語でググったら分かったわ。
※ やらせ感満載の例文ですね!
なお、あまりに流行りすぎて「ネットで検索する」という意味ですら使われるようになってきたことで、商標権の問題が取りただされたりもしました。
参考:「グーグル」と「ググる」は別物 米高裁が商標権認める (日本経済新聞、2017/5/17)
「ウバる」も「ググる」も、日本語でも英語に連動して動詞化している点が面白いですよね。他にも動詞化していった英語の固有名詞を挙げます。
【 Photoshop = フォトショップする / (フォトショップで)画像処理をする 】
A: What!? I look awful!
= ウッソー!? 私、ひどい写り!B: No worries. I will photoshop it.
= 心配しないで。フォトショップしておくから。A: Do I look better?
= 私、マシに見える?B: Yes, I photoshopped the pic a bit.
= ええ、この写真、ちょっとフォトショップしといたから。
※ 実際に Adobe Photoshop を使わなくても、画像処理ソフト / アプリを使えば、それは「フォトショップする」となります
【 Skype = スカイプする / (スカイプで)インターネット電話をする 】
A: May I call or Skype him?
= 私が彼に電話かスカイプしようか?B: I’ve just Skyped him yesterday. He didn’t answer it again.
= 昨日、僕がスカイプしたばかりだけど。またスルーされたわ。
さらに時代を遡ると、「Xerox = コピーする」や「FedEx = 郵送する」なんて言葉も。便利な IT、ウェブ分野のサービスやツールの固有名詞が、動詞化してきたことが見てとれます。
動詞化は、それが社会に根付いたことを意味するのかも。 英語でも日本語でも、これからはどんな言葉が動詞化していくのでしょうね!
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※ すみません、このオチは無理がありましたね……