ゴージャスな天気!? ゴージャスと gorgeous 〜 日本と英語での意味の違い

2017/09/29 | Posted by maggy in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)
'Luxury Liqueur' by Luxury Liqueur

こんにちは、maggy です。プレミアムフライデーすらろくに満喫することなく地味に言語の小ネタを書いている私ですが、海外セレブのニュースを読むのは結構好きです。高級ブランドのゴージャスなドレスや宝石、 ゴージャスなホテル生活やパーティー三昧の様子を覗き見ては、別世界のスリルを楽しんでいます。もちろん、叶姉妹のお二人のファンでもあります(特に恭子様!)。

さて、そんなゴージャスとは無縁のはずの私ではありますが、海外のしかも時にビジネスの社交の場で、こんな風に声をかけられることがあります。

You look gorgeous !
 = あなた、ゴージャスね!

普段より少しフォーマルな格好をしていただけなのに、そんなに派手だった???……なんて、最初のうちは心配したものでした。

というのも、カタカナ語の ゴージャス と、英語の gorgeous は、ちょっと意味が異なるのです。

カタカナ語では 「豪華な、贅沢な、きらびやかな」 というニュアンスが中心ですが、英語では 「(とても)素敵な、魅力的な、素晴らしい」 といった、もう少し一般的な褒め言葉としても使われています。

人だけではなく、 天気 風景、そして 食べ物などを褒めるときにも使います。

会話例で見てみましょう。

【 gorgeous (weather) = 素晴らしい(天気)、快晴 】

A: What a gorgeous weather!
 = なんて良い天気だろう!

B: Yes, we are having a gorgeous summer this year.
 = 本当ね、今年は素晴らしい(快晴続きの)夏だわ。

【 gorgeous (nature) = 美しい(自然)】

A: What a gorgeous view!
 = なんて素晴らしい眺めだろう!

B: Look at the gorgeous coastline…
 = あの美しい海岸線を見て……。

【 gorgeous (food) = 美味しい(料理) 】

A: The food served at the restaurant was gorgeous.
 = あのレストランで食べた料理はすごく美味しかったね。

B: Yes, it was absolutely gorgeous!
 = そうね、本当に素晴らしかったわ!

もちろん、日本で使うカタカナ語と同じく、 「豪華な、贅沢な、きらびやかな」という意味合いも。

【 gorgeous = 豪華な 】

a gorgeous dress
 = 豪華なドレス

a gorgeous hotel
 = 豪華なホテル

a gorgeous party
 = 豪華なパーティー

カタカナ語よりも、英語はもっと広い意味で使える褒め言葉なのですね。

……ということで、もしも英語ネイティブの人が、

Her hair is gorgeous!
 = 彼女の髪はゴージャスね!

……と言ったその目線の先を見ると、必ずしもマリー・アントワネットばりの豪華な盛髪の女性がいるとは限りません。モダンなヘアスタイルの女性や、髪がツヤツヤで美しい女性など、いろんな素晴らしい、魅力的な髪の可能性があるわけです。

英語の使い方に慣れてきたら、国際的なビジネスシーンでも海外旅行先でも、素敵なものを見つけてどんどん活用してみてくださいね。

※「セレブと celeb ~ 日本と英語での意味の違い」も、ぜひご参考ください♪

おまけ :「スピード翻訳」は、様々な専門分野に長けたゴージャスなプロ翻訳者が揃っています。安価でスピーディーながらも質が高くゴージャスなその翻訳は、きっと皆さんにも満足していただけますわよ♪ ※ここでのゴージャスは、「素晴らしい」という英語(gorgeous)のニュアンスで使ってみました!


曜日のひみつ ~ ゲルマン神話とローマ神話

2017/09/19 | Posted by maki in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)
'Solar System (artist's impression)' by Andrew Caw

こんにちは、maki です。ここしばらく、「イギリスの 10 億は、アメリカの 10 億ではない?!」や「暦のひみつ ~ September(9月)は、第7の月?!」の記事で英語とフランス語・ラテン語、あるいはドイツ語との関連を見てきたわけですが、ついでに曜日についても調べちゃいましょう♪

英語 ドイツ語 フランス語 ラテン語
月曜日 Monday Montag Lundi dies Lunae
火曜日 Tuesday Dienstag Mardi dies Martis
水曜日 Wednesday Mittwoch Mercredi dies Mercurii
木曜日 Thursday Donnerstag Jeudi dies Iovis
金曜日 Friday Freitag Vendredi dies Veneris
土曜日 Saturday Samstag Samedi dies Saturni
日曜日 Sunday Sonntag Dimanche dies Solis

このリストの中で、同じ色で着色された曜日については、語源が共通するものです。4 言語で完全に一致するものは、月曜日だけですね。

まずは、月曜日Monday / MontagMon は、moon(月)で、ラテン語の Lūna(月の女神ルーナ)ですので、Lundi / Lunea と意味はほぼ同じ。

次は、火曜日Mardi / MartisMar は、Mars(軍神マールス → 火星)を起源としています。英語 / ドイツ語については、何の関係もなさそうに見えますが、微妙に関係はあるようです。Tuesday / Dienstag は、ゲルマン神話の Tyrテュール)を起源とする言葉(英語とドイツ語ではずいぶん違うように見えますが……)。これもゲルマン神話では軍神。ラテン語から曜日がゲルマン語に取り入れられた際に Mar は、MarsTyr習合(同一視)されたようです。
※ 日本古来の神と仏教由来の仏を同一視する神仏習合はよく聞く話ですが、世界にはいろいろあるんですね

ひとつ飛ばして、木曜日。フランス語の Jeudi とラテン語の Iovis はちょっと違うように見えますが、ローマ神話の主神の Ivppiter(主神ユーピテル → 木星)を起源としています。英語 / ドイツ語については、これも火曜日同様の習合で、ゲルマン神話の Torトール)を起源とします。ここから Thursday / Donnerstag となりました。

金曜日も火曜日、木曜日と同様の習合です。フランス語の Vendredi とラテン語の Veneris、日本でも馴染み深いローマ神話の愛の女神の Venus(女神ウェヌス = ヴィーナス → 金星)から。英語 / ドイツ語は、ゲルマン神話の愛の女神 Freyaフレイヤ)を起源とします。ここから Friday / Freitag に。

火曜日、木曜日、金曜日とローマ神話とゲルマン神話の習合のコンビネーションでしたが、土曜日はちょっと違います。英語の Saturday とラテン語の Saturniは、ローマ神話の Saturnus(農耕神サートゥルヌス → 土星)から。ドイツ語の Samstag、フランス語の Samediは、いずれもラテン語の sabbatum(安息日)を起源としています。

そして、日曜日。これは、わかりやすいパターンで、英語 = Sunday、ドイツ語 = Sonntag、ラテン語 = Solis は、ローマ神話の Sol(太陽神ソール → 太陽)です。フランス語だけが、ちょっと違って Dimanche。ラテン語の dies Dominicus(主の日)を起源とします。

さっき後回しにした水曜日ですが、これも変則的なパターン。フランス語の Mercredi とラテン語の Mercurii は、ローマ神話の Mercurius(商いの神メルクリウス → 水星)から。英語の Wednesday は、ゲルマン神話の最高神 Odin(最高神オーディン)から。ゲームのファイナルファンタジーや、パズドラにも登場するキャラクターなので、聞きなじみがあるかもしれませんね。英語では、Woden とも綴られるようなので、そう考えると Wednesday も何となくわかります。そして、ドイツ語の Mittwoch ですが、真ん中の日(週の中日)という意味。Mittwoch が英語の mid と同義です(とはいえ、水曜日だけ手抜きっぽくも感じます)。

日本の曜日は、英語の曜日の命名法よりもよりラテン語の命名法に沿っているように感じます。日本の曜日は、弘法大師が唐からもたらした『宿曜経』(文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経)によって広まったと言われています。原典はインドの古代占星術に起源を持つと言われます。インドの古代占星術はヘレニズム時代にギリシアから影響を受けたとも言われていますので、ギリシャを起点に西はローマに至り、東はインドを経由して日本まで伝わったのかもしれないですね。
Cf. 中外日報 : 空海がもたらした曜日 ― 唐から『宿曜経』持ち帰る

おまけ
『宿曜経』には、九曜(土曜、水曜、木曜、火曜、金曜、月曜、日曜、計都、羅睺)があり、このうち土曜から日曜までが七曜と呼ばれます。木曜、火曜、土曜、金曜、水曜が、5 大元素の木・火・土・金・水の五行に、月曜、日曜が陰陽にあたります。そう考えると、木・火・土・金・水を「陰」(と = 弟・おとうと)と「陽」(え = 兄・あに)をコンビネーションにすると、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)の十干となります。


'testTubes1' by University of Liverpool Faculty of Health & Life Sciences Follow

こんにちは、maggy です。最近、翻訳が必要となる新プロジェクトの 企画会議( a project meeting )に参加する機会がありました。お相手は全員、英語ネイティブのビジネスパーソン。様々な試験的な試みについて話し合うことができ、有意義でした。

でも、反省点が一点。会議中、また使ってしまいました…… 「トライ・アンド・エラー」!

「トライ・アンド・エラー(試行錯誤)」は和製英語で、英語ネイティブは使わないのです。英語では、正しくは trial and error トライアル・アンド・エラー)になります。
※ 「トライ・アンド・エラー」の Google で検索した結果は、約 171,000 件と出ました。「トライアル・アンド・エラー」は、約 12,900 件。日本では、「トライ・アンド・エラー」の方がずいぶん定着しているようです……。

【 試行錯誤 】

<和製英語>
トライ・アンド・エラー
 ▼ ▼ ▼
<英語>
trial and error トライアル・アンド・エラー)

聞き慣れてしまっていると、つい口から出ちゃうんですよね。トライアル(試し / 試験的)どころか、単なる英語の「エラー( error = 間違い)」ですから、気を付けましょう(誰も気が付かなかったようなので、良かったのですが……)。

英語の例文で、耳慣らし&口慣らしをしておくのがオススメです。

【 trial and error を使った例文 】
We can take a trial-and-error approach.
 = 試行錯誤で進めましょう。

It took a lot of trial and error.
 = 試行錯誤にずいぶん時間がかかりました。

Trial and error is a wonderful process for continuous improvements.
 = 試行錯誤は継続的な改善にとって素晴らしいプロセスです。

他にも会議で使ってしまいがちな、和製ビジネス英語をご紹介しておきます(自戒を込めて)。

【 ちょっとしたアイデア 】

<和製英語>
ジャストアイデア
 ▼ ▼ ▼
<英語>
just an idea(ジャスト・アン・アイデア)

日本語では英語のような可算名詞・不可算名詞の概念がないので、冠詞をつけなくても違和感がないのですが、英語では必須ですね。

【 状況次第 】

<和製英語……と言うほどではないのですが
ケース・バイ・ケース
 ▼ ▼ ▼
<英語>
It depends.( = 状況によります)

case-by-case という英語もあるのですが、あまり使われていません。同じ意味でよくネイティブが使うのが、上記なんです。
ページの最後に英語での case-by-case の定義と例文などをまとめておきました

発音が違う単語にも要注意です。

【 テーマ 】

<外来語>
テーマ
 ▼ ▼ ▼
<英語>
Theme (スィーム)

「テーマ」はドイツ語から日本語に入ってきた借用語です※。英語の無声歯摩擦音 th [θ] は舌端と歯で隙間を作り、そこに空気を通して出す、日本語にはない音です(便宜上、無理やりカタカナで書くと「スィ」と言ったところ)。
※ テーマ = Thema (ドイツ語) : ギリシャ語の thema を語源とする

日本人にとっては、日本語にはない発想の表現や発音は、英語でアイデアを出す以上に難しいかも!?
刺激的な会議は有意義ですが、和製ビジネス英語で相手に不要な刺激(困惑)は与えないよう、気を付けたいですね!

こちらもあわせてご参考ください♪

参考までに…… :
CASE-BY-CASE は、英英辞書ではこう定義されています。

case-by-case :
considering each case individually rather than considering several cases together as a whole
 = 複数のケース(事象・事例)をまとめて全体として考えるよりも、それぞれのケースを別々に考えること

……なので間違いではないのですが、上記の参照元に挙げられた例文の多くは、

  • What is reasonable will be viewed on a case-by-case basis.
  • Those at an advanced stage will be reviewed on a case-by-case basis.
  • But we treat individuals on a case-by-case basis and will be flexible where possible.

……のように、basis などとセットで使われることが多いようです(前述の引用元では全例文に basis または approach がセットで使われていました)。この basis は、日本語でも使う「売上ベースで見た場合は……」だとか「でも利益ベースで言えば……」だとかの「ベース」からの派生でしょうか? であれば、case-by-case basis は、「ケースバイケースベース」? まあ、英語の case-by-case は、このフレーズのみで使うことはないのかもしれないですね。

おまけ :会議本番で英語の「トライアル・アンド・エラー」も悪くないですが、英文資料を用意しておくとスムーズですね。「スピード翻訳」なら、急に翻訳が必要なときも 24 時間、安価でスピーディーにご依頼いただけます!


Wait' by Ged Carroll

こんにちは、maggy です。近所のカフェの新しいメニューがカラフルでカワイかったので、写真共有サービス・SNSの「Instagram(インスタグラム)」に投稿(アップ)しようと、スマホでパシャり。あれ、このメニューってさては、 「インスタ映え(インスタばえ)」 を狙ってる?

飲食だけでなく、観光地、美術館、PR イベントなどでも、「インスタ映え」を意識した新しい企画が目白押しだと聞きます。つまり、Instagram にアップされたときに見栄えのする、きれいな色合い、驚きの大きさ、人物との面白い組み合わせなどを意識した、視覚的な工夫がなされているそうなのです。

「インスタ映え」 は英語では instagrammable (インスタグラマブル)と言います。
名詞の Instagram + 接尾辞の – able を組み合わせた造語ですね。

使い方を、例文で見てみましょう。

【 ニュース記事のタイトル例 】

The 10 Most Instagrammable Places in NYC
 = ニューヨークで最もインスタ映えする場所

The World’s Most Instagrammable Festivals
 = 世界で最もインスタ映えするお祭り

The Instagrammable Sunglasses of the Summer
 = インスタ映えする夏のサングラス

【 会話例 】

A: What a gorgeous dinner !
 = なんて素敵なディナーなんでしょう!

B: It’s so instagrammable !
 = かなりインスタ映えするね!

接尾辞 – able が使われている英語の形容詞はたくさんあります。一緒に覚えておきましょう。

【 接尾辞 – able を使った形容詞 】

visible = 目に見える、可視の
eatable = 食べられる
acceptable = 受け入れることができる
clickable = (ウェブサイトの画像などをマウスで)クリックできる
readable = 読める、読みやすい

さらに形容詞を名詞化した 「instagramability (インスタ映えの良さ)」 なんて言葉もあります。

既にあった場所・ものでも、インスタ映えすることから、最近になって急に人気が高まっている、なんて事例も。 今、実にあらゆるものに instagramability が問われる時代になってきているのかも。

さて、「インスタ映え」の英語は誰かが作っていつのまにか流行った造語ですから、他にも様々なバラエティがあります。使用される頻度は instagrammable より少ないものの、こんな表現も見かけます。

【 photogenic (フォトジェニック)から派生 】

instagenic = インスタ映えする(インスタジェニック)
※ Instagram と photogenic (フォトジェニック) = 写真映えする を混合させた造語

【 接尾辞 – worthy (〜に値する)】

instagram-worthy = Instagram に(アップするのに)値する
※ 接尾辞 – worthy = (〜に値する) をつけて名詞を形容詞化

「インスタ映え」する流行りの商品やスポットを追いかけるのは、まんまと策にはまっているようでちょっと悔しいような気もしますが、やっぱり楽しんだもの勝ちかも。海外のおしゃれなカフェやスポットを訪れた際は、ぜひ英語で instagrammable (インスタグラマブル)! と言ってみましょう。

おまけ :「スピード翻訳」は、各専門分野に精通したプロ翻訳者の高品質翻訳を、低価格でスピーディーに提供しています。特許分野、医薬分野、工業分野、金融・法務分野などの高度な専門領域も translatable(トランスレータブル) = 翻訳できる! んですよ。