機械翻訳・自動翻訳の現在 : T-4OO について

2018/04/23 | Posted by admin in お知らせ | 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)
'photo by geralt

最近のテレビのニュース報道やインターネット上のニュース記事で、人工知能(AI)機械学習の話題を聞かない日はありません。インターネットではもうずいぶん前から話題になっていましたが、テレビでも大きく話題になったのは、ソフトバンクの Pepper の登場あたりからでしょうか。他にもソニーの aibo もバージョンアップして話題になりました。こうしたヒト型ロボットペット型ロボットへの導入はかなりわかりやすい例ですが、もっと安価でシンプルなものとして、Google の Google Home や Amazon の Amazon Echo などのスマートスピーカ―も話題です。

こうした目に見える形がないものでも、コンピュータが膨大なデータを学習する機械学習は大きく発展しています。中国の監視カメラと連動した犯罪者追跡システム・天網など AI の画像認識技術が応用されています。やわらかめのトピックとしては Google の機械学習を応用してデカ盛りラーメンで有名な二郎で提供されるラーメンの画像から、どの店舗のラーメンなのかを 95% の精度で判定することに成功したという発表がありました。二郎ラーメンの大好きなジロリアンにも話題になったのではないでしょうか。
Cf. Google : Noodle on this: Machine learning that can identify ramen by shop(英語記事)

こうした機械学習は、みなさんもお使いになられているであろう機械翻訳(自動翻訳)の世界でも活躍しています。Google 翻訳のサービスにも 2016/11 に機械学習をベースにした仕組みがリリースされ、精度が飛躍的に向上して話題になりました。ニューラルネットワークディープラーニングといった技術を応用して、これまでの機械翻訳(自動翻訳)とは比較にならない流暢さで翻訳をおこなってくれるようになりました。これまでは、ルールベース機械翻訳RBMT : Rule Based Machine Translation)や統計的機械翻訳SMT : Statistical Machine Translation)といった手法、あるいはその組み合わせでした。

  • ルールベース機械翻訳(RBMT) : 言語ごとの文法・辞書データと構文解析・意味解析などの自然言語処理で訳文を生成する(ルール / 辞書などのデータ作成に多大なコスト・時間がかかる)
  • 統計的機械翻訳(SMT) : 膨大な対訳データを元に統計学的に訳文を生成する(膨大な対訳データ – コーパスデータ – が必要なため、ハードウェアの高度な処理能力が求められる)

ルールベース機械翻訳は、CD-ROM(あるいはフロッピーディスク)からパソコンにインストールする翻訳ソフトの時代に全盛を極めた手法でした。Windows 95 の登場で一般家庭にもパソコンがあっという間に普及し、家電量販店に大きなソフトウェア販売フロアが出現した時代です(いまは、ずいぶん売場面積が狭くなってしましいましたね)。ちょうどインターネットも民間でも利用されはじめたころでもあります ※。ただし、パソコンにインストールする翻訳ソフトでは、原稿の登録から、翻訳処理、翻訳結果の出力までをパソコンで処理します。そのため、その当時のパソコンの処理能力に大きく依存するというネックを抱えていました。
※ 国内の某翻訳ソフトのベンダーの関係者の方に、当時有償だったブラウザソフト(現在の Firefox の前進の Netscape)とその会社の翻訳ソフトをバンドル販売したら、おもしろいように売れた……というエピソードをうかがったことがあります(インターネット黎明期は、日本語のサイトがすくなく、海外のサイトを見ることが多かったため、翻訳ソフトを介して、海外のサイトを閲覧していたわけです)

近年では、CPU / メモリ / 分散処理技術の向上にともない、統計的機械翻訳が台頭してきました。さらにハードウェア(特に GPU / GPGPU)の進歩とともに、機械学習 / 深層学習が発展し、Google が提供するようなニューラル機械翻訳NMT : Neural Machine Translation)が、それまでの機械翻訳と比較して、翻訳結果が格段に向上していることから、非常に注目されています。ただし、どれが一番か?ということではなく、それぞれルールベース機械翻訳の得手不得手、統計的機械翻訳の得手不得手があるように、ニューラル機械翻訳の得手不得手もあります。ニューラル機械翻訳の翻訳結果にも注意を払う必要があります。ルールベース機械翻訳や統計的機械翻訳では、こなれていない(不自然な / 流暢でない)翻訳結果になることがよくありました。翻訳結果の流暢さで注目されているニューラル機械翻訳の欠点としては、まれに訳抜けが発生したり、訳語が重複したりする……という問題があります(技術の発展とともに解消されていくのではないかと思います)。こうした問題点を受けて、ニューラル機械翻訳と既存のルールベース機械翻訳 / 統計的機械翻訳とのハイブリッドのような手法も同時進行で研究・開発されているようです。

こうした機械翻訳市場は、Google の独占市場ではなく、Microsoft や SYSTRAN といった大企業からスピード翻訳が傘下に入っている株式会社ロゼッタまで市場参入している群雄割拠の世界です。株式会社ロゼッタでは、日本語(英日・日英)をベースとした熟考という機械翻訳サービスに始まり、採用企業単位でカスタマイズ可能な T-4OO の開発・販売をおこなっています。その T-4OO では、医学・化学・法務・IT・金融の分野において、英日翻訳で精度 95%、日英翻訳で精度 90% をマークした旨のプレスリリースを発表させていただきました(2017/11/27)。

Google 翻訳には世界のあらゆる言語をあらゆる言語に翻訳する……というミッションがありますが、T-4OO は、日本語(英日・日英)をベースとして、国内の企業活動に役立てる機械翻訳サービスに特化しています。T-4OO には、以下の特徴があります。

  • 専門分野データベース :
    ロゼッタが独自に構築したデータベース。データベースは 2,000分野に細分化されており、分野ごとの専門用語・公的文書等が登録されている。分野に合わせて、その分野の適訳を得ることが可能
    ※ ロゼッタが長年蓄積してきた翻訳精度に大きく貢献できる秘伝のタレのようなものです
  • 企業別データベース :
    ご採用いただいた企業内の英語・日本語の文書を企業別データベースに登録することで、社内表現や言い回しをAIが学習し、翻訳結果に反映可能
    ※ インターネット上の翻訳サービスではできない、企業ごとのカスタマイズができる機能
  • セキュアな環境で利用可能 :
    インターネット上で無料で利用可能なサイトは情報漏えいのリスクを常に抱えているが、T-4OO では機密情報を含む重要な企業内文書の翻訳を、常にセキュアな環境で利用可能(ISMS 認証取得の設備にて外部の不正なアクセスから保護)
    ※ インターネット上のサービスの利用を禁止されている企業の方からご評価いただいています
  • さまざまなファイルタイプに対応 :
    Microsoft Word / Excel / PowerPoint / PDF などビジネスシーンでよく使われるソフトウェアで保存されたファイルをそのまま翻訳することが可能
    ※ Microsoft Word の原稿を、原文のレイアウト / スタイルを保ったままの Microsoft Word 形式で翻訳します

このあたりが、ご採用いただいた企業さまより、高評価を受けています。

T-4OO に関するお問い合わせはこちらからお寄せください(スピード翻訳株式会社は、T-4OO の販売代理店です)。上記のフォームからお問い合わせの際は、お問い合わせ対象サービスセクションで、T-4OO をお選びください。
※ T-4OO の導入には、ライセンスの費用が必要です。とりあえず、試してみたいというお客さまには、アイちゃんという T-4OO のエッセンスを都度従量課金でご利用いただけるサービスも提供しています

スピード翻訳では、これまでどおりの翻訳事業に加え、機械翻訳と翻訳者を橋渡しする事業に今後取り組んでいきます。


ビジネス文書にもちょいちょい出現する cf. / e.g. / i.e.の意味・使い方

2018/03/16 | Posted by maki in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)

こんにちは、maki です。論文からビジネス文書まで、文字で書き表されたテキストには、cf.e.g.i.e. がちょいちょい出現します。自分でもつい使ってしまうのですが、これを機にこれらの略語について調べてみました。これらの略語は、ラテン語を起源としています。

  • cf.confer
  • e.g.exempli gratia
  • i.e.id est

それぞれを見ていきましょう。

cf.confer
日本語で言うところの、参照せよ / 比較せよを意味します。
confer は英語の動詞としても使われていて、 英語では 与える / 授ける / 相談する / 話し合う / 協議する を意味しますが、元のラテン語は 比較する / 相談する の意味があります。

使用例 :
各都道府県の面積は、国土地理院のサイトに詳しい。
cf. 国土地理院 : 平成29年全国都道府県市区町村別面積http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MENCHO/201710/area_todofuken.pdf

似たような使い方で、ref. もよく見かけます。こちらは、ラテン語ではなくて、英語の refer (to) / reference (to) の略語です。

e.g.exempli gratia
日本語で言うところの、 を意味します。
exempli gratia を英語に直訳すると for the sake of an example(例のために / 例の目的で)となるようです。

使用例 :
政令指定都市は、2018年(平成30年)現在、全国に20市が存在する。
e.g. 札幌市 / 仙台市 / 横浜市 / 川崎市 / 名古屋市 / 京都市 / 大阪市 / 神戸市 / 広島市 / 北九州市 / 福岡市 ほか

同じ意味の略語として、英語の example を略した ex もよく見かけますが、こちらもラテン語ではなくて、 英語から。ただし、日本ではよく使われるようですが、海外ではあまり使わないようです。

i.e.id est
日本語で言うところの、すなわち / 言い換えると を意味します。
ラテン語の id est は、英語では that is となるそうです。

使用例 :
地方自治法上の有資格市(i.e. 法定人口50万人以上の市)には、戦前から区制をしいている五大都市、および、区制をしいていない福岡市(54.4万人)の計 6 市が存在した。

この i.e.e.g. は、いつも使うときに混同してしまいます。せっかく調べたので、今後は、

  • e.g. =
  • i.e. = 言い換えると

……を記憶に定着させたいと思います。

学術論文には、ibid.(脚注などに記載する参考文献で、同じものが繰り返し記載される場合に使う「同」) やその仲間の id.et al.(論文の著者名で、個人名を記載せず「他」(ほか)のように使う)のようなラテン語起源の略語はたくさんあります(学生時代に卒業論文を書くときは、こうしたものもよく使ったなあ……と思いだしたりして)。スピード翻訳でも論文などの翻訳も承っておりますが、こうした学術論文の校正 / 翻訳専用のサービス「コンシェルジュ校正・翻訳」もございます。学会誌に提出したい英語で書いた論文の校正や、日本語で書いた論文の翻訳などのご用命がございましたら、

おまけ :歴史上世界で最も科学の発展に貢献したイタリア出身の科学者、Et al(エト・アルもしくはエトール)に関する記述がアンサイクロペディアに掲載されています。こんな科学者がいたんですねえ(ウソ)。
※ et al の正しい説明は、以下を参照せよ
cf. いっしきまさひこ 「論文によくある「et al.」の読み方と意味は?」(2004 年 4 月 1 日) 〔http://blog.masahiko.info/entry/2004/04/01/024518〕(最終検索日 : 2018 年 2 月 26 日)


お正月が 2 回ある!? 「あけましておめでとう」を中国語でどうするか

2018/03/08 | Posted by xiaofan in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)

大家好! xiaofanです。明治維新から 150 周年となる 2018 年。NHK大河ドラマでは幕末で大いなる活躍をした『西郷どん』が始まり、明治維新とは何だったのかを考える絶好のタイミングです。言うまでもなく社会全体が様変わりした明治維新ですが、台湾に住んでみて改めて考えると大変なことだったと思うのが、それまで日本でも使われていた旧暦からグレゴリオ新暦を採用した時間の改革です。

台湾にある 2 つのお正月

ここ台湾には 2 つの時間軸が存在しており、それに伴ってお正月を 2 回迎えます。

1 つは、國曆(guólì)と呼ばれる日本と同じグレゴリオ新暦で 1 月 1 日から 12 月 31 日までの時間軸です。

12 月 31 日から 1 月 1 日は、跨年(kuànián)といわれ、台湾のランドマークタワー・台北101で行われるカウントダウン花火や、台湾各地でのコンサートは年越しのイベントとして定着しています。1 月 1 日こそ祝日として休みますが、それを過ぎるとあっさりと街は普段の顔を取り戻し、通常営業になります。日本だと、一般的には「年越しライブ」などのように「年越し」がよく使われる表現ですが、その月のうちに終わらないで翌月にわたる状態のことを「月をまた」 / 「また」と言いますね。年を跨ぐ場合は、「年をまた」 / 「また」で、まったく同じ漢字で表現しますね。

もう 1 つは、農曆(nónglì)と呼ばれる旧暦の時間軸です。台湾における正真正銘のお正月は、この旧暦で迎え、春節(chūnjié)あるいは、過年(guònián)と呼ばれます。

例年、春節の前ともなると、市場などではお正月食材や年菜(niáncài)と呼ばれる年越し料理が売られますし、紅包(hóngbāo)と呼ばれるポチ袋、春聯(chūnlián)というお正月飾りに、賀年卡(hèniánkǎ)というメッセージカードが売り場に置かれ、街のあちこちが鮮やかな赤い色に染まります。モノや風習はあれこれ違うものの、日本の師走シーズンと考えると、気ぜわしさや街が浮き立つような様子は同じといえます。

大晦日にあたる除夕(chúxī)から、初五(chūwǔ)と呼ばれる年明け 5 日までの 1 週間ほどがお正月休みにあたります。大掃除をし、玄関などを飾り付け、家族で集まって食事をいただく一連の流れも大いに共通するものを感じます。

新年の挨拶をどうするのか

日本では、1873 年 11 月に明治政府から突然「明治 5 年 12 月 3 日を明治 6 年 1 月 1 日とする」とお達しが出て新暦へと一気に変わり、今では旧暦のお盆を迎える地域を残す程度にまで変わってしまいました。もちろん旧暦にあった二十四節気が完全になくなったわけではありませんが、言ってみれば日本は政府が暦を強引に切り替えたわけです。その裏には、こんな明治政府のお財布事情があったとは……。
Cf. 暦は知れば知るほど、奥が深い学問ですね – かしこい生き方のススメ : COMZINE by nttコムウェア(暦研究家・歴史家・岡田芳明さんインタビュー)

これに対して台湾は、世界の一員として共通の暦を採用しつつも、自分たちの伝統を残して共存させる道を選択したということができます。これは正否の問題ではなく、あくまでも選択の違いに過ぎません。

さて、ここで気になるのが、2 つのお正月の挨拶をどうするのか、ということです。日本語にある新年の挨拶は、年賀状における書き言葉はさておき、基本的に「明けましておめでとうございます」しかありません。中国語ではどう言えばいいのか。何しろ、1 月 1 日に「新年快樂!(xīnnián kuàilè)」と使ってしまうわけです。2 度とも同じなのか、あるいは 2 月には別の言い方をするのか、と思っていたところへ、台湾人の仕事仲間からメールが届きました。

快樂!(xīnchūn kuàilè)

なるほど! 新しい春という節目を迎えるから「快樂」。膝を打ちました。

念のために申し添えますが、皆が皆、こんなふうに言い換えているわけではありません。どちらのお正月も新年快樂!」と挨拶する人もいます。いや、むしろそちらが多数を占めています。ただ、時期も過ごし方もまるで違うのですから、せっかくならば言い換えておきたいところです。
※ ちなみに、台湾で使われているのは、日本の旧字に近い繁体字。中国本土などで使われるのは、簡体字。簡体字の場合、新年快楽(日本の漢字表記)は、新年快乐と綴ります(そのまま使えます)

以前にも「明ける前から祝っちゃう!? 中国語の「新年快樂」の使い方。」として、「新年快樂」をどう使うかに違いがあることをご紹介しましたが、いずれにしても、新年も新春も 1 年の大きな節目として大事に過ごしたいですね。以上、繁体字どころ台湾から xiaofan でした。再見囉~!

おまけ :中国・台湾・韓国・ベトナムでは、現在も大々的にお正月を祝うのは、旧暦のお正月。華僑の人たちの多いシンガポール・マレーシア・インドネシア・フィリピンでも国の休日となっているようです。「スピード翻訳」では、新暦も旧暦も、24 時間 365 日、中日・日中・韓日・日韓の翻訳を受け付けております(もちろん、英日・日英翻訳も)。プロの翻訳者のご用命は「スピード翻訳」にお任せください。


平昌五輪(ピョンチャン五輪)の大会ロゴにはどういう意味がある?

2018/02/20 | Posted by maki in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)
'Sils Maria' by ND Strupler

こんにちは、maki です。みなさんは、平昌五輪(ピョンチャン五輪)をテレビなどで観戦されましたか?お隣の国なので、実際に会場に足を運ばれた方もいらっしゃるかもしれないですね(『冬のソナタ』の巡礼で、以前に行かれた方もいらっしゃるかも?)。

個人的には、ソチ五輪のときよりも断然見ています。時差がないから見やすいのかもしれません。フィギュアスケートもよかったし、スピードスケート(個人的にはパシュートやショートトラックが好きかな)、スキーのアルペン / ノルディック、スノーボードなんかもけっこう見ました。リュージュとスケルトンは見損ねてしまいました……。

いちばん見ているのは、カーリングですね。特に女子チームの試合中の会話が聞けるのはおもしろいですよね。他の競技と違って臨場感があります。おやつタイムにも話題になっていますね♪ カーリング女子のチームの強さの秘密のひとつはコミュニケーションにあるそうですが、たしかに他の国の選手団よりもよく相談をしているように感じます。「そだねー」が話題になっていますが、個人的には「○○かい?」っていうフレーズが、とても北海道らしさを感じます(さすがに「なまら」は聞いてないですねw)。他の競技よりも時間的に余裕があるので、解説も聞きやすく、だいたいルールも覚えられました。昨日は、強豪スウェーデンに勝利しましたね。ぜひ勝ち進んでいってもらいたいものです♪

見ているうちに気になったのが、ピョンチャン五輪の大会ロゴマーク。選手がストーンを滑らせる場所の手前にこのロゴが書かれているので、いちばん目につきやすいいいポジションを占拠していますw。ローマ数字の とアスタリスク(*)の組み合わせのようなこのロゴ、

*

気になるなーって思ったので、調べました(開会式のときに解説の人が教えてくれてたんだと思うんですけど、聞いてませんでした……)。ちょうど前回 Twitter や Instgram でよく使うハッシュタグ(#)について調べたときに、*についても調べたのでした(cf. Twitter や Instagram でお馴染みの #(ハッシュタグ))。

このローマ数字 に見える記号は、ハングルP に相当する子音記号で、正確には

……と綴ります。

次のアスタリスク * に見える記号は、ハングルCh に相当する子音記号で、正確には

……と綴ります。

これらのコンビネーションで、

ㅍㅊ

……となります。これが大会ロゴの正しい綴りになります。

そしてこれは、開催地

평창(ピョンチャン / 平昌)

……の頭文字とも言えるもの(PyeongChang)なんですね。
※ その他、いくつもの意味が込められているようですが、詳しくはこちらを……

ハングルは、子音と母音の 2 文字からの 3 文字の組み合わせで表記されます。日本語にはない音韻を持つ子音・母音も多く、正しい発音をするのは難しそうですが、読み下しだけであれば、がんばればできる?ような気がします(と言ったまま、勉強していないのですが……)。この組み合わせで文字入力をするのですが、韓国に行ったときは、みなさんスマートフォンを両手を使って入力していました(子音を左手、母音を右手で入力します)。日本語の場合は文字の種類が音ごとに存在するので、フリック入力が主流ですね。

スピード翻訳では、日本語から韓国語への翻訳(日韓翻訳)、韓国語から日本語への翻訳(韓日翻訳)も承っております。プライベートなメールや、ブログ記事からビジネス文書まで、ネイティブスピーカーによる自然な翻訳をご希望の方はぜひ一度お試しください。


Twitter や Instagram でお馴染みの #(ハッシュタグ)

2018/02/14 | Posted by maki in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)

こんにちは、maki です。きょうはバレンタインデーということで、Twitter 上にもたくさんの #happyvalentine が投稿されていますねー。Instagram も #happyvalentine 祭り状態♪

Twitter や Instagram でお馴染みの #。この記号 + キーワードのコンビネーションで、ハッシュタグって言いますね。知人は編み物が好きなんですが、Instagram にアップした自作の編み物の写真に #編み部 のハッシュタグを追加して、ポストしています。この #編み部 をクリックをすると、編み物好きな人たちがアップした写真が見られます。こんな感じで、同じ話題や興味などをこのハッシュタグに書いておくと、そのトピックに関連する他の人たちの投稿も見られる……そんな形で使われています。このハッシュタグを使っている人たちは必ずしも現実社会でも交友関係があるわけではないケースも多々あるので、ハッシュタグでつながるソーシャルな関係性もおもしろいところです。

ところで、この # 、さっきまで(楽譜などに使われる)シャープだとばかり思っていたのですが、楽譜などに使うシャープ記号) とハッシュタグ# は全然別の文字なんですね。大きく表示してみましょう。

#
number sign / hash
番号記号 [cf. Wikipedia]
sharp
シャープ [cf. Wikipedia]

こう見ると、明確に違いますね。

  • # : 平行な水平線を 2 本持ち、斜めの平行線 2 本と交差する
  • : 平行な垂直線を 2 本持ち、斜めの平行線 2 本と交差する

先日、日本郵便の不在通知の再配達依頼を電話でしたのですが、自動受付で「シャープを押してください」と言われました。自然な反応として # ボタンを押しました(それと思われるキーは # 以外ないし!)が、これも正しくは「番号記号を押してください」であるべきんなんでしょうね(そう言われても「え、どれ?」ってなっちゃいそうですが)。まあ、それぐらい # の呼称の境目は曖昧だということなんでしょう。

似たような類似例として、日本郵便の不在通知の再配達依頼でいうところの「※印」(こめじるし)もあります。これも日本人にとっては、(こめじるし)と呼んでしまった方がわかりやすいということなんでしょうけど、これも実際には なんですね。いわゆる の違いは明確ですけど、ここにも落とし穴が……。

*
sextile
スターマーク [cf. Wikipedia]
asterisk
アステリスク [cf. Wikipedia]

この記号もこう見ると、明確に違いますね。

  • : ×
  • * : ×|

* も一緒に見れば違う記号だとはわかりますが、別々に見るとやはり同じ記号に見えます。普通にどちらもアステリスクとかアスタリスクとか呼んでました。

このアスタリスク、けっこう曲者でして、フォントによっては、ずいぶん見た目が違っちゃうんですよね……。
※ お使いのパソコンの OS やブラウザによっては、同じ形に見えるかもしれませんが、いま使っているマシン(Windows 10 + Chrome)では別の形で表示されます

* * *

念のため、画像も。

asterisk

記号の世界、奥が深いです……。


冬将軍来る

2018/01/22 | Posted by maki in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)
'snowman' by skeeze

こんにちは、maki です。ひさしぶりの投稿です。きょうは、天気予報どおりに東京でも雪が降りはじめました。ここは雪国?と思えるくらいの勢いで降ってますね(@千代田区)。日本海側の豪雪地帯はもうずいぶん前から大雪が降っていますので、「何をいまさら」と言われるかもしれませんが……。東京の交通機関は降雪に弱いので、ちゃんと帰れるか不安です。

NHK の天気予報を見ていると、この季節はシベリア方面から寒気が南下してくるといつも冬将軍のイラストが天気図に表示されますね。と書かれた立物が付いた兜をかぶった戦国時代の武将(寒色系)のような擬人化されたアレです。日本人にとっては、冬将軍というと大体そんなイメージかと思います。
※ 立物(たてもの) = 兜の額や側頭部につける装飾部品のこと
※※ 参照リンク : NHK放送文化研究所 : ことば(放送用語) – ことばウラ・オモテ – 冬将軍

NHK 放送文化研究所の解説では、英語では General Frost(霜将軍)と言う……と書かれていますが、英語版の Wikipedia では、Russian Winter(ロシアの冬)で立項されています(General Winter で検索すると Russian Winter にリダイレクトされます)。そこに列挙された冬将軍の英語表現としては、

General Winter(冬将軍) / General Frost(霜将軍)/ General Snow(雪将軍)

……の順に記載されています。英語では、単純に強烈な寒気や大規模な積雪ではなく、ロシアへの軍事的侵攻を阻んだロシアの厳冬を指す言葉のようです。

Wikipedia - General Winter19 世紀にフランスのナポレオン軍は、冬将軍に撃退されました。そのあたりから、戦況に大きな影響およぼす厳しいロシアの冬を Genral Winter と呼ぶようになったのだとか。左のイラストはナポレオン軍の敗退第一次世界大戦の東部戦線を描いたもののようです。ここにはさっきの英語表現 General Winter と対になる Général Hiver(冬将軍)と書かれています。
hiver (fr.) = winter (en.)

フランス語版の Wikipedia では、Général Hiver で立項されていて、

Hiver Russe(ロシアの冬)/ Général Givre(霜将軍)

……の順に記載されています。
givre (fr.) = frost (en.)

この冬将軍の来襲を懸念して、東京では早めの帰宅をしようとしている人たちが、駅にあふれている模様。もし、こんなときにも早めにこなさなければならない翻訳などごいざいましたら、スピード翻訳をぜひご利用くださいw
たくさんの翻訳者がみなさんのご依頼をお待ちしています♪


JST、GMT、UTCとは? 英語で押さえるべき日本と世界の標準時

2017/11/02 | Posted by maggy in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)
'World time' by Matisses

こんにちは、maggy です。日本から海外と仕事をするときほど、 時差(time difference)を意識するときはありません。例えば、「午後 1 時に電話します」と言われたら、 それが日本時間の午後 1 時なのか、あるいは相手の国・都市の時間での午後1 時になのかで、話は大違いだからです。

英文メールやチャットで、こんな風に確認されることも。

“Can I call you at 1pm JST?”

そこで頻繁に登場するのが JST です。Japan Standard Time の頭文字を取った略語で、日本標準時のこと。

つまり、質問のその意図するところは、

「日本時間の午後1時に電話してもいいですか。」

と、確認してくれたわけですね。

JST は、JSTM と呼ばれることも。Japan Standard Time Meridian の略語で、Meridian(メリディアン)= 子午線 のこと。そういえば、日本は兵庫県明石市を通る、東経 135 度子午線が日本標準時だって、社会科の授業で習いましたね!

それでは、他国の標準時はどう書くのでしょうか?

イギリスは、グリニッジ天文台を通る経度 0 度のグリニッジ子午線を標準とする、GMT = Greenwich Mean Time = グリニッジ標準時

日本から送った E メールなどの送信日時に [ GMT +09:00 ]と表示されていることがありますが、これはグリニッジ標準時から 9 時間進んでいる、という意味になります。

さらに GMT を調整して、世界共通の標準時と定めたのが、UTC = Universal Time, Coordinated = 協定世界時※。 Coordinated (コーディネーティッド)= 調整された という意味ですが、なんでも GMT をそのまま世界の基準として使ってしまうと、長い目で見ると微妙なズレ(100 年で約 18 秒)が生じるため、人工的に調整する必要があったのだとか(セシウム原子時計を基本にしているらしいです)。
※ 正しくは、Coordinated Universal Time

【 世界の標準時(GMT と UTC) 】

GMT = Greenwich Mean Time = グリニッジ標準時

 ▼ ▼ ▼ (微調整)

UTC = Universal Time, Coordinated = 協定世界時

アメリカは広いので、国の中でタイムゾーンが分かれています。東から順に並べると……

EST = Estern Standard Time = 東部標準時 (GMT -05:00)
 ニューヨーク、ワシントン、ボストンなど

CST = Central Standard Time = 中部標準時 (GMT -06:00)
 シカゴ、ダラス、ヒューストンなど

MST = Mountain Standard Time = 山岳部時間 (GMT -07:00)
 ソルトレークシティ、デンバーなど

PST = Pacific Standard Time = 太平洋標準時 (GMT -08:00)
 シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスなど

AKST = AlasKa Standard Time = アラスカ標準時 (GMT -09:00)
 アラスカ州

HST = Hawaii-Aleutian Standard Time = ハワイ・アリューシャン標準時 (GMT -10:00)
 ハワイ州、アリューシャン列島

……となります。アメリカでテレビなどを見ていると、スポーツイベントなどの生中継番組などが、EST 10PM / PST 7PM と予告されることがよくあります。東部標準時(EST)では午後 10 時から、太平洋標準時(PST)では午後 7 時から……ということですね。ライブ中継は、リアルタイムで見ないと意味がないので、こんな告知がおこなわれています。

ヨーロッパは国が密集しているので、エリアでタイムゾーンが分かれています。

CET = Central European Time = 中央ヨーロッパ時間
 フランス、スペイン、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクなど

WET = Western European Time = 西ヨーロッパ時間
 ポルトガル、アイルランド、アイスランドなど

EET = Eastern European Time = 東ヨーロッパ時間
 フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ウクライナ、ルーマニア、モルドバ、ブルガリア、ギリシャなど

インターネットがあれば、世界各地とリアルタイムに仕事ができる時代になったとは言え、 地球と太陽は常に回っているのだと実感させられますね。

さらには、サマータイム(夏時間)を導入しているエリアは、導入時期はそれぞれ下記に変わります。

GMTBST = British Summer Time = 英国夏時間
PSTPDT = Pacific Daylight Time = 太平洋夏時間
MSTMDT = Mountain Daylight Time = 山岳部夏時間
CSTCDT = Central Daylight Time = 中部夏時間
ESTEDT = Eastern Daylight Tiime = 東部夏時間
AKSTAKDT = Alaska Daylight Time = アラスカ夏時間
CETCEST = Central European Summer Time = 中央ヨーロッパ夏時間
WETWEST = Western European Summer Time = 西ヨーロッパ夏時間
EETEEST = Eastern European Summer Time = 東ヨーロッパ夏時間

一部の地域だけご紹介しましたが、かなりややこしいですよね……。地球の自転を意識するどころか、目の前まで回ってきました。
※ ハワイは低緯度地域なので、サマータイムはありません

もっとも、会話ではシンプルに国や都市名を使って、こんな言い方もします。

1pm in UK time = イギリス時間の午後 1 時
1pm in New York time = ニューヨーク時間の午後 1 時

ヨーロッパのサマータイム(summer time)と、アメリカのデイライト・セービング・タイム(daylight savings)の違いは、こちらの記事をご参考ください♪

おまけ :「スピード翻訳」は、翻訳のご依頼を 24 時間 365 日、年中無休で受け付けております。時差も夏時間も関係なく、必要なときはいつでもご依頼ください♪


'Touch' by Hernán Piñera

こんにちは、maggy です。もしかして、これを読んでいる皆さんの中には、 勤務中 の方もいらっしゃいますか?

本ブログは翻訳の情報収集ということで全く問題ない(はず)ですが、勤務中についついブログやソーシャルメディアを覗いてしまうことってありますよね。

こうした 「勤務中のネット私用」 のことを、英語では 「cyberloafing(サイバーローフィング)」 と言います。

動詞の 「loaf(ローフ) = 手抜きをする、怠ける」 の前に 「cyber(サイバー)」 を付けた新語です。

【 cyber(サイバースペースの) + loaf (手抜きをする)】

cyberloaf(サイバーローフ) = (動) 勤務中にネットを私用する
cyberloafing(サイバーローフィング) = (名) 勤務中のネット私用

最近は会社のパソコンからだけでなく、私物のスマートフォンでこっそり……なんて人も増えていて、欧米ではちょっとした社会問題になっているのだとか。

「 loaf(ローフ)」 の元々の語源は 「パン」 のこと。焼いてそのまま切っていない、塊のパンやケーキのことを指します。パンのように塊で焼いた肉のことを meatloaf(ミートローフ) とも呼びますね。不可算名詞の bread を数えるのに、a loaf of bread(一斤のパン)、two loaves of bread(二斤のパン)って習いましたよね。

さらには、古英語には 「loaf-eater(ローフ・イーター) = 「ご主人のパンを食べる者」 という表現がありました。これが「loaf(ローフ) = 手抜きをする、怠ける」の語源だとか。 また、「loaf 」 +「er(〜する人)」 で、同じ意味を指します。

つまり、下記のような流れで派生したんですね。

loaf(ローフ) = (塊の)パン

loaf-eater = (ご主人のパンを食べる者)

loaf(ローフ) = 怠ける

loafer (ローファー) = 怠け者

ところで、「ローファー」 と言えば、アメリカンカジュアルの靴のことを思い出す人もいるのではないでしょうか。靴ひもを結ぶ必要がなく、簡単に履いたり脱いだりできる靴のことです。楽なことから、「loafer(ローファー)= 怠け者」と呼んだ、という説があります(詳しくは Wikipedia などをご覧ください)。 登場した当初は「紐がないなんて……!」と物議を醸したそうですが、今では日本ででも、すっかり定番となっていますね。

話を 「サイバーローフィング」 に戻しましょう。面白いことに、勤務中のネット私用は 「生産性を下げる」と主張する人と、むしろ 「生産性を高める」 と主張する人の、二手に分かれているとか。

個人的には、仕事の内容や性質によるのではないかと思います。特に終日オフィスワークという場合は、仕事に煮詰まったとき、適度なネットサーフィンは良い息抜きや新しいアイデアのヒントになることもあるのでは? デジタル時代の「ローファー」である「サイバーローフィング」も、いずれオフィスの定番になるのかもしれませんね。

おまけ :「スピード翻訳」は、お客さまのお持ちの翻訳したい文書をインターネット上のサーバにご登録いただき、その案件に対応可能なプロ翻訳者をマッチングさせる画期的なサービスです。「サイバーローフィング」で本ブログにたどり着いた皆さんも、ぜひ業務改善につなげてください!


ゴージャスな天気!? ゴージャスと gorgeous 〜 日本と英語での意味の違い

2017/09/29 | Posted by maggy in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)
'Luxury Liqueur' by Luxury Liqueur

こんにちは、maggy です。プレミアムフライデーすらろくに満喫することなく地味に言語の小ネタを書いている私ですが、海外セレブのニュースを読むのは結構好きです。高級ブランドのゴージャスなドレスや宝石、 ゴージャスなホテル生活やパーティー三昧の様子を覗き見ては、別世界のスリルを楽しんでいます。もちろん、叶姉妹のお二人のファンでもあります(特に恭子様!)。

さて、そんなゴージャスとは無縁のはずの私ではありますが、海外のしかも時にビジネスの社交の場で、こんな風に声をかけられることがあります。

You look gorgeous !
 = あなた、ゴージャスね!

普段より少しフォーマルな格好をしていただけなのに、そんなに派手だった???……なんて、最初のうちは心配したものでした。

というのも、カタカナ語の ゴージャス と、英語の gorgeous は、ちょっと意味が異なるのです。

カタカナ語では 「豪華な、贅沢な、きらびやかな」 というニュアンスが中心ですが、英語では 「(とても)素敵な、魅力的な、素晴らしい」 といった、もう少し一般的な褒め言葉としても使われています。

人だけではなく、 天気 風景、そして 食べ物などを褒めるときにも使います。

会話例で見てみましょう。

【 gorgeous (weather) = 素晴らしい(天気)、快晴 】

A: What a gorgeous weather!
 = なんて良い天気だろう!

B: Yes, we are having a gorgeous summer this year.
 = 本当ね、今年は素晴らしい(快晴続きの)夏だわ。

【 gorgeous (nature) = 美しい(自然)】

A: What a gorgeous view!
 = なんて素晴らしい眺めだろう!

B: Look at the gorgeous coastline…
 = あの美しい海岸線を見て……。

【 gorgeous (food) = 美味しい(料理) 】

A: The food served at the restaurant was gorgeous.
 = あのレストランで食べた料理はすごく美味しかったね。

B: Yes, it was absolutely gorgeous!
 = そうね、本当に素晴らしかったわ!

もちろん、日本で使うカタカナ語と同じく、 「豪華な、贅沢な、きらびやかな」という意味合いも。

【 gorgeous = 豪華な 】

a gorgeous dress
 = 豪華なドレス

a gorgeous hotel
 = 豪華なホテル

a gorgeous party
 = 豪華なパーティー

カタカナ語よりも、英語はもっと広い意味で使える褒め言葉なのですね。

……ということで、もしも英語ネイティブの人が、

Her hair is gorgeous!
 = 彼女の髪はゴージャスね!

……と言ったその目線の先を見ると、必ずしもマリー・アントワネットばりの豪華な盛髪の女性がいるとは限りません。モダンなヘアスタイルの女性や、髪がツヤツヤで美しい女性など、いろんな素晴らしい、魅力的な髪の可能性があるわけです。

英語の使い方に慣れてきたら、国際的なビジネスシーンでも海外旅行先でも、素敵なものを見つけてどんどん活用してみてくださいね。

※「セレブと celeb ~ 日本と英語での意味の違い」も、ぜひご参考ください♪

おまけ :「スピード翻訳」は、様々な専門分野に長けたゴージャスなプロ翻訳者が揃っています。安価でスピーディーながらも質が高くゴージャスなその翻訳は、きっと皆さんにも満足していただけますわよ♪ ※ここでのゴージャスは、「素晴らしい」という英語(gorgeous)のニュアンスで使ってみました!


曜日のひみつ ~ ゲルマン神話とローマ神話

2017/09/19 | Posted by maki in 小ネタ - (コメントは受け付けていません。)
'Solar System (artist's impression)' by Andrew Caw

こんにちは、maki です。ここしばらく、「イギリスの 10 億は、アメリカの 10 億ではない?!」や「暦のひみつ ~ September(9月)は、第7の月?!」の記事で英語とフランス語・ラテン語、あるいはドイツ語との関連を見てきたわけですが、ついでに曜日についても調べちゃいましょう♪

英語 ドイツ語 フランス語 ラテン語
月曜日 Monday Montag Lundi dies Lunae
火曜日 Tuesday Dienstag Mardi dies Martis
水曜日 Wednesday Mittwoch Mercredi dies Mercurii
木曜日 Thursday Donnerstag Jeudi dies Iovis
金曜日 Friday Freitag Vendredi dies Veneris
土曜日 Saturday Samstag Samedi dies Saturni
日曜日 Sunday Sonntag Dimanche dies Solis

このリストの中で、同じ色で着色された曜日については、語源が共通するものです。4 言語で完全に一致するものは、月曜日だけですね。

まずは、月曜日Monday / MontagMon は、moon(月)で、ラテン語の Lūna(月の女神ルーナ)ですので、Lundi / Lunea と意味はほぼ同じ。

次は、火曜日Mardi / MartisMar は、Mars(軍神マールス → 火星)を起源としています。英語 / ドイツ語については、何の関係もなさそうに見えますが、微妙に関係はあるようです。Tuesday / Dienstag は、ゲルマン神話の Tyrテュール)を起源とする言葉(英語とドイツ語ではずいぶん違うように見えますが……)。これもゲルマン神話では軍神。ラテン語から曜日がゲルマン語に取り入れられた際に Mar は、MarsTyr習合(同一視)されたようです。
※ 日本古来の神と仏教由来の仏を同一視する神仏習合はよく聞く話ですが、世界にはいろいろあるんですね

ひとつ飛ばして、木曜日。フランス語の Jeudi とラテン語の Iovis はちょっと違うように見えますが、ローマ神話の主神の Ivppiter(主神ユーピテル → 木星)を起源としています。英語 / ドイツ語については、これも火曜日同様の習合で、ゲルマン神話の Torトール)を起源とします。ここから Thursday / Donnerstag となりました。

金曜日も火曜日、木曜日と同様の習合です。フランス語の Vendredi とラテン語の Veneris、日本でも馴染み深いローマ神話の愛の女神の Venus(女神ウェヌス = ヴィーナス → 金星)から。英語 / ドイツ語は、ゲルマン神話の愛の女神 Freyaフレイヤ)を起源とします。ここから Friday / Freitag に。

火曜日、木曜日、金曜日とローマ神話とゲルマン神話の習合のコンビネーションでしたが、土曜日はちょっと違います。英語の Saturday とラテン語の Saturniは、ローマ神話の Saturnus(農耕神サートゥルヌス → 土星)から。ドイツ語の Samstag、フランス語の Samediは、いずれもラテン語の sabbatum(安息日)を起源としています。

そして、日曜日。これは、わかりやすいパターンで、英語 = Sunday、ドイツ語 = Sonntag、ラテン語 = Solis は、ローマ神話の Sol(太陽神ソール → 太陽)です。フランス語だけが、ちょっと違って Dimanche。ラテン語の dies Dominicus(主の日)を起源とします。

さっき後回しにした水曜日ですが、これも変則的なパターン。フランス語の Mercredi とラテン語の Mercurii は、ローマ神話の Mercurius(商いの神メルクリウス → 水星)から。英語の Wednesday は、ゲルマン神話の最高神 Odin(最高神オーディン)から。ゲームのファイナルファンタジーや、パズドラにも登場するキャラクターなので、聞きなじみがあるかもしれませんね。英語では、Woden とも綴られるようなので、そう考えると Wednesday も何となくわかります。そして、ドイツ語の Mittwoch ですが、真ん中の日(週の中日)という意味。Mittwoch が英語の mid と同義です(とはいえ、水曜日だけ手抜きっぽくも感じます)。

日本の曜日は、英語の曜日の命名法よりもよりラテン語の命名法に沿っているように感じます。日本の曜日は、弘法大師が唐からもたらした『宿曜経』(文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経)によって広まったと言われています。原典はインドの古代占星術に起源を持つと言われます。インドの古代占星術はヘレニズム時代にギリシアから影響を受けたとも言われていますので、ギリシャを起点に西はローマに至り、東はインドを経由して日本まで伝わったのかもしれないですね。
Cf. 中外日報 : 空海がもたらした曜日 ― 唐から『宿曜経』持ち帰る

おまけ
『宿曜経』には、九曜(土曜、水曜、木曜、火曜、金曜、月曜、日曜、計都、羅睺)があり、このうち土曜から日曜までが七曜と呼ばれます。木曜、火曜、土曜、金曜、水曜が、5 大元素の木・火・土・金・水の五行に、月曜、日曜が陰陽にあたります。そう考えると、木・火・土・金・水を「陰」(と = 弟・おとうと)と「陽」(え = 兄・あに)をコンビネーションにすると、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)の十干となります。


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