翻訳者をめざす方へ、セミナー開催のお知らせ

3月 10th, 2017 | Posted by admin in お知らせ | その他 - (翻訳者をめざす方へ、セミナー開催のお知らせ はコメントを受け付けていません)

翻訳の世界が変わる ~クラウド翻訳、今より自由なワークスタイル~

2017/04/08(土)、スピード翻訳株式会社は、プロ翻訳者養成機関の株式会社インターグループと共同で、クラウド翻訳を知っていただくためのセミナーを開催します。

当日はスピード翻訳 で活躍している翻訳者をゲストスピーカーとしてむかえ、翻訳者の仕事やライフスタイルについて、ご紹介します。これからプロの翻訳者を目指して学習を検討している方や、すでに翻訳者として活躍している方のご参加をお待ちしています。

セミナーの詳しい情報は、こちら(PDF チラシもあります)をご覧ください。
参加のお申し込みは、こちらよりお願いいたします。
※ お申し込みの際は、セミナー 1 – 3 のいずれかより「クラウド翻訳セミナー「翻訳の世界が変わる」 4/8(土)13:00~15:00」をお選びください

《参加費》 無料 (定員 50名)
《日程》 2017/04/08(土)
《時間》 13:00 – 15:00
《場所》 GMOインターネット株式会社 本社セミナールーム
〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町 26 番 1 号 セルリアンタワー(B1 ロビー受付)
《その他詳細》 http://www.interschool.jp/news/detail/45

ぜひご参加ください!


日本は残念なお店だらけ?「営業終了」は英語で「CLOSE(クロース)」じゃなくて……

3月 3rd, 2017 | Posted by maggy in 小ネタ - (日本は残念なお店だらけ?「営業終了」は英語で「CLOSE(クロース)」じゃなくて…… はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。最近は、観光施設、宿泊施設、店舗やレストランなどで多言語対応がどんどん進んでいます。館内の案内やメニューなどを多言語化するのも大事ですが、その前に営業中であることをアピールしないといけないですね。戸口に OPEN と大きくわかりやすく書かれていると、初めての方も、海外から来た方も入りやすいはずです。

さて、その「おもてなし」の顔となる表札看板。残念なことに日本では、よくある英語の間違いが……。

まず、「営業中」に関しては、こちらは OK なのです。

営業中OPEN

ここでの open(あるいは大文字で OPEN)は、(お店などが)「開いている」「営業中」を意味する形容詞。全文を書くと、下記のようになります。

We’re open. = 当店は営業中です。

一方で、問題となるのは、営業終了後。その対となる表札看板として、よく見かけるのがこちらですが……。

営業終了CLOSE

うーん、残念!英語では、正しくは closedと書きます(発音 = klóuzd / クローズド)。文で書くと次のようになります。

We’re closed. = 当店は営業終了です(閉店しました = その日の営業は終了という意味での)。

この closed は、(お店などを)「閉じる」、「閉める」、「営業を終了する」を意味する動詞の close の過去分詞形で、形容詞のように使えます。

英語には close(発音 = klóus / クロース )という形容詞もありますが、こちらは「(時間・空間的に)近い」という意味になります。

ですので、お店などの表札看板に CLOSE と書いてあって、店内の電気が落ちていると、英語ネイティブにはこんな感じに読めてしまうこともあるのだとか。

We’re close. = 当店は近くにあります。

明らかに場所も外観も探していたお店に見えるのに、違うのかな……と、不安を呼ぶこの表記。まるで都合の悪いときにいないフリをする、居留守のように見えるかも?

close は、「(時間・空間的に)近い」の意味から、「達成度がいまひとつ」という意味での「惜しい」「あと少し」の意味でも使われます。すると、下記のようにも読めます。

We’re close. = 当店は惜しい!

残念!」のようにも感じられ、自虐的なんだか、なんなんだかよくわからないニュアンスのように思われるかも?

一見さんお断りのお寿司やさんなんかもかっこいいですけど、訪日外国人客の皆さんが、冷たい英語の看板に寂しい思いをしていないか、ちょっと心配です。英語で CLOSE と書いていらした場合は、CLOSED に直しちゃいましょう。

なお、過去分詞の形容詞的用法を翻訳するとき、日本語でカタカナ表記する場合、ed の部分を省略して書くことが多くあります。そのため、カタカナ語の発想で、そのまま英語で書くという間違いが発生しやすくなっているんですね。

間違いやすいものを、下記にまとめましたのでご参考ください。

<和製英語で省略されている形容詞用法の過去分詞の一例>

  • マッシュ・ポテト = mashed potatoes
  • スクランブル・エッグ = scrambled egg
  • アソート・チョコレート = assorted chocolates
  • プリントTシャツ = printed T-shirts
  • ダメージ・ジーンズ(デニム) = damaged jeans (denim)
  • コンプリート・エディション = completed edition
  • カスタマイズ・コンピューター = customized computer

おまけ :閉店中に来ちゃったお客さんが、無事、翌日などにまた来てくれたら、英語や他言語のメニューや解説で喜んでいただきましょう。看板などの短文から長文まで対応できる、「スピード翻訳」のプロ翻訳者にお任せください。

日本語からの翻訳は、以前から提供していた英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、インドネシア語、ベトナム語に加え、現在は、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語へのご依頼も受け付けております
参考記事 : 新しい言語ペアが追加されました!

ちなみにきょうのフレーズ(OPEN / CLOSE)はコチラ!
※ 2017/03/01 現在(タガログ語 / マレー語のサービスは提供停止となっています)

営業中 営業終了
英語 OPEN CLOSED
中国語(簡体字) 营业中 休息中
中国語(繁体字) 營業中 休息中
韓国語 영업중 ※※
フランス語 OUVERT FERMÉ
スペイン語 ABIERTO CERRADO
ポルトガル語 ABERTO FECHADO
タイ語 เปิด ปิด
インドネシア語 BUKA TUTUP
ベトナム語 MỞ CỬA ĐÓNG CỬA
※ 中国語(簡体字・繁体字)の営業中かそうでないかを表示する札の営業終了を意味するものには、休息中の表示のものが多いようです。日本でも明らかに営業終了のように見える店に準備中との札が下がっていることがありますね。
※※ 韓国にも、외출중(外出中) / 정기휴일(定休日) / 금일휴업(本日休業)のサインはあるようですが、単に営業時間の終了を伝えるだけのときは OPEN / CLOSED の英語のサインを使ったり、きちんとした文章として記載する(오늘의 영업은 종료 되었습니다. = 本日の営業は終了いたしました)のが一般的なようです

photo : ”閉店です” by yamauchi