日本のものづくりは「ホット・ジャパン」でいこう! 製品仕様書や契約書のビジネス翻訳

11月 13th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (日本のものづくりは「ホット・ジャパン」でいこう! 製品仕様書や契約書のビジネス翻訳 はコメントを受け付けていません)

'relaxing together' by soulfish

こんにちは、maggy です。先日、ある地域の商工会議所の交流会に顔を出してきました。

お酒を交わしながら、中小企業の社長さんや観光事業担当者さんと歓談。「この地域の伝統工芸品の魅力を世界に伝えるぞ!」という海外進出プロジェクトの計画や、「うちの製品の質が認められてね、急にヨーロッパに輸出することになってねぇ!」といったうれしい悲鳴まで、元気の出るお話をたくさん伺いました。

お酒が深くなり、身の上話なんかも飛び交います。「来月はロンドンとパリなんですよ。でも、英語がねぇ……。」「それでねぇ、急に英語の製品仕様書と契約書を用意しないといけなくなっちゃったの。どうしましょう!?」。

日本のものづくりは「 クール・ジャパン」として世界から注目が集まっていますが、いやはや、現場はこんなにも国際的になってきているんですね。思わず「まさにクールジャパンですね!」と、わたし。

すると、こう返されちゃいました。「クール? いやいや、そんな冷たそうなものじゃないさ。俺たちがやってることは、 ホット・ジャパンだよ!」。確かに、この現場の熱気と人の温かさには、「ホット・ジャパン」の方がしっくりきますね。

スピード翻訳」サービスへのご依頼にも「契約書の翻訳」「製品仕様書の翻訳」が多くあります。それぞれのご依頼の裏舞台には、こうした現場でがんばる人々の、うれしいドタバタ劇や人間ドラマがあるのかしら。交流会に参加してから、依頼者さんのお顔を想像するようになりました。

ビジネスの書類や資料の翻訳というのは、書面だけでなく、そこに込められた、日本のものづくりの心や現場のあったかさも一緒にお預かりすることなのかな、なんて思いました。

スピード翻訳」 なら、専門分野のプロの翻訳者が最短 30 分でスピード納品。現場の熱気が冷めないうちに翻訳をお届けできますね。さあ、世界を目指して「ホット・ジャパン」でいきましょう!

photo : “relaxing together” by soulfish


前門の虎、後門のオオカミ – Between the Hammer and the Anvil

11月 8th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (前門の虎、後門のオオカミ – Between the Hammer and the Anvil はコメントを受け付けていません)

'Stop! Hammertime!' by Herr Olsen

こんにちは、maki です。ここ数週間ぐらい、毎朝 5 km ほど歩いて通勤しています。数週間前はちょうど気候もよかったので始めてみました。でも、立冬を迎え、寒くなってきてしまったので、いつまで続くことやら。そのウォーキングの間には音楽を聞いているのですが、きょう聴いていた Judas Priest の “Between the Hammer and the Anvil” という曲が妙に気に入ってしまい、ヘビロテしていました。

hammer は、ハンマーですね。anvil は聞きなれない単語ですが、鉄床かなとこです。熱した金属を硬い鉄の塊である鉄床の上で、ハンマーで叩いて、鍛えたり、整形したりするわけです。Judas Priest にふさわしい、とても Heavy Metal な情景です。

ひょっとしてイディオムになっているのではないかな……と思って調べてみたところ、やはりそうでした。「どっちにしてもヤバイ状況」のことなんだそうです。日本語の「前門の虎、後門の狼」と似た慣用句ですね。前に進むも、後ろに下がるも危機が待ち構えている状況です。

between the hammer and the anvil の類似表現としては、between a rock and a hard place というのがありました。こっちは Rolling Stones ですね。ハンマーと鉄床という組み合わせが Heavy Metal の Judas Priest に対して、岩(rock)が Rolling Stones というのはなんともいい対比です。

他には、between the devil and the deep blue sea というのもありました。こちらは「背水の陣」といった印象です。

この between A and B シリーズには、同じ意味でもうひとつありました。between Scylla and Charybdis です。ScyllaスキュラCharybdisカリュブディスとして紹介されているギリシャ神話の海の怪物。イタリア半島のブーツのつま先とシチリア島の間のメッシーナ海峡での海難事故の原因と言われていたのだとか。狭い海峡で怪物に挟み撃ちにされるというのはなんともヤバイ状況です。

この Scylla という綴りを見ていると、イタリア語の Sicilia とかなり似ている気がするんですよね。あと対岸のブーツのつま先は、カラブリア州という地域なんだそうですが、イタリア語では Calabria。これも似ている気がします。関係あるんでしょうか、ないんでしょうか……なんてことを考えながらウォーキングしています。

photo : “Stop! Hammertime!” by Herr Olsen


Sandy who? Hurricane Sandy. ハリケーン・サンディは、誰が名前をつけたの?

10月 31st, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (Sandy who? Hurricane Sandy. ハリケーン・サンディは、誰が名前をつけたの? はコメントを受け付けていません)

'Sandy Oct 28 17.50(UTC).jpg' by NASA

こんにちは、maki です。ここ数日、カリブ海諸国からアメリカ東海岸にかけて大きな被害をもたらした大型の Hurricane Sandy(ハリケーン・サンディ)の報道をよく目にしました。以前 NYC に住んでいたころの近所が水浸しになっている写真なども Facebook 経由で見ました。NYC に住んでいる知人に連絡を取ってみたところ、ひとりはすぐに返信があり、無事だとのこと。もうひとりは、すこし返事がなかったので、大丈夫かな、停電かな……と思っていたところ、「神戸にいるよ」との返信が。ふたりとも無事でよかったですが、そうでない方もいらっしゃるので、早めに終息してもらいたいものです。

ご存知のようにアメリカのハリケーンには名前がついています。今回のは Sandy(サンディ)。こうした名前はアメリカの気象庁のようなところが名前をつけるのかな……と思っていたのですが、やはりそうみたいです。東部のものは国立ハリケーンセンター(National Hurricane Center)が、西部(太平洋東部含む)のものは中部ハリケーンセンター(Central Pacific Hurricane Center)の管轄で命名されるようです。どちらもアメリカ国立気象局(National Weather Service)の下部組織のようです。

アメリカのハリケーンの名前は、人名なので日本の「台風 12 号」のように数字で表されないので、Sandy と聞いても今年何番めの台風なのかわかりません。しかし、調べてみると、このハリケーンの命名にはルール……というかリストがあって、毎年どのリストを使うのかはあらかじめ決まっているのだそうです。そして、そのリストは頭文字が A から始まるものなんだそうです。なので、Sandy の S のだとリストも終盤だな……といったことはわかるようです。

2012 年の東部用のリストは、Alberto → Beryl → Chris → Debby → Ernesto → Florence → Gordon → Helene → Isaac → Joyce → Kirk → Leslie → Michael → Nadine → Oscar → Patty → Rafael → Sandy → Tony → Valerie → William となっていました。2013 年は Andrea で始まるセット、2014 年は Arthur で始まるセットとが使われることが決まっています。セットリストは全部で 6 つ。これを繰り返し使うのだそうです。ちなみに 2012 年の西部用のリストは、Aletta → Bud → Carlotta → Daniel → Emilia → Fabio → Gilma → Hector → Ileana → John → Kristy → Lane → Miriam → Norman → Olivia → Paul → Rosa → Sergio → Tara → Vicente → Willa → Xavier → Yolanda → Zeke となっていました。
※ 世界各地の台風やハリケーンの命名については、Wikipedia の Lists of tropical cyclone names が参考になります

しかし、7 年前に New Orleans を襲ったのは、Katrina(カトリーナ)がこのリストに見当たらないんですよね。調べてみると過去のリストには入っていたのですが、2005 年に廃止になったみたいです。記録的な大災害をもたらしたハリケーンの名前として欠番になったのでしょうか。
※ 欠番になった名前のリストは国立ハリケーンセンターの “Tropical Cyclone Naming History and Retired Names” で確認できます

ちなみに日本に到来する台風にも国際的な名前というのはつけられていて、こちらも “Tropical Cyclone Naming History and Retired Names” で確認できます。ただし、これらは日本を含む 14 の国と地域で編成された台風委員会によってリストが作成されています。日本から提出された名称は、TembinYagiUsagiKajikiKammuriKujiraKoppuKompasuTokage という星座シリーズで統一されています。気象庁のサイトでこのリストが公開されていますが、ネーミングポリシーが各国各様でなかなかおもしろいものです。

おまけ :神戸にいて難を逃れた知人ですが、「ハリケーン、大丈夫?」というメッセージに Thanks for your concern. というリプライがありました。「お気遣いどうも」といったところでしょうか。またひとつフレーズを覚えました♪

photo : “Sandy Oct 28 17.50(UTC).jpg” by NASA


「ミルクティー」はイギリスで通じない? 本場の英語で何と言う?

10月 30th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (「ミルクティー」はイギリスで通じない? 本場の英語で何と言う? はコメントを受け付けていません)

'making tea' by Sy Clark

こんにちは、maggy です。ミルクティーの摂取量が日頃から多く、現在、1 日 5 ~ 6 杯は飲んでいるでしょうか。これって多すぎますか? この調子では、冬はどうなることでしょう。もっとも、イギリスでホームステイをしていたときは、ホストファミリーに付き合って、もっとたくさん飲んでいましたが。

ところでこの「ミルクティー」という言葉。実は和製英語のようで、イギリスで は tea with milk などといいますし、tea といえば普通、ミルクを入れるものなのだそうです。ですので、以前 milk tea と言ったとき、イギリス人に「何それ? ミルクだらけの紅茶?」と返されました。特別にミルクが多い紅茶という意味合いに聞こえるらしいです。

「ミルクティー」が和製英語ならもちろん、「ロイヤルミルクティー」も和製英語のようで、イギリスで一度も聞いたことはありません。直訳すると、「王家のミルクだらけ茶」? 品格があるようなないような。

さらには、ミルクティーのことを、イギリスでは white tea(ホワイトティー)、ミルクの入っていないストレートの紅茶のことを black tea(ブラックティー)とも言うそうです。日本であまり聞きませんよね。ブラックティーだなんて、ずいぶん濃そうなイメージです。ブラックコーヒーみたいに、苦そうな印象も受けました。

英語だと思って使っていた言葉が和製英語だったり、英語をそのままカタカナにして翻訳したら、伝わる意味は同じかというとそうでもなく。言葉って興味深いですね。

ミルクティーから派生しまして、話は尽きません。そろそろ、7 杯目のミルクティーを淹れるとします。

photo : “making tea” by Sy Clark


そこのタバコ屋でノータライズしてもらえ……?

10月 22nd, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (そこのタバコ屋でノータライズしてもらえ……? はコメントを受け付けていません)

'copies faxes notary public' by cinnamonster

こんにちは、maki です。実際にアメリカで暮らしてみると、中学・高校の 6 年間に加え、大学では英文学専攻だったので、その 4 年間も加え、都合 10 年学んできたはずの英語がまるで役に立たないシーンにちょくちょく遭遇します。Shakespear の sonnet や課題のテキスト(reading assignment)は読めても、日常生活に困るという……。

留学先の学校に向かったその日、初日ということで、学事部のようなセクションに行って、学籍登録をするというタスクがありました。担当の人に書類を提出すると、「そこのタバコ屋でノータライズしてもらえ」という謎の指令が出ました。ノータライズ? タバコ屋? ちんぷんかんぷんです。

そもそも「ノータライズ」の意味がわかりません。そして、学籍登録と近所のタバコ屋の関連がまったくわかりません。タバコ屋に行くと、正式に学生として認められるとはどういうことでしょうか……。???な思いのまま、通りの向かいのタバコ屋にとりあえず行ってみました。ダウンタウンによくある間口の小さな薄暗い店舗で、タバコのほかに、コピー機が置いてあったり、ちょっとした文具や雑貨のようなものを売っているようです。店主はごく普通の個人商店の店主風の人(雇われ店長かもしれません)で、自分を正式な学生にしてくれる権限があるような人にはまるで見えません。「ノータライズ」の意味もわかりませんし、いまは大学の担当者は「ノータライズ」と言ったと認知できていますが、未知語なのでそのときは何と言ったのかも記憶はあやふやな状態。よくわからないので、とりあえずその店でいちばん目立つコピー機でコピーを取ってみました。そして、とりあえず学事部にもどって、「こういうこと?」ってコピーを見せたところ、タバコ屋でサインをしてもらえと言われました。ヤツは笑ってました!(なんだよ!)まだよくわからないまま、またタバコ屋に行って、店主に書式を渡して、サインしてくれと頼んだところ、店主は細かいことを聞きもせずにサインしてくれました。10 ドルかそこらを支払ったような記憶があります。

この「ノータライズ」は、英語の綴りは notarize。意味としては、公証人が契約書などを公証することだそうです。本人による契約であることを公証人(notary public)の目の前で署名などをすることで公証するということが、アメリカではごく一般的におこなわれているようです。日本には印鑑があり、印鑑証明などがあるので、大きな契約時にもそれで済んでしまうことが多いですが、アメリカはサイン社会なのでこういうシステムがあるようなのです。日本では公証人(遺言や離婚、任意後見契約、金銭消費貸借契約、土地建物賃貸借契約などの公正証書を作成する公務員)のお世話になるようなシチュエーションが個人的にはほとんどなかったので、まったく頭に浮かびませんでした。

アメリカではタバコ屋の店主がアルバイト的に公証人をやっている(比較的簡単に資格取得ができるようです ※)のに、日本では公証人は公務員であるということもかなり大きな違いです。世界に目を向けると、日本のように公務員やそれに準じる人しかできない国もありますし、アメリカのような国もあります。渡米直後のかなり大きな異文化体験でした。そして、「聞くは一時の恥」などという言葉を思い出したりしました……。

おまけあるサイトによると、全米の公証人(notary public)は、430 万人! そのほとんどが、副業で公証人をしているんだそうです。資格取得のためには試験に合格したり、一定の審査があるようですが、州によりバラバラみたいです。日本とはまるで事情が違うようです。

photo : “copies faxes notary public” by cinnamonster


映画タイトルの翻訳 英語の原題と違う? 英日翻訳・日英翻訳のマーケティング戦略

10月 18th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (映画タイトルの翻訳 英語の原題と違う? 英日翻訳・日英翻訳のマーケティング戦略 はコメントを受け付けていません)

'The September Issue by Wikipedia

こんにちは、maggy です。最近は、夜は出かけずに、もっばら自宅で映画やドラマを観て過ごしています。

というのも、海外の映画やテレビ番組が見放題というウェブサービスに加入したからです。月額制だと、なるべくたくさん観てトクをしようと、つい欲張ってしまいますね(貧乏根性?)。

昨夜観たのは、『ファッションが教えてくれること』(原題: The September Issue) 。ファッション誌『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターが 2007 年 9 月号を編集する様子に密着した、アメリカのドキュメンタリー映画です( 2009 年公開)。

英語の勉強も兼ねようと、音声も字幕も英語にセッティング中、タイトルが英語の原題と日本語の邦題でずいぶん違うことに気が付きました。原題の The September Issue、邦題の『ファッションが教えてくれること』より断然カッコイイ! と思ったのは、わたしだけでしょうか?

そういえば、issue という英単語は、雑誌などの発行物の◯月号という意味のほか、論争問題という意味もありますよね(参考: Yahoo!辞書 英和辞典)。

この映画では、編集長アナをはじめ、この雑誌に関わる人たちが本気で編集方針の論争を繰り広げ、厳しいタイムリミットの中、極限状態で雑誌を制作していく様子がライブ感たっぷりに描かれています。どうも、原題の issue には、論争、問題という意味も含まれているような気がしてなりません。

『ファッションが教えてくれること』では、この issue のニュアンスに含まれる、あの編集作業の緊張感が表れていないような。かといって、『ヴォーグ9月号論争』なんてタイトルでは、肝心のターゲットである女性の目に留まらなそうですね。

ううむ。なかなか難しいものです。興行収入を左右しかねない、映画のタイトルの翻訳。きっと、さまざまな観点から大論争が繰り広げられ、決定されるのでしょうね。

つい、物思いに耽ってしまいました。

おまけ英文のプレスリリースは、作品、イベント、サービス、商品の魅力が伝わるものを作りたいですよね。「スピード翻訳」 なら、広告・広報・IR・マーケティング・メディアの分野の翻訳にも慣れた翻訳者がお手伝いできます。

photo : “The September Issue” by Wikipedia


「返信(返事・返答)が遅くなり申し訳ありません」英語ネイティブはどう言う?

10月 9th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (「返信(返事・返答)が遅くなり申し訳ありません」英語ネイティブはどう言う? はコメントを受け付けていません)

'Late' by Photo Extremist

こんにちは、maggy です。3 連休、楽しみましたか? 昨日は「体育の日」ということで、普段はパソコンの前に張り付いている私も、久しぶりに身体を動かしたりして過ごしました。

すっきりした身体と頭で、本日は溜めてしまったメールの返信に取り組んでいます。特に英語のメールは、日本語よりも書くのに時間がかかるので、急ぎでないものは後回しにしてしまいがち。冒頭が、返信が遅くなったことへのお詫びで始まることも多々……。

「返事が遅くなってごめんなさい」「返信にお時間頂戴しまして恐れ入ります」。日本語では、相手との関係性や状況によって、様々な言い方がありますが、英語でもそうです。それでは、英語の場合、どんな言い方があるのでしょうか。

私が実際にやりとりをした英語ネイティブの友人、ホストファミリー、ビジネスパートナーのメールから、ピックアップしてみました。

■ 友人より

  • Sorry for my late reply.
  • Sorry for taking long to write you back.
  • I’m so so sorry for not repling sooner.
  • I am sorry for taking rather a while to reply to it.
■ ホストファミリーより

  • I am sorry I haven’t been in touch for a while.
■ 仕事の取引先より

  • Firstly, I apologise for the delay in replying to you.

こうして並べてみると、ちょっと悲しくなってきましたね……。下記のように、返信が遅れた理由も添えてあると、ていねいで嬉しいですね。

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■ 友人より

  • I am sorry for taking rather a while to reply to it. Things have been very hectic since I got back to Edinburgh.
  • Sorry it’s taken so long to write back. My friend left May 1st and I was meaning to write you then.
■ ホストファミリーより

  • I meant to write to you sooner but we have been busy with visitors and going away.
■ 仕事の取引先より

  • Apologies for taking so long to reply but have been away in Australia and have not been keeping up with my email.

下記は、取引先の超多忙なワーキングウーマンからの、1 カ月ぶりのお返事。

■ 仕事の取引先より

  • Please accept my sincere apologies for the delay in responding. There really is no excuse for this bad behaviour.

返信が遅れたことをつらつらと説明すると、場合によっては、言い訳がましく聞こえることもあるかもしれません。このように、理由を言わないのも、潔くていいかも!?

以上、いかがでしたでしょうか。そもそも、あまりメールを溜めなければいいのかもしれませんが、いつもパソコンやスマートフォンに向かっていないで、休むときはしっかり休むことも大切ですよね。返信が遅れたことをお詫びしたいという誠実な気持ちを、相手にとって心地よい英語表現を選んで伝えられれば、ちょっとの遅れくらい、No problem なはずですよ。

さあ、来月の連休まで、がんばっていきましょう!

おまけ : 「スピード翻訳」の翻訳サービスにメールやレターの翻訳をご依頼の際は、ぜひ「コメント欄」をご活用くださいね。相手との関係性や状況をコメントで書き添えていただければ、プロの翻訳者がぴったりの表現を選んでくれますよ。

photo : “Late” by Photo Extremist


米食べろ、豆つまめ?

9月 27th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (米食べろ、豆つまめ? はコメントを受け付けていません)

'IN ROCK' by DEEP PURPLE

こんにちは、maki です。YouTube なんかで動画を見て、夜更かししてしまうことがたまにあります。ひさしぶりに直訳ロックで一世を風靡した(?)王様の PV を観ちゃいました。数々のロッククラシックを生み出した DEEP PURPLE の日本語直訳カバー『深紫伝説』からいろいろ観たのですが、前々から気になっていたことを調べてみました。

『深紫伝説』にも収録されている「速さの王様」という曲の歌詞に「米食べろ、豆つまめ」というのがあります。いかに直訳としても、意味がわからないのです。すぐに原曲 “Speed King” の歌詞をチェックしました。それによると “Take a little rice take a little beans” とあります。直訳の日本語のとおりで、これもまた意味不明です。

この歌詞の意味の解説をウェブでしてる人がいないかな……と思って、調べてみたのですが……ありました! そのサイトによると、ricebeans も薬物だというのです。なるほど、それであれば意味が通じます。

次に調べたのは、スラングの辞書サイト。beans はすぐ見つかりました。細かいことは割愛しますが、過去にその蔓延が問題視され、テレビでも取り上げられたことがあるものでした。rice については、すこし時間がかかりましたが、それらしい記述は見つけました。

スピード翻訳」で活躍中の翻訳者のみなさんは、それぞれ専門的な知識を持った方々ですが、そうであっても翻訳作業をおこなうには、一般的な辞書だけではなく、オンライン・オフラインの専門分野に特化した辞書やレファレンス、専門書などを駆使して、翻訳をおこなっています。今回のような簡単な調査でも複数のウェブページを参考にしながら調べたので、翻訳者の人の苦労がなんとなく体感できたような気がしました。翻訳に必要なのは、単なる外国語の知識だけではなく、母語に対する知識と理解だという話はよく語られますが、それに加えて調査能力もかなり要求されますね。

おまけ : “Speed King” の収録されている DEEP PURPLE の in Rock は、4 人のアメリカの大統領の胸像が刻まれたラシュモア山をモチーフにしたものです。ひさしぶりにこのジャケットを見て、気づきました! これって DEEP PURPLE のメンバーが岩(rock)の中に(in)いるっていうシャレなんですかね? ちなみに王様の『深紫伝説』のジャケットはこちらです(笑)

photo : “in Rock” by DEEP PURPLE


カレーにヨガ、それにパジャマ、ベランダ、シャンプーも? インドが由来の言葉

9月 25th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (カレーにヨガ、それにパジャマ、ベランダ、シャンプーも? インドが由来の言葉 はコメントを受け付けていません)

'india portrait' by http://heatherbuckley.co.uk

こんにちは、maggy です。今年は暑さが長引きましたが、ようやく秋の空気になってきましたね。半袖のパジャマでは寒くて、夜中に目が覚めてしまいました。皆さんは、体調を崩したりしていませんか?

早起きして、ベランダの植物に水をやっていたら、ちょっと肌寒くてくしゃみが出ました。最近は節電も兼ねて、朝にシャンプーをして自然乾燥をしていたのですが、これからはそうもいかなそうです。

お昼に注文した夏野菜カレーも、そろそろ季節外れになるのかしらと思うと、急に名残惜しいものです。でも、秋といえば、おしゃれも食事も一層に楽しくなる季節! 忙しさにかまけてご無沙汰していたヨガを再開して、ちょっとは身体を絞りたいと思います。

さて、上記の文章で、赤字にした言葉の共通点は何か、お気付きですか? これらは、もともとはインドの言葉で、イギリスを経由して、日本にやってきた借用語なんです。

■ インド起源の外来語

  • パジャマ = pyjamas
  • ベランダ = veranda
  • シャンプー = shampoo
  • カレー = curry
  • ヨガ = yoga

カレーやヨガあたりはご存知だったと思いますが、実は、身近にもっとたくさんあったんですね。言われてみれば、パジャマって、マハラジャみたいな響きのような……。他にもたくさんインドからやってきた借用語はたくさんあります。ご興味をお持ちの方は、こちら(BBC – Hobson-Jobson: The words English owes to India)もどうぞ

食や文化だけでなく、さらには IT 大国としてビジネス面にも大注目のインド。ますます身近になるインドに目が離せませんね! 今夜はタンスから長袖のパジャマを出して、インドに想いを馳せながら寝ましょうか。

photo : “india portrait” by http://heatherbuckley.co.uk


09/22 が秋分の日なのは、116 年ぶり!

9月 21st, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (09/22 が秋分の日なのは、116 年ぶり! はコメントを受け付けていません)

'Equinox' by ideum

こんにちは、maki です。明日は、秋分の日。今年の秋分の日は、22 日なんですね。秋分の日といえば 09/23 だという印象が強かったのですが、それもそのはずで前回 09/22 が秋分の日だったのは、1896 年(明治 29 年)で 116 年ぶりなんだそうです。後ろにずれて 09/24 だったのは、1979 年(昭和 54 年)。それ以降は、ずっと 09/23。どおりで「秋分の日 = 09/23」という固定観念が強いはずです。

それに比べて、春分の日は「今年は何日だっけ?」といった感じで、ぼんやりと 03/20 ごろ……といった認識しかありません。調べてみると、今世紀に入ってからの春分の日は、

  • 2001/03/20
  • 2002/03/21
  • 2003/03/21
  • 2004/03/20
  • 2005/03/20
  • 2006/03/21
  • 2007/03/21
  • 2008/03/20
  • 2009/03/20
  • 2010/03/21
  • 2011/03/21
  • 2012/03/20

で、20 日か 21 日のどちらかでした。春分の日も秋分の日も、何かの記念日のように最初から日が確定しているわけではなく、天体の運行の観測結果によって、昼の長さと夜の長さが同じになる日を計算して決められているので、こういう風にずれが発生することがあるんですね。特に春分の日は 2 月の閏年があったりするので、それでずれやすいのかもしれないですね。

秋分の日は、英語では Autumn(al) Equinox Day。春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。この「昼と夜の長さが同じ」という意味があまり耳慣れない equinox という単語に込められています。equinox = equi + nox で、equal を意味し、nox は、night の意味なんだそうです(どちらもラテン語起源)。「夜が(昼と)同じ(長さ)」ということなんですね。

例年どおり 09/23 だったら、日曜日なので 09/24 の月曜日は振替休日となるわけですが、今年は土曜日なのでそれはなし。残念なような気もしますが、116 年ぶりの 09/22 の秋分の日を enjoy しましょう♪

おまけ : 今回の写真は、メキシコのチチェン・イッツァ遺跡の春分の日のカスティーヨ(ククルカン神殿)。春分の日には、太陽が上るにつれて階段のところに蛇のようにうねる影が映しだされるので有名な遺跡です。ククルカンは羽根の生えた蛇神で、春分の日はククルカンの降臨する日だとされているようです。

photo : “Equinox” by ideum