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スマートフォンやタブレット端末の海外利用は「snatch」に注意!

2月 19th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (スマートフォンやタブレット端末の海外利用は「snatch」に注意! はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。最近、海外出張先や海外旅行先で、スマートフォンやタブレット端末を活用する人が増えているのではないでしょうか。

海外利用は高額請求が心配ですが、ちゃんと設定すれば大丈夫です(少なくとも、わたしはこれまでトラブルはありません)。他にも避けたいトラブルがあります。昨年ロンドンで、現地の方から「ある手口のトラブルが急増しているから、気を付けて!」と厳重注意されました。

それは、スマートフォンやタブレット端末を使っていると、背後から突然 snatch(スナッチ)されるという手口です。「スナッチ」という響きが誰かのあだ名(○○っち)みたいでちょっとかわいらしいのですが、油断してはいけません。聞けば snatch とはひったくりのことでした。

しかも、ポケットやカバンの中を狙ったスリや置き引きというのは以前から聞きますが、最近は路上や乗り物のなかで、あれっ?と思った瞬間に背後からひったくられる。そんな被害が急増しているそうなのです。

夜や治安の悪い地域はもちろんですが、中心街の白昼でも堂々と手中からひったくられたりするそう。なんとも驚きです。闇市(?)かなにかで高額で取引されているのでしょうか……。

対策として、必要なとき以外、取り出さないこと「歩きスマホ」など注意散漫にならないよう周囲に気を付けることなどとアドバイスされました。

冷静に聞くと当たり前のようなことなのですが、つい日本と同じ感覚で、「歩きスマホ」とまで行かなくても、バスや電車のなかではウトウトぼんやりしてしまったり、信号の待ち時間にちょっとスマホをいじったりしてしまうのです。それだけ日本が平和なんでしょうね。

現地では大切な所持品を失わないよう、十分気を付けましょうね。万が一の場合に備えて、データのバックアップもこまめに行いましょう。

ちなみに「歩きスマホ」は、英語では Text While WalkingText Walking と呼ばれます。ショートメッセージや SNS の活用が増えたころに生まれた言葉のようですよ。

おまけ :「スピード翻訳」の「スピード翻訳」サービスは、利便性だけでなく、安全性も追求しており、お客様の大切な情報を守るため、登録している翻訳者すべてと機密保持契約を締結。翻訳データの送受信には暗号化技術 SSL を導入し、安全性を確保しています。加えて、2012 年 6 月には情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格〔ISO27001〕の認証も取得し、セキュリティレベルの向上に努めています。


GODIVA のチョコレートと裸のゴダイバ夫人

2月 14th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (GODIVA のチョコレートと裸のゴダイバ夫人 はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。本日はバレンタインデーですね。日本では女性が男性にチョコレートを贈りますが、義理チョコはもちろん、最近では友達同士で贈り合う友チョコ、男女逆転の逆チョコという習慣もあるそうですね。

さて、本命チョコといえば、やっぱり高級チョコの GODIVA(ゴディバ)でしょうか? ……なんて話をイギリス人としていたところ、あれ? 彼らはゴディバではなくダイのような発音をしていました。アメリカ人に聞いたら同じような発音が返ってきました。

気になって GODIVA の公式 YouTube チャンネルでプロモーションビデオを確認してみると、やはりゴダイバでした。日本では公式サイトでもゴディバとカタカナで表記されていますが、それぞれの国で発音しやすいようにローカライゼーションしているのでしょうか。本社のあるベルギーではどう発音されているのか、気になります(どなたかご存知でしたら教えてください)。

ところでこのチョコレートブランドの GODIVA。シンボルマークは馬に乗った裸の女性です。この名前とシンボルマークは、イギリスの伯爵夫人 Lady Godiva(レディ・ゴディバ/レディ・ゴダイバ)から来ていることはご存知でしたか? 概してこんなエピソードです。

時は 11 世紀、イギリスのコベントリーの領主であるレオフリック伯爵が領民に重税をかけようとした際、領民のために止めようとしてくれた美しい伯爵夫人。このお方がレディ・ゴディバでした。伯爵は夫人に、「もしおまえが一糸まとわぬ姿で馬に乗り、コベントリーの町中を廻れたなら、その時は税を引き下げて建設計画を取り止めよう。」と言います。夫人は領民のために実行し、重税を阻止したのでした。

このレディ・ゴディバの勇気と深い愛の精神が込められたのが、GODIVA のチョコレートなのだそう。詳しくは GODIVA の公式ホームページをご覧ください。

元祖が英国夫人の名前ならば、イギリス式のゴダイバという発音が主と考えてもいいのかもしれません。

GODIVA の公式サイトには「ゴディバはその愛の精神をチョコレートに込め続けています。味わう人すべてを幸せで満たす芳醇な味わいは、人を思いやる深い愛を伝えます。」とあります。今日は友チョコでも義理チョコでも、相手を思いやって、優しい気持ちで過ごしたいですね。

おまけ :素敵なブランド名や商品名、成り立ちのエピソードは、「スピード翻訳」で翻訳し、世界の人に知ってもらいましょう! 良いお話は、時代も国境も越えて伝わります。

photo : ”Macro 2″ by Vassil Tzvetanov


海外の英語理系ニュースでプチ発見!人体のティッシュ(tissue)

2月 10th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (海外の英語理系ニュースでプチ発見!人体のティッシュ(tissue) はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。最近、STAP 細胞発見の報道を熱心に追っています。

私はリケジョ(理系女子)の真逆に位置するバリバリ文系女子。STAP 細胞が具体的などういうものなのか、メディアの解説を何度聞いてもよく分かりません。でも万能細胞というくらいだから、かなりすごいに違いありません。

それに研究チームリーダーの小保方晴子さんのインタビューなどを読んでいると、生命の謎を解明するというロマンに興味が湧いてきました。

この大発見は海外ではどのように報道されているのでしょう。気になって英字ニュースもチェックしてみました。しかし、pluripotent(多機能の)、hydrochloric acid(塩酸)など、見慣れない用語だらけで詰まってばかり。ムズムズします。これならまだ、難しい漢字(刺激惹起性多能性獲得細胞=STAP 細胞)の方がマシです。

こんな絶望的な状態でも、諦めずに理系英字ニュースを読むという未知の領域に挑戦していたら、プチ発見をしました! 記事内で human body tissue という表現に何度か出合いました。tissue(ティッシュ)というと、どうも鼻をかむときに使うちり紙(鼻紙)が浮かびます。人体のティッシュとは? と、調べてみたら、 tissue には繊維という意味のほかに、(生物の)細胞という意味もありました。ということで human body tissue = 生体組織になるのですね。

Google でキーワード tissue で画像検索をしてみたら、生体組織と鼻紙が両方がヒットしますね。人体の tissue の謎が解明できて、ムズムズもスッキリしました。

おまけ :「スピード翻訳」には、医学・医薬などの医療分野を専門あるいは得意とする翻訳者がいます。論文や資料を英和・和訳が必要なときは「スピード翻訳」サービスをご活用ください。また、英語論文の校正のみというサービスもおこなっております。「スピード翻訳」サービスのように、オンライン上で見積から納品まで……という訳にはいきませんが、すでに英語で論文をお書きの方には、医学・学術論文の校正に精通したネイティブスタッフがチェックする「コンシェルジュ校正」サービスをオススメします。

photo : ‘Tissue Processing 03.jpg’ by Ed Uthman


温泉は Onsen に統一。観光庁「多言語対応の改善・強化のためのガイドライン(案)」

2月 7th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (温泉は Onsen に統一。観光庁「多言語対応の改善・強化のためのガイドライン(案)」 はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。先週、観光庁より「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン(案)」が発表されました。

これは、日本を訪れる外国人の目線に立って、美術館・博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関などで多言語対応の改善・強化をするために共通のガイドラインを策定しようと議論されてきた案です。今後、さらなる検討の上、策定・公表される予定です。

対応時期は「禁止・注意を促す内容については速やかに」「名称・案内・誘導・位置を示す内容や 展示物等の理解のために文章で解説を行うものについては、できる限り早期に」となっていますので、早めに準備を始めましょう。

ガイドラインの概要を少しご紹介します。まず、多言語対応の対象となる情報は下記の 3 種類になります。

① 禁止・注意
② 名称・案内・誘導・位置
③ 展示物等の文章解説

いずれも英語での併記を行うことを基本とし、外国人の来訪者数や誘致目標等、施設特性や地域特性の観点から英語以外の表記の必要性が高い施設には、中国語・韓国語・その他必要とされる言語の表記が望ましいとされます。

禁止・注意」については、災害や事故、火災等の非常時や、公共交通機関における異常運行のほか、外国人がケガや病気になった際の初期対応の参考になる基礎的文例が記載されます。

名称・案内・誘導・位置」については、観光地の地名や観光名所の固有名詞など、これまでバラバラだった表記の統一ルールが示されます。例えば、温泉の表記は、現在は Onsen、Hot Spring、Spa が混在しています。これらを、「日本語の読み方が広く認識されている場合は英語の補記は不要」と考え Onsen に統一します。侍 → Samurai も同様です。

日本語の読み方が広く認識されている場合は英語の補記
Onsen、Hot Spring、SpaOnsen に統一
※ Onsen は日本固有の温泉文化を正しく表しており、海外発行のガイドブックを含め、既に世界的に広く定着しているため。

清水寺の表記も、Kiyomizu Temple、Kiyomizu-dera、Kiyomizu-dera Temple が混在していました。これらを、道を尋ねられた際等でも円滑なやり取りができるよう全体をローマ字に表記し、外国人に意味を理解してもらうため、下記のルールで Kiyomizu-dera Temple に統一します。

「固有名詞(ローマ字)+普通名詞(ローマ字)」+普通名詞(英語)で表記
Kiyomizu Temple、Kiyomizu-dera、Kiyomizu-dera TempleKiyomizu-dera Temple に統一

※ 「○○山」「○○川」等、普通名詞部分を含めた全体が不可分の固有名詞として広く認識されている場合。
※ ただし、Mt. Fuji のような表記が広く認識されている場合には、当該表記による。
(例) 富士山 Mt. Fuji

展示物等の文章解説」については、外国人の展示物等に対する確実な理解を深め、満足度を向上させるために、解説の翻訳に併せて、外国人向けに補足すべき解説文章を添えるようにとなっています。

例えば「屋形船(Yakatabune)」は、roofed pleasure boat という英語の併記だけでなく、

A yakatabuneis a traditional flat-bottomed vessel. Partying on such boats is a custom
that dates back centuries …

(訳 : 屋形船とは、船底の平らな伝統的な船。このような船に集い楽しむという習慣は数百年の歴史があり……)

といった補足解説を付けましょう、ということです。

詳しくは観光庁ホームページ「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン(案)」についてにてご確認いただけます。

これまで私自身も、「荒川 → Arakawa River だと川を強調しすぎでは? かといって Ara River だとまるで違う川みたい」 「温泉 → Spa と言うと突然、水着で楽しむ外国のリゾート地のようなイメージに変わる……」などと疑問に思っていました。今回のガイドライン案を読んで、スッキリしました!

対応が面倒だな……なんて思われるかもしれませんが、はるばる日本に来る外国人の皆さんのことを想って、早めの多言語対応で真の「おもてなし」を目指しましょう。

もちろん、英語、中国語、韓国語など、翻訳が必要な場合は「スピード翻訳」の「スピード翻訳」をご活用ください。

おまけ :「お風呂にタオルを入れないで!」など、温泉(Onsen)の外国人向けの注意書きや館内案内に役立つ例文集を、英語・中国語(簡体字・繁体字)、韓国語でこちらにご用意しています。
お風呂にタオルを入れないで! 観光地の国際化

photo : ‘Welcome to JAPAN’ by Toby Oxborrow


福を呼ぶ長い英単語

2月 3rd, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (福を呼ぶ長い英単語 はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。本日、2 月 3 日は節分です。

節分に食べると縁起が良いとされる恵方巻き。「恵方に向かって願い事を思い浮かべながら、切らずに一本まるごと長いまま、黙って食べる」と言われていますね。

わたしはこれを息をしないで一気に食べるものだと勘違いしていました。当然ながら、相当苦しいです。辛いです。というか無理でした。でも、息をしてもいいと気が付いてからは、一気に福に近づいた気がします。

さて、長い恵方巻きにかけて、本日は「福を呼ぶ長い英単語」を 2 つご紹介します。まずはこちら。

Supercalifragilisticexpialidocious
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス

ディズニー映画「メリー・ポピンズ(Mary Poppins)」に出てくる魔法の言葉ですね。困難な状況にこの言葉を唱えると、万事解決すると歌ってました。この映画の歌のための造語で、意味はないらしいです。おまじないとしてはもちろん、早口言葉として楽しまれるほか、アメリカの携帯テキストの早打ち大会のお題になったこともあるとか。

もう一つは、もっと長い英単語です。

smiles
スマイルズ

あれ、意外に短かったでしょうか?このように書くと、その”長さ”がもっと分かりやすいかもしれません。

smiles

2 つの s の間にマイル(=1.609 km)の距離があるので、最も長い!……という、英語圏ではちょっと知られたジョークだとか。

以上、皆さんの元にたくさんの福が舞い込みますように!

ちなみに、福を呼べるとは思えませんが、Wikipedia に 1,913 文字や 1,185 文字の単語も紹介しています(化学系の専門用語ですが)。地名としては、57 文字の地名がギネスブックに載っていると紹介されています(ニュージーランドの地名ですが、英語ではなくマオリ語)。のんびりしたところのように見えますが、どんなところなんでしょうね。

おまけ : 息が詰まるほど英和・和英翻訳で大忙しという方は、「スピード翻訳」の「スピード翻訳」をご活用ください。

photo : “恵方巻き” by zenjiro / “Taumata sign 2006.jpg” by foolfillment


英語では「パーカー」でなくて「hoodie」? モコモコあったかい「parka」

1月 30th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (英語では「パーカー」でなくて「hoodie」? モコモコあったかい「parka」 はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。街を歩いていたら、店頭にもう春物の衣服が並んでいてびっくり。どうやら 4 月の消費税率引き上げを前に、アパレル各社は通年よりも販売時期を前倒ししているのだとか。

こうなると、賢く冬物のセール品にするか、心ときめくままに春物に手を出すか……通年以上に板挟みです。

今から春まで使えるパーカーなら便利かもしれません。裏起毛なら見た目は軽やかでもかなり暖かいし、天候が変わりやすい春先は脱ぎ着するのに便利ですよね。

ところでこのパーカー、つまり上の写真のようなフード(帽子)付きのスウェットシャツ。英語では通称 hoodie(フーディ)と呼ばれています。もう少しフォーマルに言うと hooded sweatshirt(フード付きのスウェットシャツ)になります。

イギリスやアメリカの大学では、学校名のロゴが入った hoodie が大学の売店で販売されています。イギリスに留学していた頃、便利でお土産にもなるからなのか、周りの留学生は結構着ていました。

さて、調べてみたところ、パーカー(parka)の語源はイヌイット語で、イヌイット(エスキモー)が用いるアザラシやトナカイなどの革で作った防寒服のことなんだとか。

日本ではイヌイットの parka のデザインを元にして作られたスポーツウェアやアウトドアェアなどで、フードのついたジャンパーやスエットのことを「パーカー」と呼ぶようになったそうです(参考:parkaの語源 – Fashion-J.com)。

同様に、欧米にも parka という商品があるようです。画像検索結果を見ると、モコモコしたフードつきの防寒・防風用上着のことのよう。「パーカー」よりも parka は暖かそうです。日本語の「パーカー」より暖かそうで、語源のイヌイットの衣装に近いかも。

英語圏の国の人に「日本では、よくパーカーを着ています」などと言ったら、ずいぶん寒い国だと勘違いされるかもしれませんね。

おまけファッション・アパレルなど流通・小売業界の翻訳でお急ぎの方は、「スピード翻訳」の「スピード翻訳サービス」をご活用ください。

photo : “BluProperty” by Andres Rodriguez


スキー、サウナ、自動湯沸し器……北欧からやってきた♪

1月 24th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (スキー、サウナ、自動湯沸し器……北欧からやってきた♪ はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。いよいよ寒さが本格的になってきました。でも、冬のお楽しみも今が旬ですね。

冬のお楽しみのスポーツといえば、やはりスキーでしょうか。先日はノルディックスキーの世界選手権が開催されました。

雪国出身なのに「ハの字型」のボーゲンがかろうじて……という私には未知の領域ですけれど、スキーにはさまざまな種類があるそうです。大別すると、このアルペンスキーとノルディックスキーの 2 つです。

私たちになじみのある、スキー場の急な雪の斜面を滑ったりターンしたりするはアルペンスキー(Alpine ski)。こちらは 20 世紀に入ってから、ヨーロッパのアルプス地方で発展したスキースタイルなんだそうです。

そして、その元になった歴史ある元祖スキーがノルディックスキー(Nordic ski)です。ノルディックスキーは、丘陵の多い北欧のスカンジナビア地方で誕生・発展したスキースタイルで、雪の積もった平野をスキーを履いて走り回る、というものです。

そもそもスキーーの発祥はノルウェーで、英語の ski はノルウェー語からの借用語なんだそうです。ということは、ノルウェーの人にとっては Nordic ski(ノルウェーのスキー)という言葉は、ちょっと不思議に聞こえるのでしょうか。

寒い話ばかりですみません。身体が冷えたら、サウナや温かいお湯で身体を温めたいですね。サウナ(sauna)はフィンランド語、イギリスで使われる geyser(自動湯沸し器)はアイスランド語を由来とする言葉だとか(参考: THE BOOK of WORDS, Tim Glynne-Jones, 2008)。

北欧からやってきた冬の楽しみは、言葉とともに世界に広がっているんですね。

おまけ :インドからやってきた言葉については、こちらの記事をご覧ください。
カレーにヨガにパジャマ? 遠い国からやってきた♪

photo : “FIS Junior Nordic National event at Crested Butte Nordic Center, Colorado” by TRAILSOURCE.COM


和食の海外進出のネックは「箸」?箸でもフォークでもない「チョーク(chork)」なら……

1月 20th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (和食の海外進出のネックは「箸」?箸でもフォークでもない「チョーク(chork)」なら…… はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。農水省によると、海外の日本食店の数は、2006 年の 2 万 4000 店から 2013 年 3 月には 5 万 5000 店へと増加したそうです(参考:
農林水産省「日本食・食文化の海外普及について」2013 年 6 月)。

この 7 年間で 2 倍以上に増加。昨年の和食の無形文化遺産登録効果で、今後はもっと増えるといいですね。

ところで、海外で日本食になじみのない友人・知人を「日本食レストランに行こう」と誘うと、断り文句は決まって「興味はあるけど、箸がうまく使えなくて……」でした。

日本ではナイフ、フォーク、スプーンの使い方や基本的なテーブルマナーは浸透していますが、日本食になじみのない人にとって、箸の使い方や日本のテーブルマナーは未知の領域なのですね。さらに和食を海外に広げていく上で、ネックになってしまうかも(本当は、ただ私と食事に行きたくなかっただけかもしれませんけど)。

こうした箸を使うのが苦手な人を考慮してか、海外の日本食店には、予めフォークと箸の両方が用意されていて、好きな方を選べるようになっているところもありました。カジュアルなスタイルにすることで、敷居を低くしているんでしょうか。

さらには、アメリカには箸(chopsticks)とフォーク(fork)を融合した「Chork(チョーク)」なるカトラリーがあるそうです。どんなものなのでしょう? ぜひ公式サイトで写真をご覧ください(使い方のデモンストレーションをしている動画まであります)。

そのままならフォークとして使えて、真ん中からパキンと割れば、箸になるとか。お店が箸とフォークの両方を準備しなければいけない状況を背景に開発されたそうです。

なんだか、甲殻類の手みたいですが……。不思議と、挟んでいる寿司まで珍料理に見えてきます。

そういえばスプーンとフォークが融合した先割れスプーンというものもありますよね。よく給食で見かけました。ただ、先割れスプーンは箸の使い方の勉強にならないとの意見もあり、最近は見かけなくなってきたとか。

共に「箸文化」も伝えていくのか、それとも寛大な態度を取るのか……。なんとも言葉に詰まり(choked = チョーク)ます。

おまけ :日本食のお品書きや料理の解説の翻訳、そして箸の使い方やテーブルマナーの翻訳も「スピード翻訳」の「スピード翻訳」をご活用ください。

photo : “Sanna with Chopsticks” by terren in Virginia


「ペンギン(Penguin)」の語源はちょっと失礼?

1月 17th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (「ペンギン(Penguin)」の語源はちょっと失礼? はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。寒いとつい着ぶくれて、ペンギンのようになってしまいます。しかも動きにくくなって、中の人も膨れていくという悪循環。いえ、動物としては、冬を越すために皮下脂肪を蓄えているという理にかなった行為なんです……なんて、言い訳ですけれど。

さて、南半球に生息するペンギン。丸々してかわいらしい姿をしていますよね。あれは寒い気候でも生息できるように、皮下脂肪を蓄えているのだとか。さらに身体の表面の羽毛で体温を保っています。

ところでこのペンギン(Penguin)という名前。由来は諸説あるようですが、ひとつはラテン語の pinguis で、意味は fat(太っちょ)です。ずいぶんストレートに表現したものです。

もうひとつはウェールズ語で White Head(白い頭)を意味する Pen Gwyn。あれ? ペンギンは身体が白くて、頭は黒かったように思うのですが。これは、ペンギンが大西洋のニューファンドランド島(White Head Island)で見つかったからという説と、目の周りが白いからなどと諸説あるようです。

しかも実は、いずれの説も人違いならぬ鳥違い。ペンギンという呼称は、今わたしたちがペンギンと呼んでいる生き物ではなく、はじめは 19 世紀に絶滅したオオウミガラスという海鳥のことで、これら 2 種はよく似ていてたので混同されて、いつ間にか今のペンギンの方に定着したんだとか。詳しくは Wikipedia などをご覧ください。

生きるために必要な皮下脂肪なのに「太っちょ」呼ばわりされ、さらには勘違いだったなんて。ペンギンにとってはちょっと失礼な話ですよね。

近頃は地球温暖化の影響で、ペンギンたちの棲息や食料が足りなくなっており、危機的な状態にあるそう。ペンギンにこれ以上失礼のないようにしたいものです。

おまけ :ペンギンもきっと喜ぶ環境・生物・科学・エネルギーに関する資料や論文の翻訳が必要なときは、「スピード翻訳」の「スピード翻訳」をご活用ください。

photo : “Falkland Islands” by FITB, King & Gentoo Penguins


本田選手じゃなくて「オンダ選手」?イタリア語やフランス語で発音しない「H」

1月 15th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ - (本田選手じゃなくて「オンダ選手」?イタリア語やフランス語で発音しない「H」 はコメントを受け付けていません)

サッカー日本代表の本田圭佑選手が、イタリアのセリエ A にデビュー。AC ミランに移籍しました。入団会見では、通訳を付けずに堂々と英語で受け答えをして、かっこよかったですね。デビュー戦から大健闘で、今後の活躍が楽しみです。

ところで本田(Honda)選手は、イタリア現地ではオンダ(Onda)と呼ばれているそうです。というのも、イタリア語やフランス語では、H は綴るけども発音しない音だからです。正確には、かつては発音していたのですが、言葉の変遷のなかで発音されなくなったのだとか。

同じように、自動車のホンダ(Honda)もオンダ(Onda)になります。名字ですと本田(Honda)さん >> オンダ(Onda)さんのように、早川(Hayakawa)さん >> アヤカワ(Ayakawa)さんなどと変わります。留学やビジネス出張をした日本人はこんな言葉の文化体験を目の当たりにして戸惑う、という声をよく聞きます。ちょっと自分の名前じゃないみたいで、慣れるまで時間がかかりそうです。

「なんてややこしい!」と言いたくもなりますが、あまり文句は言えない立場。なぜなら日本語でも、 ワ行の「を」はローマ字で wo と書くように、かつては「うぉ」と発音したそうですが、次第に発音が変わって「お」と同じ発音になりました。これは日本語を学ぶ外国人とって、かなり厄介みたいです。

しかしながら、林さん(Hayashi)さん >> アヤシ(Ayashi)さん橋本(Hashimoto)さん >> アシモト(Ashimoto)さんなどと変わると、「怪し(い)」さんや「足元」さんとあだ名を付けられたようで、どうも複雑です。

もっとも、英語が話せる人なら発音できるそう。気になる人は、日本語では H は発音するのだと説明して、お願いしてみてはいかがでしょう。

ちなみに浜(Hama)さんがイタリアやフランスに行ったら、アマ(Ama)さんになりますね。これはびっくり、じぇじぇじぇ……?

おまけ :「スピード翻訳」の「スピード翻訳」サービスは現在、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、マレーシア語(マレー語)、タガログ語の全 8 言語と、多言語に対応しています。ウェブで世界のどこからでもスピーディーに、必要な時にご依頼いただけます。ご活用ください。
※ コーディネーターがお世話する「コンシェルジュ翻訳」では、58 言語に対応しています(英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、オランダ語、カザフ語、カタルーニャ語、ギリシャ語、スウェーデン語、 スロベニア語、チェコ語、デンマーク語、ノルウェー語、ハンガリー語、マジャル語、フィンランド語、ブルガリア語、ポーランド語、ラテン語、ルーマニア語、クロアチア語、セルビア語、ウクライナ語、エストニア語、アラビア語、 トルコ語、スワヒリ語、ウガンダ語、クルド語、ナイジェリア語、バンバラ語、 ヘブライ語、アシャンテ語、ペルシア語、ヨルバ語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、インドネシア語、ジヤワ語、マレー語、モンゴル語、カンボジア語、 クメール語、ミャンマー語、シンハラ語、ネパール語、ヒンディー語、パキスタン語、ウルドウー語、ベンガル語、ラオ語、マラチヒ語、韓国語、中国語)。お気軽にお問い合わせください。

photo : “Milan Logo!” by Stefano Brivio