Author Archives: maggy

「パブ」と「サパークラブ」が好きです

9月 10th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (「パブ」と「サパークラブ」が好きです はコメントを受け付けていません)

'Night Club' by twicepix

こんにちは、maggy です。先日、「パブが好き」と言ったら、こう聞き返されました。「え、フィリピンパブ?」。

この返しはわたしにとって、実に衝撃的でした。イギリス好きな私にとって、パブといえばお酒を飲んだり食事をしたり、ラグビーやサッカーを観る場、Public House (パブリック・ハウス)の略。そのこと以外に他ならないと思い込んでいたからです。日本という文脈でパブと言ったら、そういう発想もあるんですね。

ところで、最近イギリスでは、パブ(ブリティッシュ・パブです)から足が遠のいているとか。昨年はイギリス全土で一週間に 18 店舗もが閉店してしまい、原因としては景気の停滞、店内禁煙になる法律ができたこと、ビールなど嗜好品への課税が高いことなどが挙げられるそうです(参考:BBC News – Can politicians save Britain’s pubs?)。閉店した中には、何百年も続いた歴史あるパブもあるそう。文化が消えてしまうのは、とても残念ですね。

一方で、最近ロンドンでは「サパークラブ」という、レストランやカフェなどが主催するご近所さんと美食を囲むネットワーキング会が流行っているとか。毎週末どこかで開催されているほど人気だと、ロンドン現地の人から聞きました。

パブ好きとしては複雑ながらも、サパークラブもおもしろそうです。趣味や仕事の交流会とは違うつながりができそう。日本でも、ご近所さんのつながり作りに、導入したらいいかもしれませんね(居酒屋はキープしたいですけれど)。

東京にもあるのか調べてみたく「サパークラブ」で検索してみたところ……検索結果には、ホストクラブなど夜のお店ばかりが出てきました。日本でサパークラブといえば、こういう意味らしいです。

食事も提供するこぢんまりしたナイトクラブ。

参考:コトバンク

うかつに「サパークラブが好き」などと発言しないで良かったです!

おまけ
同じ言葉でも、文化が違えば意味が異なることがあります。「スピード翻訳」サービスをご利用の際は、どんな目的でどんな場で使う文書なのか、コメント欄を活用して翻訳者に伝えると、一層的確に文脈を配慮した翻訳にしてもらえますよ。

photo : “Night Club” by twicepix


世界の希少言語を保存する「Aikumaアプリ」

9月 4th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (世界の希少言語を保存する「Aikumaアプリ」 はコメントを受け付けていません)

'Solomon Islands Papua New Guinea 096' by rapidtravelchai

こんにちは、maggy です。世界には何カ国語が現存するか、ご存知ですか? 言語を区分けする定義にもよりますが、その数 6,000 とも 7,000 とも言われています。そのうち、約 3,000、つまり約半数が消滅の危機に瀕しています(参考:Endangered Languages Project)。

言語は人類の貴重な文化資産です。希少言語の母語話者が生存しているうちにデータを集めたいと、メルボルン大学コンピュータサイエンス科の助教授は昨年、研究にあるものを活用したそうです。それは、私たちにもお馴染みのスマートフォンです。この事例をちょっとご紹介します。

スティーブン・バード教授が昨年、試験的に行ったのは、パプアニューギニアの辺境地に住むウサルファ(Usarufa)族のうち、たった 1000 人が話す希少言語の保存プロジェクトです。このプロジェクトのために開発されたアンドロイドアプリを使って、話者本人たちに言葉を録音してもらうというもの。ウサルファ族はそのアプリを “meeting” を意味する「Aikuma(アイクマ)」と呼んだので、その名付けられました。

ウサルファ族は視覚的・感覚的に操作できるこのアプリをすぐに使いこなし、先祖代々から伝わる民話や伝説を喜んで吹き込んだそうです。さらに「Aikuma」には音声の同時通訳を録音する機能があります。ウサルファ族の多くが話すポルトガル語でも録音してもらえば、万が一母語話者がいなくなってしまったときに、保存や解析の手助けになるわけです。

これまでの大規模調査に比べて、スマホアプリを活用したこの調査は、安価でスピーディーに導入できるため、希少言語の保存が急がれる現状で更なる活躍が期待されています。

この研究事例は、希少言語を保存する「ロゼッタプロジェクト(The Rosetta Project)」のブログに紹介されていました。「ロゼッタプロジェクト」は、世界を 100 年でも 1,000 年でもなく、1 万年という長い目で考えるために 1996 年に設立された団体「A Long Now Foundation」による取り組みです。

わたしは外国語が分からないときや翻訳を依頼するとき、「どうして全世界に共通の言語がないんだろう!」と、正直、厄介に思うことがあります。しかしこのニュースを読んで、目先のことだけでなく、1 万年先の地球や人類のことを考えると、これは人類に必要なことなのだということに、改めて気が付かされました。

皆さんも外国語が分からなくてイライラしてしまったときなどは、ちょっと、立ち止まって、1 万年後の地球全体のことを考えてみてください。

おまけ :「スピード翻訳」の「スピード翻訳」サービスは現在、7,000 語とはいきませんが、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、マレーシア語(マレー語)、タガログ語の全 8 言語と、多言語に対応しています。ウェブで世界のどこからでもスピーディーに、必要な時にご依頼いただけます。ご活用ください。
※ コーディネーターがお世話する「コンシェルジュ翻訳」では、58 言語に対応しています(英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、オランダ語、カザフ語、カタルーニャ語、ギリシャ語、スウェーデン語、 スロベニア語、チェコ語、デンマーク語、ノルウェー語、ハンガリー語、マジャル語、フィンランド語、ブルガリア語、ポーランド語、ラテン語、ルーマニア語、クロアチア語、セルビア語、ウクライナ語、エストニア語、アラビア語、 トルコ語、スワヒリ語、ウガンダ語、クルド語、ナイジェリア語、バンバラ語、 ヘブライ語、アシャンテ語、ペルシア語、ヨルバ語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、インドネシア語、ジヤワ語、マレー語、モンゴル語、カンボジア語、 クメール語、ミャンマー語、シンハラ語、ネパール語、ヒンディー語、パキスタン語、ウルドウー語、ベンガル語、ラオ語、マラチヒ語、韓国語、中国語)。お気軽にお問い合わせください。

photo : “Solomon Islands Papua New Guinea 096” by rapidtravelchai


「よだれの出るような食べ物」がたくさんあります

8月 28th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (「よだれの出るような食べ物」がたくさんあります はコメントを受け付けていません)

'Non-SRC Leaflets' by Jani Hell

こんにちは、maggy です。ある海外の観光パンフレット(日本語版)を読み返していたところ、この文章は明らかに機械翻訳だな…ということに気が付きました。

それ自体はよくあることですが、ある高級レストラン(仮名:ABC レストラン)の紹介欄にあった、この一文を見逃すことはできませんでした。

ABC レストランには、よだれの出るような食べ物がたくさんあります。

よだれ……よだれの出るような食べ物がたくさん……ですか。レモン? 梅干し? 酢こんぶ? いやいや、海外の高級レストランだってば! という一人ツッコミを入れてしまったのですが。

お察しの方もいらっしゃるかと思いますが、こちらはおそらく、英語の形容詞 mouth-watering を直訳したのではないかと思われます。

mouth-watering とは、こんな意味です。

mouth-watering
[形]〈食べ物が〉よだれの出るような、おいしそうな

参考:Yahoo!辞書

動物としての条件反射としては事実ではありますが、高級レストランでその表現はちょっと避けていただきたいですよね。

あまりにも直接的な表現にパンチをくらった気分でした。それとも、そのレストランに行ったら、ダラダラよだれが出てしまわざるを得ない奇跡的においしいメニューか何かがあるんでしょうか。気になります。

おまけ : 機械翻訳のやや不自然な表現は、ネタや笑いを提供することはあっても、売上にはつながらないかもしれませんね。「スピード翻訳」サービスで、プロの翻訳者にお任せしましょう。

photo : “Non-SRC Leaflets” by Jani Helle


英語でも「辛い」はピリピリ?あるいはペリペリ?

8月 16th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (英語でも「辛い」はピリピリ?あるいはペリペリ? はコメントを受け付けていません)

'Nando's Peri-Peri Sign' by Mr. T in DC

こんにちは、maggy です。暑い日が続きますね。私は暑いとき、無性に辛いものが食べたくなります。担々麺、キムチ鍋、カレー…ピリピリする辛さで元気が出ます。

さて、舌に辛味を感じることやその様を日本語ではピリピリと表現しますよね。海外でも、辛いことをピリピリと言う国があることはご存知でしたか? あるいは、ペリペリとも言うようですが……。

2 年前にイギリスを訪れた際、ロンドンで話題のレストラン「Nando’s (ナンド)」に連れて行ってもらう機会がありました。1987 年にポルトガルで創業し、現在は南アフリカ、アメリカ、オーストラリア、インドなどでも世界展開しています。

目玉料理はポルトガル風の唐辛子ソース peri peri sauce (ペリペリソース) に漬けたチキンで、その名も peri peri chicken (ペリペリチキン)と言います。

さらに今年、再びイギリスに行ってみたら、Nando’s を見かける回数が増えたことに加え、パブや英国レストランのテーブルにも peri peri sauce (ペリペリソース)なるボトルがあり、スーパーマーケットでは peri peri pizza (ペリペリピザ)peri peri rice (ペリペリライス)という辛そうな食品も見かけました。

ペリペリだなんて、ずいぶんピリピリと似ていますよね。ちょっと気になって少し調べてみたところ、「Nando’s (ナンド)」の公式サイトの「Story of Nando’s」に、ペリペリソースの名の由来が記載されていました。

まず、南アフリカの先住民は唐辛子のことをスワヒリ語で pepper pepper を意味する pili pili (ピリピリ) と呼ぶそうです。大航海時代に、ポルトガル人が唐辛子を大陸に持ち込んだ際、発音しにくかったため peri peri (ペリペリ)と呼んだのだとか。こうした経緯で、ポルトガル風の唐辛子入りのソースをペリペリソースと呼んだそうです。

日本でも、唐辛子は 16 世紀にポルトガル人宣教師がもたらしたそう。つまり、ピリピリもペリペリも、アフリカ発祥ポルトガル経由でやってきたのでしょうね。世界と言葉の共通点を見つけて興味深かったです。

ところで Nando’s の「ペリペリチキン」は、辛さを Extra HotHotMedium の 3 段階から選ぶことができましたが、Medium でも相当に辛くて驚きました。言葉は似ていても、辛さの基準は国によって違いがあるようです。辛党の皆さん、旅先のピリピリ、あるいはペリペリする食べ物の辛さにはご注意ください。

photo : “Nando’s Peri-Peri Sign” by Mr. T in DC


「からあげ棒」を英語でおいしそうに紹介すると?

8月 8th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (「からあげ棒」を英語でおいしそうに紹介すると? はコメントを受け付けていません)

こんにちは、magy です。前回レポートしました、イギリス版「ジャパン・エキスポ」とも言える「HYPER JAPAN 2013」では日本食のフードコートエリアもあり、こちらも大盛況でした。

ロンドンでおなじみの寿司(Sushi)や麺類(Noodle)に加えて、からあげ棒、お好み焼き、かき氷といった B 級グルメのラインアップも。日本の新しい食べ物に挑戦してみようと、看板やメニュー表を凝視するイギリス人の皆さん。その顔、真剣そのものです。

出展者の日本人の皆さんも、「このお店みたいにさぁ、大きな写真を掲げた方が分かりやすかったんじゃない?」「今からプリント、間に合う?」と、お互いの PR 方法を参考にして、工夫を凝らしているようでした。

さて、看板いっぱいに、からあげ棒の写真がプリントされたこの看板。分かりやすくて目を引いていましたが、英語の宣伝文句にもご注目ください。Japanese Style Fried Chicken Skewer とありますね。

Skewer とは焼き串のこと。Stick とは言わないんですね。また、単にフライドチキンとは言わずに、Japanese style と冠がついていたり、さらには Kara-age Boローマ字も併記もされています。日本文化好きは、こんなちょっとしたポイントに、ついそそられるのかも。

さらには、「Crispy(サクサク)!」「Succulent(ジューシーな)!」という形容詞 2 連打で食感を想像しちゃったら、あとはもう、この写真の男の子たちのように、かぶりつくだけ!……ということだったのかもしれません。

ちなみに別の屋台で、チャーシュー麺には Asian BBQ Pork ramen と書いてありました。冠に Asian が付き、チャーシューが BBQ Pork となりますと、あらまあ、こんがりオリエンタルな香りが漂ってきそうですね。

ブツブツとそんな分析をしながら食事を終わりかけたころ、フードコートが満席で困っている女性の姿が。「今、終わりますので、どうぞ」と声をかけて席を譲ると「やっぱり日本の人は親切ですね」と、思った以上に喜んでもらえました。

看板で、ウェブサイトで、そして直接、こちらからどんどん語りかけて、日本に興味を持ってもらいましょうね。

おまけ : 「スピード翻訳」サービスでは、言葉で消費を動かす広告・広報・IR・マーケティング・メディアの翻訳もお任せください。経験豊富なプロの翻訳者が、商品・サービスにぴったりな魅力的な言葉を選びます。


英・ロンドン日本文化イベント「HYPER JAPAN 2013」で聞く!日本のイメージは?

8月 6th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (英・ロンドン日本文化イベント「HYPER JAPAN 2013」で聞く!日本のイメージは? はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。海外で開催されている日本文化の展示会といえば、仏・パリの「Japan Expo(ジャパン・エキスポ)」が有名ですが、英・ロンドンで 2010 年から開催されている「HYPER JAPAN(ハイパージャパン)」はもうご存知ですか? なんでも、この数年で盛り上がりを見せているそうなんです。

そこで、先日開催された「HYPER JAPAN 2013」に、わたしも参加してきました。ゲーム、マンガ、アニメや映画の DVD、洋服、雑貨、日本食などのスタンドが立ち並び、ステージでは来英した日本人アーティストたちのパフォーマンスが繰り広げられていました。

さて、イギリスの皆さんは、日本にどんなイメージを持ち、どんなことに興味を持ってこの会場にやってきたのでしょうか? 出展者・参加者に聞いてまわってみました。


ヘレン・ルイスさん(学生)

日本といえば、かわいいファッション! このキティちゃんの衣装は、ママが作ってくれました。ママはロンドンの仕立屋なんです。わたしは全然作れないけど(笑)。


ロココ・デーズさん(ファッションバイヤー)

日本といえば、ファッション、ディズニーシー、それと伝統的な建築物かな。神社っていうんですっけ? あれってすごくプリティ! いつか日本で見てみたいです。


ジョーさん(左)、ジェットさん(中央)、ジョンさん(右)

リバプールの大学を卒業したばかりです。実は来週、3 人で初めて日本へ行くんですよ。日本といえば、アニメ、最新技術、伝統文化の織り交ざった国かな? どれも全部楽しみたいから、行き先は東京と京都にしました。すごく楽しみです!



サナギ・アテニアさん(着物グッズアーティスト)

日本に 1 年間、留学していました。日本といえば、やっぱり着物ですね。ネットやイベントで、着物の布を使った手作り小物を販売しています。材料の生地は日暮里で買っています。9 月にまた日本へ行くんですよ。

ポップカルチャーから伝統文化まで、会場中から COOL JAPAN への熱気が伝わってきました。

日本の観光庁では「ビジット・ジャパン事業」などを通して日本へ来る外国人の旅行者数を増やすためにがんばっていますが、今年は 1,000 万人突破を目指しているそうです(2012 年は約 850 万人でした 参考:日本政府観光庁「訪日外客の動向」)。いずれは 2,000 万人突破という、さらなる高みも目指していくようです。

ロンドンでお会いした皆さんも、この 1,000 万人、あるいは 2,000 万人のお一人として、ふと日本のどこかでお会いするかもしれませんね。

おまけ : 「スピード翻訳」サービスでは、セーラームーンで日本語を覚えたという日本文化に詳しい翻訳者の方もいらっしゃいます。日本のコンテンツ輸出、観光パンフレットの翻訳などに、ぜひご活用ください。


カフェで頼んでみたい「Decaf coffee(デカフェコーヒー)」とは?

8月 2nd, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (カフェで頼んでみたい「Decaf coffee(デカフェコーヒー)」とは? はコメントを受け付けていません)

'Daily image 2011--January 4, 2011' by Rochelle

こんにちは、maggy です。仕事のお供といえばコーヒー、午後のおやつと一緒に紅茶……といった具合に、カフェインの過剰摂取が気になる今日このごろ。しかしながら、コーヒーを片手にすると、なんとなく仕事が 2 倍速になるような気がしてしまい、どうも手が止まりません。心理的な効果もあるんでしょうか。

それではカフェインは摂取せずとも、格好だけつけばいいのでは? と思い立ち、最近はカフェインレスあるいはカフェインフリーと書いてあるものを選んだり、「たんぽぽコーヒー」で代用したりもしています。

ところで日本で見かけるこのカフェインレスという言葉、どうやら英語ではあまり使わないようですね。本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたり、通常はカフェインを添加する飲食物にカフェインの添加を行わないことでカフェインを含まなくなったもののことを指す言葉としては、decaffeinated(脱カフェイン処理をされた)という言葉を使います。

これを省略して Decaf(デカフェ/ディカフェ) ともいい、カフェのメニューなどにも Decaf coffee あるいは Decaf tea などと書いてあります。

欧米では健康志向の高まりを背景に、Decaf を常備しているカフェが増えているそうです。なんだか音の響きがかっこいいですし、こなれた感じでオーダーしてみたいですね。

特に夜はリラックスして眠りに入りやすくするために、カフェインの摂取は避けたいところ。就寝前は緑茶でゆっくりリラックス……と思いきや、緑茶にもカフェインが入っているんですっけ? カフェインレス……あ、違いました! Decaf green tea, please!

おまけ : 「スピード翻訳」は 24 時間 365 日、オンラインでご依頼いただけます。翻訳作業はプロにお願いして、ゆっくりお休みなさい!

photo : “Daily image 2011–January 4, 2011” by Rochelle


海外の道路に出没する「眠っている警察官」とは?

7月 1st, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (海外の道路に出没する「眠っている警察官」とは? はコメントを受け付けていません)

'Traffic calming with aggressive speed bumps 1' by joshua_putnam

こんにちは、maggy です。7 月 1 日は「国民安全の日」という記念日なんだそうです。1960 年に産業災害や交通事故の増加を受けて、日本国民に交通安全を啓発するために制定されたとのこと。

以前、国際運転免許証を取得した旨をお話しました。

今回は、アメリカ、イギリス、ニュージーランド、ジャマイカなどの道路で見かける、交通安全のための”ちょっと変わったもの”をご紹介します。

それは、「sleeping police(眠っている警察官)」です。道路に横たわり、微動だにせず熟睡しております。しかも、結構こんもりしています。

一体どういう状態で寝ているのか……といいますと、百聞は一見にしかず。写真をご覧ください。

つまり、自動車を減速させるための隆起のことです。アメリカや日本では speed bump(スピードバンプ)と呼びますが、イギリスやジャマイカなどでは、道路でスピードの出し過ぎを見張る警察官に見立てて sleeping police あるいは、sleeping policemen と呼ぶのです。

ニュージーランドでは、ヘラジカを意味する moose(ムース) とも呼ぶそうです。そういえばニュージーランドに行ったとき、大自然に囲まれながらのドライブは気持ちが良かったものの、道路にゴロゴロと動物の死体が横たわっていたのを覚えています(かわいそうですが!)。ニュージーランドらしいですね。

道路で”寝ずの番”をしている警察官、あるいはヘラジカ。日本でローカライズするとしたら、なんと呼ぶのがいいでしょう。……なんていう考え事をしながら運転をしてはいけませんね。本日を機に改めて気を付けましょう。

おまけ : 急いで慌てるのは事故の元! 翻訳に間違いや勘違いがあると、信用に関わりますね。お急ぎの時こそプロにお任せ。「スピード翻訳」をご活用ください!

photo : “Traffic calming with aggressive speed bumps 1” by joshua_putnam


チョコレートに石が混入? さくらんぼの種明かし

6月 27th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (チョコレートに石が混入? さくらんぼの種明かし はコメントを受け付けていません)

'Cherries' by D H Wright

こんにちは、maggy です。さくらんぼがおいしい季節ですね。

英国ロンドンの郊外にある、かわいいスイーツ屋さんに行ったときのこと。「HOPE AND GREENWOOD(ホープ・アンド・グリーンウッド)」という人気のお店で、地元でじわじわと話題になり、流行の店が集まるおしゃれな地区コベントガーデンにも進出。今では日本の PLAZA でも商品の一部を取り扱っているそうです。

ディスプレイから包装紙まで、とにかくカワイイ! ひとしきり目で見て楽しんだ後、さくらんぼの形をしたチェリーチョコレートを買いました。すると、店員さんにこう声を掛けられました。

ストーンが入っているので、噛まないように気を付けてくださいね」。

ん? チョコの中にを入れたとは。さすがはロンドンで話題の人気店。やることが違いますね。いや、さすがに石を入れるのはおかしいような。

「ス、ストーン……ですか?」

ポカーンと口をあけ、目を丸くして聞き返すと、こう補足がありました。

「あ、このチョコの中には、生のさくらんぼが一個、丸ごと入っているんです。」

ここで、ようやく気が付きました。英語で stone といえば、という意味のほか、という意味も。「さくらんぼの種に気を付けて」ということだったんですね。

英語で果物や植物の「種」の呼び方は 3 種類あります。

Stone 硬くて大きい種。例. さくらんぼ、桃、アボカドなど。
Pip 小さくて噛めるくらい柔らかい種。例. ぶどう、りんご、梨など。
Seed 胚を含んだ種子全般のこと。

ということは、pip と stone は seed に含まれるんですね。地域によっても違いがあり、特に seed と pip の使い分けの違いは複雑なようです。

以上、石入りチョコレートの”種明かし”はいかがでしたか? “stone” には十分気を付けてください。

photo : “Cherries” by D H Wright

リサイクルの上を行く「Upcycling(アップサイクル)」とは?

6月 4th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ - (リサイクルの上を行く「Upcycling(アップサイクル)」とは? はコメントを受け付けていません)

'Upcycled Tablecloth Skirt' by Vanessa Vancour

こんにちは、maggy です。天気の良い週末に、ふらりとフリマに行くのがマイブーム。朝は掘り出し物が多いし、午後は品数は減るものの、ゆっくりと会話が楽しめます。

節約できて、再利用をして環境にいいことができると思うと、なんだか気分が上がります。近所の公民館で開催されたフリマに出店したこともあるんですよ。おばあちゃんに「あんた、使ってないものばかりじゃないの」と怒られた苦い思い出が……。必要なものは買わないことも大切です。

Reuse(リユース、再利用)Reduce(リデュース、減量)、そして Recycle(リサイクル)3R と家庭科の授業で習いましたよね。

ところで、最近エコやファッション、デザイン関連の分野で見かけるようになった、この 3R のいずれでもない、「Upcycling(アップサイクル)」という言葉をご存じですか?

アップサイクルとは、リサイクルの進化版ともいえるアイデアで、廃物や使わなくなったものを、新しい素材やより良い製品に変換して価値を高めることを指します。

例えば古くなった洋服のリサイクル。従来だと、雑巾にするという方法があります。ここでは、雑巾は洋服に比べて価値が下がります。このようにリサイクルで物の価値が下がることを、ダウンサイクル(downcycling)と言います(いや、雑巾も大事ですけどね。便利だし。でもここは一般的に考えて)。

一方で、例えばその古着の布や柄を活用して、おしゃれなバッグアクセサリーを作ったとします。古くなって洋服としての価値が下がっていたものが生まれ変わり、新たな価値が生まれます。こうしたことを、ダウンサイクルに対してアップサイクル(Upcycling)と呼ぶわけです。

具体的なイメージが湧かない……という方は、Etsy というニューヨーク・ブリックリン生まれのハンドメイド専門のオンラインショップを見てみてみましょう。「upcycling」や「upcycled」というキーワードで検索をしてみてください。

古着のボタンで作ったマグネットから、古本をキャンパスにした絵画、はたまた元の素材が何なのか説明を読まないとわからないものまで。リサイクルとは思えない、むしろリサイクルだからこそおしゃれでかわいい「アップサイクル」商品が並んでいます。

アップサイクルは近年広がりを見せており、Wikipedia によると、Etsy で upcycled というタグが付けられた出品物は、2010 年 1 月時点では 7,900 だったのが、2013 年 4 月には 263,685 と、約 33 倍に増えたそうです。

持続可能(sustainable)な未来のために、というのもありますが、創意工夫を見るだけでも楽しくて、気分も”上がり”ますね! もっと日本でも広がったらいいなと思っています。

おまけ : Etsy を見ていたら、着物の帯のアップサイクルなど、日本から出品されている方もいました。出品に英語の翻訳が必要な方は「スピード翻訳」をご活用ください!

photo : “Upcycled Tablecloth Skirt” by Vanessa Vancour