「ペンギン(Penguin)」の語源はちょっと失礼?

1月 17th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、maggy です。寒いとつい着ぶくれて、ペンギンのようになってしまいます。しかも動きにくくなって、中の人も膨れていくという悪循環。いえ、動物としては、冬を越すために皮下脂肪を蓄えているという理にかなった行為なんです……なんて、言い訳ですけれど。

さて、南半球に生息するペンギン。丸々してかわいらしい姿をしていますよね。あれは寒い気候でも生息できるように、皮下脂肪を蓄えているのだとか。さらに身体の表面の羽毛で体温を保っています。

ところでこのペンギン(Penguin)という名前。由来は諸説あるようですが、ひとつはラテン語の pinguis で、意味は fat(太っちょ)です。ずいぶんストレートに表現したものです。

もうひとつはウェールズ語で White Head(白い頭)を意味する Pen Gwyn。あれ? ペンギンは身体が白くて、頭は黒かったように思うのですが。これは、ペンギンが大西洋のニューファンドランド島(White Head Island)で見つかったからという説と、目の周りが白いからなどと諸説あるようです。

しかも実は、いずれの説も人違いならぬ鳥違い。ペンギンという呼称は、今わたしたちがペンギンと呼んでいる生き物ではなく、はじめは 19 世紀に絶滅したオオウミガラスという海鳥のことで、これら 2 種はよく似ていてたので混同されて、いつ間にか今のペンギンの方に定着したんだとか。詳しくは Wikipedia などをご覧ください。

生きるために必要な皮下脂肪なのに「太っちょ」呼ばわりされ、さらには勘違いだったなんて。ペンギンにとってはちょっと失礼な話ですよね。

近頃は地球温暖化の影響で、ペンギンたちの棲息や食料が足りなくなっており、危機的な状態にあるそう。ペンギンにこれ以上失礼のないようにしたいものです。

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photo : “Falkland Islands” by FITB, King & Gentoo Penguins


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