和食の海外進出のネックは「箸」?箸でもフォークでもない「チョーク(chork)」なら……

1月 20th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、maggy です。農水省によると、海外の日本食店の数は、2006 年の 2 万 4000 店から 2013 年 3 月には 5 万 5000 店へと増加したそうです(参考:
農林水産省「日本食・食文化の海外普及について」2013 年 6 月)。

この 7 年間で 2 倍以上に増加。昨年の和食の無形文化遺産登録効果で、今後はもっと増えるといいですね。

ところで、海外で日本食になじみのない友人・知人を「日本食レストランに行こう」と誘うと、断り文句は決まって「興味はあるけど、箸がうまく使えなくて……」でした。

日本ではナイフ、フォーク、スプーンの使い方や基本的なテーブルマナーは浸透していますが、日本食になじみのない人にとって、箸の使い方や日本のテーブルマナーは未知の領域なのですね。さらに和食を海外に広げていく上で、ネックになってしまうかも(本当は、ただ私と食事に行きたくなかっただけかもしれませんけど)。

こうした箸を使うのが苦手な人を考慮してか、海外の日本食店には、予めフォークと箸の両方が用意されていて、好きな方を選べるようになっているところもありました。カジュアルなスタイルにすることで、敷居を低くしているんでしょうか。

さらには、アメリカには箸(chopsticks)とフォーク(fork)を融合した「Chork(チョーク)」なるカトラリーがあるそうです。どんなものなのでしょう? ぜひ公式サイトで写真をご覧ください(使い方のデモンストレーションをしている動画まであります)。

そのままならフォークとして使えて、真ん中からパキンと割れば、箸になるとか。お店が箸とフォークの両方を準備しなければいけない状況を背景に開発されたそうです。

なんだか、甲殻類の手みたいですが……。不思議と、挟んでいる寿司まで珍料理に見えてきます。

そういえばスプーンとフォークが融合した先割れスプーンというものもありますよね。よく給食で見かけました。ただ、先割れスプーンは箸の使い方の勉強にならないとの意見もあり、最近は見かけなくなってきたとか。

共に「箸文化」も伝えていくのか、それとも寛大な態度を取るのか……。なんとも言葉に詰まり(choked = チョーク)ます。

おまけ :日本食のお品書きや料理の解説の翻訳、そして箸の使い方やテーブルマナーの翻訳も「スピード翻訳」の「スピード翻訳」をご活用ください。

photo : “Sanna with Chopsticks” by terren in Virginia


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