ミント(オビ付き)? 何、それ?

8月 16th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (ミント(オビ付き)? 何、それ? はコメントを受け付けていません)

'young women wearing kimono in Kyoto in February 2007' by Mv3112

こんにちは、maki です。これまでの「ナイス・ボケ! ナイス・ツッコミ?」、「アメリカのフトン」に続き、日本語からの英語の借用語シリーズ第 3 弾です。今回の単語は obi です。 obi といっても、柔道の kuro-obi とか Luke Skywalker の師匠の Obi-Wan Kenobi ではなくて、紙でできたの話です。

留学中に知り合いの中古レコード屋さんのバイヤーのアルバイトをしてたんですよね。日本で高く取引できそうな LP や CD を買い付けて、日本に送るという簡単な仕事です。そんな関係で、アメリカの中古市場についても現地の中古レコード店のスタッフやコレクター向けの雑誌などから、いろんな情報を吸収しました。そんな中で学んだのが、今回の MINT w/OBI です。

海外で生産されたいわゆる輸入盤は、LP なら紙のジャケット(スリーブ)だけ、CD ならプラスチックケースに入っているだけの簡素なパッケージであることがほとんどです。しかし、国内盤の場合は、そのパッケージにアーティスト名やアルバムタイトルなどが印刷された紙の帯がかけられています。これが、海外の中古レコード・CD 市場では、w/OBI ※ と特記事項として記載されることが多いんですよね。海外にはそんなものがないものですから、日本の帯がそのまま OBI という単語であちらの業界内でも広く使われているということなんです。
w/ は、with の省略形

『クリムゾン・キングの宮殿』(1969)

日本で生産されたいわゆる国内盤は、OBI が付いていることや、輸入盤との差別化のためのボーナストラックが収録されていたりすることもあり、海外のコレクターの人たちにとっても手に入れておきたいアイテムになっていることが多いようです。そのため、価格もすこし高めで取引されています。

で、ほったらかしにしていた MINT ですが、こちらは英語です。これは、すーっとする植物のミントではなく、その商品のコンディションを表しています。意味としては、「新品同様」、「極上品」ということです。辞書にもこのように定義されています。

  1. 〈切手が〉未使用の
  2. (一般に)未使用の;新品同然の
    a car in mint condition
    新車同然の車.

出典 : 『eプログレッシブ英和中辞典』 – mint(小学館)

この 2 番めの意味なんですね。例文にある中古車だけでなく、中古レコードや古銭などの中古品のコンディションを表すときによく使う単語です。なので、MINT w/OBI は「新品同様(帯付き)」という意味になります。

スピード翻訳」で中古レコードの取引に関するご依頼をお引き受けしたことがあるかどうかは不明ですが、MINT w/OBI のようにその業界に関する知識が翻訳には必要になることが多々あります。「スピード翻訳」で活躍中の翻訳者のみなさんはそれぞれ何らかの専門分野に関する知識や経験をお持ちの方が数多くいらっしゃいますので、専門性の高い翻訳案件は「スピード翻訳」にご用命いただければと思います。

おまけ : 今回掲載した写真は、1969 年にリリースされた King Cimson の In the Court of the Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)の国内盤の写真ですが、昔はこんな派手な OBI が付いていたんですよね。最近の市場価値はよくわかりませんが、以前は中古レコード店などで、このアルバムの帯付きのものなんかは、確実に 1 万円以上の値が付いてました。

ちなみに、MINT 以外の中古レコードのコンディションランクには、上から順に S ( = Sealed)(未開封)、EX ( = Excellent)(優良)、VG ( = Very Good)(良)、G (= Good)(可)などがあります。M ( = Mint)(新品同様)は、SEX の間になります。G より下のランクとしては、F (= Fair) や P ( = Poor) なんかがありますが、まあ買う価値はないレベルのものだと思って間違いないでしょう。
※ 未開封であっても、Cut-out と呼ばれるジャケットの一部を切り落としたり、パンチ穴が空けられている商品もありますので要注意です(Cut-out は、返品扱いになった商品などでバーゲン品です)。

だらだらと書いてしまいましたが、音楽の流通が MP3 などのデジタルフォーマットに完全移行したら、こんな知識もムダになってしまいますね……。いや、もう既にムダかも。

photo : “young women wearing kimono in Kyoto in February 2007” by Mv3112


アメリカのフトン

8月 14th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (アメリカのフトン はコメントを受け付けていません)

'Futon Sale' by Jeremy Brooks

こんにちは、maki です。前回の「ナイス・ボケ! ナイス・ツッコミ?」に続き、日本語からの英語の借用語シリーズ(?)です。先日、会社の近くのデパートで開催中の古本市に行きまして、田山花袋の『温泉めぐり』という本を買いました。田山花袋の代表作と言えば『蒲団』……ということで、本日の借用語は futon です。

アメリカでは New York の Manhattan に住んでいたのですが、着いた早々、路上でよく見かけたのが、この futon という単語でした。店の看板に大きく FUTON と書いてありました。やっぱりこれは日本の「フトン」なのかな……と思って店内を覗いてみると、寝具店ではあるようですが、掛け布団や敷き布団、シーツや枕を取り揃えた、いわゆる寝具全般の専門店ではありませんでした。

じゃあ、何を売っているかというと、ソファベッドのようなものなんですね。アメリカで床の上に敷き布団と掛け布団を敷いて……っていうのはないでしょうけど、それにしてもベッドでもなく、ソファベッドのようなものというのは、とてもそもそもの「布団」と比較すると、かなり限定的な定義で何だか不思議な感じがします。

'American futon' by Thief12

ここで何回か「ソファベッドのようなもの」と書いていますが、これは futon が、正確には、折り畳んだり広げたりできる木製または金属製の枠(フレーム)が付いていて、ベッドとしてもカウチ(寝そべることのできる長いソファ)としても使うことができるものだということで、ソファベッドとはちょっと定義が違うので、「のようなもの」として紹介しました。日本語では、ソファとカウチ(寝そべることができる長さがあるベンチ状のもの)の違いもあまり認識していないですから、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、こんなものです。

日本の布団は、ベッドと違って、寝るときに敷くものなので、通常は布団の大きさの床面積を占有することがありません。この FUTON も寝たいときに広げれば、すぐに使うことができ、起きたら畳んで片付ける……という特徴が布団と共通しているところから命名されたのかもしれないですね。

おまけ : ちなみに英語では、掛け布団のことは、comforter と言います。Wikipedia いわく、comforter は、アメリカ英語なんだそうです。毎日使うものなのに、知らないことがまだまだたくさんあります……。海外でなくてもホテルとかだと、直にシーツとかでベッドメイクされていて、タオルケット愛好者としてはどうも好きになれないのですが、日本以外ではあのタオルケットも一般的な商品ではないようです。アメリカでも大きめのバスタオルは売ってましたが、日本のタオルケットに相当するものは見かけませんでした。あれは、きっと towelblanket を合成した和製英語ですね。

photo : “Futon Sale” by Jeremy Brooks / “American futon” by Thief12


インタビュー前日、英語の論文を大量に送りつけられました

8月 9th, 2012 | Posted by maggy in 小ネタ - (インタビュー前日、英語の論文を大量に送りつけられました はコメントを受け付けていません)

'Bodleian Library, Oxford' by jimmyharris

はじめまして、maggy です。落ちこぼれ研究者のたまごから、ライターに転身したアラサー女子です。これから、自身のイギリス大学院留学の経験談から、役立つかサッパリわからない小ネタまで、翻訳や外国語にまつわる記事をお届けしていきます。どうぞよろしくお願いします。

さて、改めて「スピード翻訳」を見ながら、「あの時、こんなサービスを知っていたら良かったのに!」と思うイギリス留学時の苦い経験が、走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。自戒の念と、皆さんにはもっとうまくやっていただきたいという気持ちを込めて、今回はひとつ、私の経験談をご紹介します。

イギリスの大学院で修士論文を書いていた当時の私は、リサーチに必要なインタビューのために、オックスフォード大学まで、ある教授の話を聞きに行くことになりました。教授は、「日本の学生さんがわざわざ来てくれるとは!」と、依頼を快諾してくださり、さらには、似た研究をしている大学院生さんも紹介してくれるとのこと。

「インタビューの後は、ハリー・ポッターのロケ地に行くぞ~!」などと、のんきに観光情報を調べていた前日のこと。大学院生さんから 1 通のメールが届きました。「僕が今まで書いた論文を、ぜひ読んで!」。大量の英語の論文が送られてきたのです。

道中で読もうと急いで印刷しましたが、短そうな論文 3 つの abstract(要旨)と conclusion(結論)だけ読んだあたりで、オックスフォードに着いちゃいました。

そんなこんなでキャンパスに到着。教授へのインタビューは、事前に送っておいた質問項目に沿って行うだけだったこともあり、つつがなく終わりました。その後、例の大学院生さんが登場。イギリス人かと思っていたら、タイからの留学生でした。

自分の研究の話をしていたらしいのですが、英語は訛ってるわ、専門用語をバンバン出してくるわで、正直、何を言ってるのか 5 % くらいしかわかりませんでした。苦痛の 1 時間を過ごしました。

「彼の論文の内容がもうちょっとわかっていれば、話していた内容もわかって、いい時間を過ごせただろうな……」。自分の修士論文の参考文献としても使えそうだったので、誰かがさくっと翻訳してくれて、お会いする前に大まかにでも内容を把握しておけば、全然違っていたんだろうなと思いました。

オックスフォード大学を後にし、訪れたハリー・ポッターのロケ地は、イギリスには珍しく天気こそ良かったものの、暗雲がかかっているかのように見えました。まるで悪役の登場シーンのように。

後悔先立たず。海外で過ごす限られた時間を有効に使い、リサーチや仕事のチャンス、観光のチャンスのどちらも逃さないようにしていただきたいと思います。そんなときにすこしぐらい「スピード翻訳」を使ってみてもよいのでは?
※ 通常、イギリスの修士課程は 1 年間。ホントにあっという間なんです!

おまけ : 論文の abstract は、論文の冒頭に書き添える、その論文の要旨です。日本では、そのままアブストラクトや略してアブストと呼ばれることも多いようです。200 – 300 語程度の英文で記述され、論文を読む査読者が内容を短時間で把握できるように記述しなければならないため、学術論文では非常に重要なパートになります。「スピード翻訳」にもアブストラクトの翻訳のご用命は多数いただいております。(BLOG ADMINISTRATOR 談)

photo : “Bodleian Library, Oxford” by jimmyharris


お盆休み中の営業について

8月 6th, 2012 | Posted by admin in お知らせ - (お盆休み中の営業について はコメントを受け付けていません)

お盆休み中も「スピード翻訳」の「スピード翻訳」、「オークション翻訳」の両サービスは、無休で営業いたします ※ 。

ただし、電子メール、お電話、FAX などでのカスタマーサポート業務は下記のスケジュールとなりますので、ご対応に少々時間をいただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

08/13(月) カスタマーサポート業務は、休業
08/14(火) カスタマーサポート業務は、休業
08/15(水) カスタマーサポート業務は、休業
08/16(木) カスタマーサポート業務は、休業
08/17(金) カスタマーサポート業務は、休業

※ 連休中は、翻訳者リソースが減少する可能性があるため、「スピード翻訳」の場合は 2 時間以内に翻訳者が決定せずキャンセルになりやすくなったり、「オークション翻訳」の場合は入札する翻訳者が少なめになることが想定されます。あらかじめご了承ください


【予定変更】2012/08/19 にサービス停止をともなうメンテナンスを実施します

7月 31st, 2012 | Posted by admin in お知らせ - (【予定変更】2012/08/19 にサービス停止をともなうメンテナンスを実施します はコメントを受け付けていません)

LOGO

先日 2012/08/12 に実施予定のサーバメンテナンスの予告をおこないましたが、2012/08/19 実施に変更となりました。予定変更になりましたことお詫び申し上げます。

2012/08/19(日) 00:00 ~ 06:00 には、現在提供中の「スピード翻訳」の全サービス(スピード翻訳・オークション翻訳)の停止をともなうサーバメンテナンスを実施します。上記の時間帯に「スピード翻訳」をご利用いただくことはできません。あらかじめご了承ください。

⇒ メンテナンス作業は、2012/08/19 06:30 に終了いたしました。ご協力ありがとうございました

詳細につきましては、「2012/08/19 にサービス停止をともなうメンテナンスを実施します」をご参照ください。


ナイス・ボケ! ナイス・ツッコミ?

7月 30th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (ナイス・ボケ! ナイス・ツッコミ? はコメントを受け付けていません)

'Josefina with Bokeh' by carlosluis

こんにちは、maki です。「ナイス・ボケ!」……こんなフレーズをネット上で見かけることがちょくちょくあります。ここでいう「ボケ」は、漫才の「ツッコミ」に対する「ボケ」ではなく、bokeh という言葉になります。どこで見られるフレーズかというと、Flickr のような海外の写真共有サイトが多いですね。写真で bokeh と言えば、それは日本語の「ボケ(味)」になります。被写体の人物だけに焦点が合っていて、背景がぼけている写真ってよくありますよね。そのボケ具合がいい雰囲気の写真に Nice bokeh!Great bokeh! というコメントが付いているのをかなりの頻度で見かけます。日本語の写真用語が英語に借用語として取り入れられた例のひとつです(英語版の Wikipedia にも bokeh で立項されています)。

この bokeh は、DoF と言う人も多いようです。これも bokeh と同じぐらいよく見かけます。これは、Depth of Field (Focus) という写真用語で、日本語では被写界深度と呼びます。「被写界深度」とともに用いられる形容詞は、「浅い」と「深い」になります。「被写界深度が浅い」写真の中の被写体のピントの合っている部分が限定的でそれ以外はボケているもの、「被写界深度が深い」写真は画面の中のボケが少なくてどこもピントが合っているようなものということです。写真へのコメントで Nice DoF! などと言う場合は、ほぼ間違いなく「被写界深度が浅い」写真になります。被写界深度の深い写真はドラマチックなところが洋の東西を問わず人気のようです。浅いのか深いのかがわからないニュートラルな DoF よりも被写界深度が浅いボケ味のある写真を明示的に bokeh と呼ぶのはなんかわかるような気がします。

写真関連の文献であれば、bokehDoF被写界深度など専門用語を熟知している人が翻訳すれば、質の高い翻訳に仕上がります。「スピード翻訳」では、数多くの各種専門分野に通じた登録翻訳者が待機しています。専門性の高い翻訳はぜひ「スピード翻訳」までご用命ください。

おまけ : コンパクトデジタルカメラだと難しい場合も多いですが、一眼レフなどのレンズ交換ができるカメラで、焦点距離の長いレンズ(望遠レンズなど)で、絞りを開いて撮影すると nice bokeh な写真が簡単に撮れたりします。ズームレンズがあれば、90mm 以上の焦点距離にして、絞りを開放にする(最大に開く)とかなりのボケが得られます。涼しくなったら、ひさしぶりに写真撮影しようかな。

photo : “Josefina with Bokeh” by carlosluis


何語から何語への翻訳依頼なのかをお間違えなくご指定ください

7月 27th, 2012 | Posted by admin in サービス全般 - (何語から何語への翻訳依頼なのかをお間違えなくご指定ください はコメントを受け付けていません)

スピード翻訳 - 自動見積フォーム

ご存知のように翻訳は、英語から日本語への翻訳であれば「英日翻訳」、その逆は「日英翻訳」と呼ばれます。通常、原稿の使用言語を先に、それを何語に翻訳するのかをその次に記述します。翻訳業界では、原稿の言語をソース言語、翻訳先の言語をターゲット言語と呼ぶこともあります。

スピード翻訳」では、翻訳原稿をお預かりする際に、何語から何語への翻訳依頼なのかをご指定いただいています。具体的には、「スピード翻訳」サービスでは左図の赤い破線で囲んだ部分にあるように「言語選択」のセクションで、日英翻訳なら

日本語] → [英語

のように原稿の使用言語を左のオプション(プルダウンメニュー)で選択し、それを何語に翻訳するのかを右側のオプションで指定します。

この選択を間違えてしまうと、「日中翻訳」を依頼したいのに、「日英翻訳」で注文をしてしまう可能性があります。この場合、ご登録いただいた案件は、日英翻訳ができる翻訳者に新規案件として案内されてしまいます。翻訳者サイドでは、「日英翻訳」の依頼だと思っているので、日英翻訳の案件として英訳したものを納品することになります。こちらに関しては、元の言語が日本語である以上、翻訳先の言語は、弊社の場合ですと英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、マレーシア語(マレー語)、ベトナム語、インドシネシア語、タイ語、タガログ語の 9 とおりの可能性があります。お手数ではございますが、お間違えないようご指定の上、お見積り、ご発注をお願いいたします

まれに英語・日本語間の翻訳で、「英日翻訳」であるべきご依頼を間違えて[日本語] → [英語]でご依頼されるケースや、その逆のケースがあります。英日翻訳・日英翻訳限定ですが、

  • 原稿が日本語で[英語] → [日本語]と誤って指定されているケース
  • 原稿が英語で[日本語] → [英語]と誤って指定されているケース

……について、正しいと思われる組み合わせに自動補正する機能を追加しています。これにより先ほどのケースは、それぞれ

  • 原稿が日本語で[英語] → [日本語]と誤って指定
    日本語] → [英語]に自動補正
  • 原稿が英語で[日本語] → [英語]と誤って指定
    英語] → [日本語]に自動補正

……と処理されるようになりました。

原稿で使用されている言語の自動判定なども含め、原稿の言語(ソース言語)と翻訳先の言語(ターゲット言語)をお間違えないよう、お見積り・ご発注いただけますようお願い申し上げます。
※ なお、この機能は「スピード翻訳」サービス、「指名翻訳」サービス限定です


2012/08/19 にサービス停止をともなうメンテナンスを実施します

7月 27th, 2012 | Posted by admin in お知らせ - (2012/08/19 にサービス停止をともなうメンテナンスを実施します はコメントを受け付けていません)

LOGO

先日 2012/08/12 に実施予定のサーバメンテナンスの予告をおこないましたが、2012/08/19 実施に変更となりました。予定変更になりましたことお詫び申し上げます。

スピード翻訳株式会社では、2012/08/19 の深夜から早朝にかけて、サービス停止をともなうメンテナンスを実施します。昨今のご注文の増加に対応するためのサーバの増強作業となります。この間の見積りのご確認、新規ご依頼、納品案件の引き取り、新規会員登録、会員情報の更新はできませんので、あらかじめご了承ください。

⇒ メンテナンス作業は、2012/08/19 06:30 に終了いたしました。ご協力ありがとうございました

日程と作業内容の詳細は、以下のとおりとなります。

■ 作業日時 ■
2012/08/19(日) 00:00 ~ 06:00
2012/08/12(日) 00:00 ~ 06:00(予定変更となりました)
※ 終了時刻は、作業の進捗によって前後することがあります

■ 作業内容 ■
現在提供中の「スピード翻訳」サービスのサーバ移管

■ 作業の影響 ■
「スピード翻訳」の全サービス(スピード翻訳・オークション翻訳)の停止を実施します。上記の時間帯に「スピード翻訳」をご利用いただくことはできません。
※ サイトの閲覧、自動見積り、「スピード翻訳」新規ご依頼、「オークション翻訳」新規案件登録、新規会員登録、会員情報の更新、マイページの利用(納品案件の確認や引取りなど)などができなくなります

お客さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力を賜りますようなにとぞよろしくお願い申し上げます。


ザリガニパーティー:サカナだけどサカナじゃない

7月 25th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (ザリガニパーティー:サカナだけどサカナじゃない はコメントを受け付けていません)

'Crayfish Party' by Victoria Reay

こんにちは、maki です。IKEA からダイレクトメールが届きました。2012/08/25 に開催されるザリガニパーティーcrayfish party)のお知らせでした。ザリガニパーティーは、スウェーデン発祥の夏のイベント(フィンランドでも広まっている)で、夏の終わりにみんなで集まって、ザリガニを食べるイベントなんだそうです。その案内ページで初めて知ったのですが、ザリガニは英語では crayfish と言うんですね。英語圏で生まれ育った人であれば、こどものときに覚えて当然の単語でも、日本の英語の授業ではこういうごくごく日常的な単語に触れることが少なかったりしますから、「そう言えば、crayfish って知らなかった!」という発見がありました。

crayfish つながりで思ったのは、fish って付くけど、サカナじゃない生き物っているなあ……ということ。最初に思いついたのは、jellyfish。クラゲですね。ゼリー状だから jellyfish。他には starfish。★の形をしたヒトデ。どちらもサカナではないですね。

思いついたのはこれだけしかなかったのですが、他にもあるのかな……と調べてみたら、shellfishcuttlefish というのが見つかりました。shellfish は、体の外に殻(shell)を持つものということで、貝やエビがこの範疇に入るそうです。cuttlefishは、イカのことだそうです。

でも、イカって英語だと squid とも言うよね……と思って調べてみたところ、cuttlefishsquid は別の種類のイカのことでした。同じ疑問を持った方のブログを読んで、初めてこの違いを知りました(翻訳者の方のブログでした! 翻訳者なら気になりますよね)。squid はいわゆる「イカの耳」(エンペラ)のあるようなヤリイカとかスルメイカのようなイカで、cuttlefish はコウイカのようなずんぐりしたタイプのイカのようです。確かに Wikipedia で cuttlefish を調べてみると、そんな感じのイカの写真がありました

スウェーデンのザリガニパーティーでは、ザリガニを塩ゆでして、ディルなんかを添えて食べるそうですが、どんな味なんでしょうね。小さいロブスターみたいな感じなんでしょうか。気になります……。写真を見るだけでもおいしそうです♪
※ このページに掲載した写真は IKEA で出されるザリガニ料理ではありません

photo : “Crayfish Party” by Victoria Reay


Manhattan の特別な夕日 – Manhattanhenge

7月 20th, 2012 | Posted by maki in 小ネタ - (Manhattan の特別な夕日 – Manhattanhenge はコメントを受け付けていません)

'manhattanhenge.' by Shana Berenzweig

こんにちは、maki です。先日テレビを見ていたら Manhattanhenge という現象を紹介していました。2 年近く住んでいたのですが、その間はまるで聞いたことがなかったので、見てみたかったなあ……と思いながらテレビを見てました。

Manhattanhenge とは、ニューヨークのマンハッタンのビルの間に夕日が沈んでいく現象のことなんだそうです。厳密には朝日が昇ってくるのも Manhattanhenge だそうです。この現象は年に 2 回観測できるそうで、夕日は夏至に近いころ、朝日は冬至に近いころに見られるようです。そのため、Manhattan Solstice とも呼ばれるとのことです(solstice は、夏至とか冬至とかの「至」という意味の単語です)。

Manhattanhengeは、イギリスの Stonehenge で夏至に観測される巨石柱の間を通過する現象になぞらえて、Stonehenge の hengeManhattan を合成して作られた造語なんだそうです。写真を見てみると、ビルの間を太陽が沈んでいく様子は Stonehenge を連想させます。ちょうど東西を横切る大通りの延長線上に沈んでいくんですね。

Manhattan には碁盤の目のように縦横を走る道路が数多く造られています。東西を走るのが Street、南北を走るのが Avenue と呼ばれています。日本語だと Avenue の方は「◯番街」と訳されることが多いですね。Fifth Avenue五番街なんてのが有名です。一方、Street の方は「◯丁目」。42nd Street42 丁目とか。どの街でも Avenue は「◯番街」、Street は「◯丁目」と訳すわけではなく、Avenue や Street に数字が付いている場合が多いようです。「◯◯街」の代名詞的な存在のベーカー街は、Baker Street ですよね。エルム街Elm Street ですね。数字でない XXX Street を「◯◯街」と訳す例は多いのかもしれません。作家の常盤新平氏は、Manhattan に関する文章に Steet が「ストリート」と訳されているのを見るとその本を閉じたてしまいたくなる……といったようなことを言っていたと Wikipedia に紹介されていました。こだわりがあるんでしょうね。

photo : “manhattanhenge.” by Shana Berenzweig