「お世話になっております」は翻訳できない!? 英語ネイティブが使う英文メールの冒頭表現

8月 28th, 2017 | Posted by maggy in 小ネタ

平素よりお世話になっております。maggy でございます。

と、お決まりの表現で始まる日本語メールを書いたあと、英語でビジネスメールを書き出そうとして思い出しました。英語には、「お世話になっております」に相当する表現がありません。

Hello.Hi. といった挨拶で書き始めるか、名前を名乗るかしたら、すぐ本題に入ります。

本題に入るときは、こんな表現でメールの目的を伝えます。

I am writing to you about ~ .
= 〜の件についてですが。

I am writing with regard to ask you about ~ .
= 〜についてお願いがあります。

I would like to inform you that ~ .
= 〜についてお知らせします。

時候のあいさつなども必要ありません。もちろん英語としては上記で OK なのですが、日本人としてはどうも、何かしらのあいさつ文を書きたくなるのは、私だけなのでしょうか(ちょっと、単刀直入すぎるように感じてしまって……)。

実は、英語にもないわけではありません、似た表現が。そんな、ネイティブも使う冒頭のあいさつ文がこちら

I hope this e-mail finds you well.
I hope everything goes well with you.

直訳すると「このメールが元気なあなたを見つけることを望んでいます」のようにちょっとわかりにくいのですが、つまり「お元気でしょうか」「ご機嫌いかがですか」といったニュアンスです。ビジネスの文脈なら、「お世話になっております」にかなり近いですね。

同僚など親しい仲の場合、主語の I は省略しても大丈夫です。

Hope this e-mail finds you well.
Hope all is well with you.

そもそも日本語は曖昧な言語で、「お世話になっております」は、様々な意味を持ちますよね。ちょっとしたあいさつの意味合いで使われることもあれば、お世話になっていることについての感謝の意が含まれていることも。

そんな相手への感謝の気持ちを伝えたいときは、英語ではもっと、 具体的に、何に対して感謝しているのかを、はっきり書きます。

Thank you for your continued support.
= 変わらぬご支援をありがとうございます。

Thank you for your interest.
= ご興味をお持ちいただきありがとうございます。

I appreciate your kind assistance.
= 親切なご支援に感謝しています。

ビジネスメールの冒頭に使っても良いですし、結びのあいさつ文として、最後に付け加えてもいいですね。

英語は、もはやグローバルな言語です。まったく見たこともないような「日本語英語」では相手を困らせてしまいますが、上記のような、ネイティブも使うちょっと日本人にとって親しみやすい英語表現を活用して、日本語で大切にしている相手への配慮を表すのは、私は良いことだと思います。

ネイティブとまったく同じように書くことにこだわるより、単刀直入に書いた方が良い案件なのか、あるいは相手への配慮が必要な案件なのかを見極めて、使い分けたいですね。

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