鍋に貼る餃子

6月 25th, 2013 | Posted by liang in 小ネタ

'スヰートポーヅ' by hal_sk

こんにちは!liang です。最近は蒸し暑くて少々バテ気味です。こんなときはおいしいものでも食べて、スタミナをつけるのが一番ですね。

わたしは餃子が好きで、中国食品の店で冷凍のものを買っておいて、ときどき自宅でゆでて食べています。ゆでて食べるということは、つまり水餃子ですが、中国で餃子(「饺子 jiǎozi」。「ジアオズ」のように発音する)と言えばふつうは水餃子(水饺 shuǐjiǎo)のことです

日本で人気がある焼き餃子は、「锅贴儿 guōtiēr」(「」は「鍋」の簡体字)と言います。「鍋に貼る」なんて、面白い言い方ですね。北京で留学していたころは、日本で食べ慣れた物が恋しくなると、日本人の留学生同士で「ナベハリ(鍋貼り)を食べに行こう」などと言っていました。

わたしは水餃子に酢(できれば黒酢)をつけて食べるのですが、これは中国人の多くが酢をつけて食べているのをまねしたのです。中国人の知り合いに、日本人はしょうゆをつける人が多いと教えたら、「そもそも餃子自体に塩が入っているのだから、さらにしょうゆで塩を足したりしない」と言っていました。なるほど一理ありますね。

中国人にとって、小麦粉で作られる餃子はラーメンやチャーハンなどと同様、基本的に主食という位置づけです。日本に来たばかりの中国人が、日本人がラーメンに餃子を追加して食事をとっているのを見てびっくりする、というのはよく聞く異文化ネタになっています。

わたしは以前「たこ焼き定食」や「お好み焼き定食」なるものが存在すると知ってカルチャーショックを受けたことがありますが、それに近い驚きなのでしょうか。ただ、わたしは「焼きそばパン」はありだと思っているので、やっぱり慣れの問題ですね。

いまは日本でも皮の厚い本場の水餃子を手軽に食べられるようになり、うれしいかぎりです。昔は焼き餃子用の薄い皮で作られたなんちゃって水餃子を、中華料理店でけっこう見かけたものです。

日本の焼き餃子も、とてもおいしいですよね。とくに東京の神保町のすずらん通りにある有名店「スヰートポーヅ」の焼き餃子は、ときどき無性に食べたくなります。からしをつけてピリっといただくのです。

もともとは学生時代に中国人の中国語講師に勧められて食べに行ったのですが、お店の人気のメニューはご飯とセットになっている「餃子ライス」です……

すずらん通りには、中国の輸入書籍を扱う内山書店と東方書店があります。中国の文化、歴史、語学が好きな人からプロの翻訳者や研究者まで、中国・中国語に興味がある人なら一度は訪れたい書店です。運が良ければ、業界の有名人に会えるかもしれませんよ! ランチの時間にでも、ふらっと行ってみませんか?

photo : “スヰートポーヅ” by hal_sk


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