“sogood” VS “IT’S FINGER LICKIN’ GOOD!” ~ キャッチコピーの翻訳って難しい

2月 5th, 2014 | Posted by maki in 小ネタ

'KFC' by Marufish

こんにちは、ケンタッキーフライドチキン(KFC)が大好きな maki です。ひさしぶりの投稿です。最近、ハライチが KFC のテレビ CM に出てますね。ハライチも KFC もどちらも好きなので、CM が流れるとご満悦です♪

この CM の最後に表示されるキャッチコピー、sogood TM 。このキャッチコピーが妙に気になりました。アメリカでもキャッチコピー変えたのかな?……と。私の記憶が確かならば、本国のキャッチコピーは  IT’S FINGER LICKIN’ GOOD!  ® のはず。本国サイトを見てみました。うーん、sogood TM は見あたらないですね……。フライドチキンのページには、ちゃんと  IT’S FINGER LICKIN’ GOOD!  ® が大書されていますね。

じゃあ、sogood TM は、日本専用のコピーなのかと思ったら、そうではないようです。フランス語のサイトにもドイツ語のサイトにも書かれています。韓国語サイトもしかり。中国はどうかというと、台湾(繁体字)のサイトにはありましたが、メインランド(簡体字)の方は特に記載がないですね。各国(語)のサイトを見てみましたが、KFC の各国市場でのライセンス形態やマーケティング戦略はわかりませんが、sogood TM は概ね使われているようです。

 IT’S FINGER LICKIN’ GOOD!  ® はとても好きなキャッチコピー(スローガン)です。おいしいものを食べたときに指の先についた味まで味わい尽くしたい!そんな感覚がダイレクトに伝わってきます。「指をなめたいぐらいおいしい!」そんな感じでしょうか?
※ Wikipedia によると、「1970 年代の日本のテレビ CM では『指まで舐めちゃうおいしさです』と訳されていた」らしいですよ

とてもいいコピーなのですが、本国以外ではあまり使われていないように感じます。FINGER LICKIN’ (指を舐める)という所作が文化的に受け入れにくいとか、そもそも言語としてユニバーサルには伝わりにくいという背景があるのかもしれないですね。それと比較すると、sogood TM は非常にシンプルです。
※ Wikipedia によると、スローガンの “IT’S FINGER LICKIN’ GOOD!” は 2006 年に別のスローガンに変更され、2011 年に “So good.” に落ち着いたようです

なんだかとてもおなかが空いてきました……。

スピード翻訳」では、このようなキャッチコピーや広告に関する翻訳のご依頼も承っておりますが、基本的には原文に忠実な翻訳を目指しております。日本人でも日本語でのコピーを考えるのが得意な人とそうでない人がいるように、必ずしもすべての翻訳者がコピーライティングに長けているわけではありません。そのため、お預かりした原稿を翻訳することはできますが、その翻訳結果が必ずしもその言語の話者の心に響くコピーになるか……ということについては、保証いたしかねます。訴求対象や注意事項などあれば、発注時に翻訳者への申し送り事項にお書き添えいただけると、担当翻訳者の作業の一助となります。また、コピー単体でのご依頼は、文字数がかなり少なくなりますので納期も短くなりがちです。対応ができるかできないかは納期次第で保証は致しかねますが、担当翻訳者とコメントのやり取りも可能です。ぜひ一度ご検討ください。

おまけハライチの「俺の骨食べちゃった?!」は、アメリカでは「俺、骨食べちゃった?!」的な感じですね。そんな本国の CM はコチラ → I Ate The Bones / Dad Ate The Bones
※ こんなスペイン語版もあるんですねー(英語字幕アリ)。最後に表示される buenísimo はスペイン語版 sogood TM

photo : “KFC” by Marufish

※ “IT’S FINGER LICKIN’ GOOD!”、”so good” は、KFC / KFCコーポレーションの登録商標です


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