口座なしでフィリピンに義援金を海外送金

2月 21st, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

'NINOY AQUINO PHILIPPINE PESOS' by Michael Francis McCarthy

こんにちは、maggy です。台風 30 号がフィリピンを襲ってから、3 カ月が過ぎました。先日、フィリピン政府観光省は世界からの台風被害救援に感謝するキャンペーンを各国で行ったそうです。このキャンペーンは Twitter のハッシュタグ #PHthankyou など、フィリピン国民がソーシャルメディアを使って世界に送った感謝のメッセージが引き金となって始まったそうです。
※フィリピン政府観光省がYouTube にアップした #PHThankyou のキャンペーンビデオが感動的なので、ぜひ見てみてください。

被災地のタクロバン(Tacloban)には、私のフィリピン人の友人とそのご家族が住んでいました。震災直後はしばらく連絡が取れなかったのですが、1 カ月ほど経過してからようやくつながりました。幸い家族全員無事だったそうですが、残念ながら家は全壊してしまったそう……。「九死に一生を得た恐怖体験だった!(It was a near-death nightmare!)」と語っていました。

何かわたしにできることはないかと相談して、いくらか義援金を送金することになりました。こうしてわたしは、初めてのフィリピンへの海外送金を体験することになりました。しかもなるべく早いと助かるということで、大急ぎで。

海外送金の方法はいろいろありますが、自分の口座を開設せずに迅速に海外に送金する方法として、先方から WESTERN UNION(ウエスタンユニオン)を紹介してもらいました。 WESTERN UNION はアメリカ合衆国に本拠地をおく、歴史ある金融および通信事業の会社です。

具体的には、このような流れでした。まず、フィリピンは WESTERN UNION の「オンラインで送金可能な国」のリストに入っていなかったので、WESTERN UNION と提携する国内の実店舗から送る必要があることが分かりました。

調べてみたところ、最寄りの取扱店は意外なところにありました。近所の下町の小さな金券ショップのスタンドだったのです。ギフト券、テレホンカード、映画の安いチケット、あるいはマックのコーヒー券なんかが売っているところです。皆さんも街で見かけたことがあるのではないでしょうか。まさかここが世界 200 以上の国と地域と繋がる金融通信の拠点だったとは……。
※ どこの金券ショップでも……というわけではありません。取扱店は、WESTERN UNION のページでご確認ください

もらった書類に言われたとおりに記入し、身分証明書などを提示。手数料 990 円で国際送金を終えました。タクロバンの友人にも連絡し、後日、無事受け取りとお礼の連絡も着ました。当時タクロバンは通信がまだ復旧していなかったため、マニラからの連絡でした。

大変喜んでもらえて嬉しかったですし、なによりわたしも普段お世話になっている人の力になれて嬉しかったです。ちなみにわたしは友人とのやりとりは英語で行っていますが、フィリピンで用いられるタガログ語でありがとうは Salamat、どういたしましては Walang anuman と言うそうですよ。

まだまだ復旧には時間がかかると思いますが、一日一日がより良い日であることを願っています。

おまけ :「スピード翻訳」の「スピード翻訳」サービスは英語はもちろん、タガログ語にも対応しています。東南アジア言語では、インドネシア語、ベトナム語、マレー語にも対応しています(タイ語は、2014/02/20 現在サービス停止中)。まだ、翻訳者が少ないので、みなさまのニーズに合致したサービス提供は難しい部分はありますが、ぜひご検討ください。また、オンラインでのオーダーはできませんが、コンシェルジュ翻訳であれば、世界の 58 言語に対応しています。

photo : “NINOY AQUINO PHILIPPINE PESOS” by Michael Francis McCarthy


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