こんにちは、maggy です。最近、料理をする気が起きません。手軽な外食と言ったら、やっぱりイタリアン。おなじみのシーザーサラダやボロネーゼ、冷たいパスタサラダや和風パスタもいいですね。
イタリア料理は、今や世界各国で見かけます。世界中で愛される、イタリアのすばらしい食文化!……と思いきや、どうやらイタリア人はずっと気になっていたようです。それはイタリア料理ではないと。
先日、パスタメーカーとして日本でもお馴染みの「Barilla」が運営する、イタリアの食文化の教育・研究機関「Academia Barilla」が、海外で広がる“間違った”イタリア料理の現状を背景に、外国人に向けて「本場のイタリア料理でやってはいけないタブー10箇条」を発表したそうです(参考:
英紙インデペンデント「Ketchup on your pasta? Basta! Italian food institute issues a list of rules for foreigners to follow」)。
なかには日本人としてはえ、ダメだったの!? というタブーも。例えば、リストの一部はこんな風になっています。
- カプチーノを食事中に飲んではならない。
(エスプレッソ)コーヒー及びカプチーノはイタリアの誇りである。第一に、コーヒーは食後に飲むものである。そしてカプチーノは朝食に飲むものである。甘い物とともにいただけば理想的である。
- スパゲッティ・ボローネーゼって何?
海外で最も知られるイタリア料理らしいが、イタリア人はそんなもの知らない。ボローニャでそれを提供しているレストランはない。ボロネーゼソースは、タリアテッレ(ロングパスタの一種)とともにいただくものである。
- 「シーザーサラダ」って何?
イタリア人はそんなもの知らない。
さらには料理だけでなく、こんな細かいツッコミも。
- 海外のイタリアンレストランでよく見かける赤と白のチェックのテーブルクロスは、イタリアでは見かけない。
みなさんはご存知でしたか? 私は大好物の「納豆おろしパスタ」が本場のイタリア料理ではないことくらいは認識してたのですが、カプチーノやシーザーサラダのことは知りませんでした。
「そんな神経質にならずに、おいしく食べられればいいじゃないか」と思う反面、長らく継承してきたイタリアのマンマの味やトラステヴェレ(レストランが連なるローマの下町)のローマ市民の味などが、この世から忘れ去られてしまっては大変です。
海外では日本食人気が高まっていますが、現地の食文化と融合したものや、東洋的なイメージのフュージョンが多いようです。Sushi=カルフォルニアロールだと本気で思っている人だっているかもしれません。
いずれ日本が「本場の日本料理でやってはいけないタブー10箇条」を世界に発表しなければいけない日は、そう遠くないかもしれませんね。
おまけ :「スピード翻訳」の「スピード翻訳」サービスでは、料理店のメニューや解説の翻訳のオーダーを多数いただいています。海外勢に負けず、日本の食文化を日本からも発信していきましょう。
photo : “Dinner Salvatore’s Pizza and Italian Restaurant May 11, 2012 2” by stevendepolo