こんにちは、maggy です。暑い日が続きますね。私は暑いとき、無性に辛いものが食べたくなります。担々麺、キムチ鍋、カレー…ピリピリする辛さで元気が出ます。
さて、舌に辛味を感じることやその様を日本語ではピリピリと表現しますよね。海外でも、辛いことをピリピリと言う国があることはご存知でしたか? あるいは、ペリペリとも言うようですが……。
2 年前にイギリスを訪れた際、ロンドンで話題のレストラン「Nando’s (ナンド)」に連れて行ってもらう機会がありました。1987 年にポルトガルで創業し、現在は南アフリカ、アメリカ、オーストラリア、インドなどでも世界展開しています。
目玉料理はポルトガル風の唐辛子ソース peri peri sauce (ペリペリソース) に漬けたチキンで、その名も peri peri chicken (ペリペリチキン)と言います。
さらに今年、再びイギリスに行ってみたら、Nando’s を見かける回数が増えたことに加え、パブや英国レストランのテーブルにも peri peri sauce (ペリペリソース)なるボトルがあり、スーパーマーケットでは peri peri pizza (ペリペリピザ)や peri peri rice (ペリペリライス)という辛そうな食品も見かけました。
ペリペリだなんて、ずいぶんピリピリと似ていますよね。ちょっと気になって少し調べてみたところ、「Nando’s (ナンド)」の公式サイトの「Story of Nando’s」に、ペリペリソースの名の由来が記載されていました。
まず、南アフリカの先住民は唐辛子のことをスワヒリ語で pepper pepper を意味する pili pili (ピリピリ) と呼ぶそうです。大航海時代に、ポルトガル人が唐辛子を大陸に持ち込んだ際、発音しにくかったため peri peri (ペリペリ)と呼んだのだとか。こうした経緯で、ポルトガル風の唐辛子入りのソースをペリペリソースと呼んだそうです。
日本でも、唐辛子は 16 世紀にポルトガル人宣教師がもたらしたそう。つまり、ピリピリもペリペリも、アフリカ発祥ポルトガル経由でやってきたのでしょうね。世界と言葉の共通点を見つけて興味深かったです。
ところで Nando’s の「ペリペリチキン」は、辛さを Extra Hot、Hot、Medium の 3 段階から選ぶことができましたが、Medium でも相当に辛くて驚きました。言葉は似ていても、辛さの基準は国によって違いがあるようです。辛党の皆さん、旅先のピリピリ、あるいはペリペリする食べ物の辛さにはご注意ください。
photo : “Nando’s Peri-Peri Sign” by Mr. T in DC