ジャン=リュック・ゴダールの「=」は何?

2012/07/11 | Posted by maki in 小ネタ

'Jean-Luc Godard at Berkeley, 1968' by Gary Stevens

こんにちは、maki です。外国の方(特に西洋)の名前で、「ジャン=リュック・ゴダール」(フランスの映画監督)みたいに姓や名の間に等号のような記号(=)が入っているのをちょくちょく見かけます。でも、同じ人名が「ジャン・リュック・ゴダール」のように記述されているのもあります。「=」が正解なのか、「・」が正解なのか、よくわかりません。ちょっと気になったので調べてみました。

いきなり結論ですが、「どちらでもいい」ようです。「・」でつなぐか、「=」でつなぐかについては、従わなくてはならない厳密なルール(正書法)はないようなのです。

日本語は、英語や多くのヨーロッパ言語と違って、単語ごとにスペースで区切って記述することはしません。例えば「私は今朝は10時に起床した」に対して “I woke up at ten this morning.” といった具合です。これは、「分かち書き」と呼ばれますが、英語などは分かち書きする言語、日本語は分かち書きしない言語ということになります。この分かち書きをしない日本語の中に分かち書きをする言語の人名を混ぜると「昨日観たジャン リュック ゴダールの映画はおもしろかった」のようになってしまい、なんとも具合が悪いのです。

そこで、第一のルールとして、「外国人名の区切りは『』で表記する」というのがあります。これにより、「昨日観たジャン リュック ゴダールの映画はおもしろかった」は、「昨日観たジャン・リュック・ゴダールの映画はおもしろかった」となります。

次は、懸案の「」問題です。これは、元の人名を見れば解決します。「ジャン=リュック・ゴダール」は、本来は Jean-Luc Godard と綴ります。この JeanLuc で姓名の「名」の方になります。フランスでは複合名といって、聖人の名前ともうひとつ別の名前をハイフンで接続するのが伝統的な命名法となっているようです(ちなみに、Jean とは、聖ヨハネのこと。英語では John となります)。この -(ハイフン)を日本語で文字表記する際には、 に置き換えているということなのです。この が等号記号に見えてしまうので、Jean = Luc?(ジャンとリュックが等しい?)のように思えてしまうのですが、これはダブルハイフン(二重ハイフン)という記号なのだそうです。ここでは、全角の等号記号で代用していますが、本当は全角の等号記号とダブルハイフンは別物なのだそうです。
フランス人のファーストネームに関して詳しく説明されているページを見つけました。ご興味をお持ちの方は一読されるとおもしろいと思います

おまけ : イギリスのハードロックバンド、Led Zeppelin のベーシストの John Paul Jones さんは、John と Paul の間にハイフンがないので、ジョン・ポール・ジョーンズでよさそうです。しかし、John(ヨハネ)と Paul(パウロ)の組み合わせは豪華(?)ですね。

photo : “Jean-Luc Godard at Berkeley, 1968″ by Gary Stevens


You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.