Another Sky in Australia

3月 19th, 2012 | Posted by chicchi in 小ネタ

marsupial by Foxtongue

こんにちは、chicchi です。今回はオーストラリアで過ごした、留学時代のことを思い出してご紹介したいと思います。

私が滞在していたのは、オーストラリア北部の Cairns という日本からいちばん近い町でした。熱帯雨林と Great Barrier Reef の 2 つの世界遺産に囲まれた自然豊かな住みやすい場所です。私にとっては第二の故郷とでもいうところでしょうか。

オーストラリアといえばやはり、コアラ、カンガルー、ウォンバットといった有袋類や、クロコダイルといった珍しい動物たちを思い浮かべるのではないでしょうか。オーストラリアに生息している動物の 9 割は、ほかの大陸ではほとんど生息していない動物です。コアラやカンガルーなどの有袋類は、発見された当時は新種の動物として扱われてたようですが、実際には哺乳類よりも古い種の生き物なんです。

chicchi の豆知識
有袋類は、英語で marsupial といいます。marsupialis という近代ラテン語で「袋を持っている」ということばの派生語で、17 世紀末に生まれたことばのようです(marsupium = pouch / purse)。ヨーロッパ人が初めてオーストラリアに上陸したのは 17 世紀初頭ですから、有袋類という珍獣に出あってまもなく生まれた単語だということですね。

有袋類の仲間には、カモノハシやハリモグラなどは哺乳類+爬虫類の特徴を持ったとても珍しい動物もいます(カモノハシ、ハリモグラは卵で子供を生み、お乳を与えて子供を育てる)。

私も、実際に上記の動物たちを見ましたが、本当に面白い(かわいい)姿をしている動物ばかりでした。

なぜ、このオーストラリアにはこういった、古くて他の大陸では、見られない動物ばかりいるのでしょうか??

これは、大陸が孤立していたことが理由だと言われていますね。孤立してしまったオーストラリア大陸は、古種の保存にとても良い環境だったということですね。熱帯雨林にも、恐竜が存在していた 1 億 5 千万年前から姿を変えていない植物も数多く残っているようです。

コアラを例に取ってみると、あんなにのんびりしてての~っそりの~っそり動くのに、他の動物から狙われたら逃げられないんじゃないのかと思うのですが、オーストラリア大陸には獰猛な肉食獣はほとんど生息していないんですね。

だから、生き残れた!!

オーストラリアにいる恐ろしい肉食獣といえば、クロコダイルとかヘビくらいでしょうか。中には肉食の鳥類もいますが、トラやライオンといった代表的な肉食獣は存在していません。

コアラの食べ物はユーカリのみ!!水も飲みません!!※
そもそも、「コアラ」の名前は、先住民のアボリジニの言葉で「水を飲まない動物」※※ という意味なのですから(笑)!!驚きの偏食ですね。
※ 厳密には、わざわざ水を飲んだりしなくても、ユーカリの水分だけで生きていくことができる……というのが正しいようです
※※ 先住民の「コアラ = 水を飲まない動物」説は、間違いだそうです……。現地のガイドさんにそう教わったのに :(

こう見ると、オーストラリアにいる動物って、身近にいる動物と比べると変わった習性の動物ばかりですね。

今回は、ほとんど動物の話になってしまいましたが、オーストラリアではまだまだ、いろんな経験をしました。今後もちょこちょこ書いていけたらと思います♪

photo: marsupial by Foxtongue
photo: Wild Shortbeak Echidna by Fir0002/Flagstaffotos


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