こんにちは、chicchi です。もう、5 月も半ば。ゴールデンウィークも終わってしまいました。新入社員の方は、新人研修もそろそろ終わり、部門に配属され、本格的にお仕事がスタートするタイミングになったのではないでしょうか。学生さんも、4 月から新しい職場に移られた方も本格稼動しなくてはいけない、そんな時期だと思います。みなさんは、充実した毎日をお過ごしですか?
もはやこの時期の季語か、風物詩的キーワードか……というぐらい耳にするのが「五月病」です。職場にいても、なんとなくやる気が出なかったり、理由もなく憂鬱な気持ちになったり。人に会うのも億劫になったりする症状です。
改まって定義を確認したことがなかったので、辞書を調べてみました。ある国語辞書では、このように説明されていました。
また、Wikipedia には、
日本においては、新年度の4月には新しい環境への期待があり、やる気があるものの、その環境に適応できないでいると人によってはうつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃から起こることが多いためこの名称がある。「さつきびょう」は誤読。医学的な診断名としては、「適応障害」あるいは「うつ病」と診断される。
出典 : Wikipedia – 五月病
……とありました。五月病って、季節の病気だと思っていましたが、精神的なものだったんですね。ちゃんとした定義は知りませんでした。長期休暇の後に新しい環境に慣れていない人は、会社や学校に行きたくなくなってしまうんでしょうね。その気持ちは分かります。
五月病は、ゴールデンウィークの明けから症状を発祥する人が多いことで、このような名前になったようですが、日本特有の症状なのでしょう。おもしろいことに Wikipedia の May の項目には “May sickness” という語彙が掲載されています。しかし、
[抄訳]
日本には「五月病」というものがあり、新入生や新社員が新しい日常生活の繰り返しに飽きはじめることを言う。(日本では新学年や新年度は 4 月 1 日から始まる)
出典 : Wikipedia – May
……とあり、あくまでも「日本では」というスタンスの記述になっています。
日本以外の国でも、5 月中旬ごろからこのような症状に見舞われる人たちはいるのか……と思って調べてみたところ、『大方の予想通り、「自分の国にも“5月病”が存在する」という外国人は皆無だった。』そうです。この記事から一部抜粋すると……
- 「人それぞれ落ち込むことはあるけど、時期も理由も人それぞれ。みんな揃って5月病なんてことはない。日本人は共通病名をすぐつけたがるのが特徴だ」。(スリランカ:50代男性)
- 「5月だから滅入るなんてことはない。冬の寒さで沈み込む人もいるし、僕自身は月曜が好きじゃない。翌日は仕事だからね。日照時間の少ない国は他と比べて自殺率が高くなるわけで…結局、個人の感受性の問題じゃないだろうか」。(イギリス:30代男性)
- 「5月病はないけど、月曜病ならある。毎週日曜夜9時のコメディ番組を見ると、休日の終わりを感じてげんなりする」。(韓国:20代女性)』
……などの意見が。やはり休日の後の月曜日は仕事には行きたくないといった心理はありますが、5 月だからという理由はないですね。
五月病に似た表現では、Monday Syndrome(ブルーマンデー症候群)というのは英語にもあるようです。日本だったら「サザエさん症候群」ですね。
対処方法としては、やはりストレスを溜めないことじゃないでしょうか。趣味やスポーツ、旅行など気分転換になることをして、きっちりリフレッシュをして英気を養い、週明けからは気持ちよくお仕事したいものです(『サザエさん』を見ちゃうと、そうもいかないこともあるんですけどね……)。
などと言っている間に、もう金曜日です。TGIF! 今週は、ブルーな気持ちになることなく『サザエさん』を見たいと思います♪
photo: “Depressed In Paris….” by Toni Birrer