在籍校正者

在籍校正者には、本人がその分野における研究者であった者や、著名なジャーナルで長年査読者として活躍している者、大学で教鞭を取っている者が多数在籍しています。また、在籍翻訳者にも、論文の翻訳に通じたものも多数在籍しています。

※ プライバシー保護のため校正・翻訳者の名前は伏せております
※ 下記の校正・翻訳者がご依頼案件の担当校正・翻訳者にアサインされることは保証いたしておりません。あらかじめご了承ください

J.D. 氏
神経科学者として8年以上の経験を持ち、神経外傷とアルツハイマー病を中心に研究を行っている。数多くの著名ジャーナルの査読者を務めるとともに、10 稿以上の自著論文が The Journal of Neuroscience などのジャーナルに掲載された経験を持つ。
学歴 Ph.D., Pathology University of Adelaide, Department of Pathology, University of Adelaide, Australia
Bachelor of Health Sciences (Honours), University of Adelaide, Australia
専門分野 Biomedical Research, Neurology, Clinical/Anatomical Pathology, Neuroscience, Clinical Medicine, Lipid Research, Anatomy
査読経験 Journal of Neurotrauma, Journal of Neurochemistry, Journal of Cerebral Blood Flow and Metabolism, Journal of Lipid Research, Journal of Biological Chemistry, Current Opinion in Neurology, Journal of Neuroscience Research
掲載経験のあるジャーナル BBA Journal, Journal of Biological Chemistry, The Journal of Neuroscience, Journal of Neurotrauma
D.N. 氏
ジャーナリズムの学士号、英語・金融ジャーナリズム・経済学の修士号を取得。
経済金融分野において 30 年間の校正経験を持つ。政財界に広い人脈を持ち、米国政府発行書物の校正も委託を受けている。
学歴 B.A., Public Relations Journalism, University of Iowa, U.S.A.
M.A., English, University of Iowa, U.S.A.
M.A., Financial Journalism, University of Iowa, U.S.A.
M.F.A., Expository Writing, University of Iowa, U.S.A.
M.A., Economics, Case Western Reserve, U.S.A.
専門分野 Banking, Business, Economics, Human Resources, Philosophy

Q. 英語のネイティブでない筆者の原稿を校正する際、どこの点に注目しますか?

A. ネイティブであってもなくても、アドバイスは同じです。存在感のある強い動詞を使い、語句はシンプルなものを選んでください。

Q. インパクトファクターの高いジャーナルに掲載されている論文に共通するものはありますか?

A. 著名なジャーナルは、筆者が何を発見したのか正確に伝えられる、曇りのない表現を期待しています。それと、そのようなジャーナルは、論文が学術界の中で将来どのような位置を占めることになるのかも考えます。つまり、すばらしい論文に共通することは、「明確さ」と「貢献度」です。

Q. 原稿内容と同じ分野を専門とする校正者の重要性について教えてください。

A. 経済学論文のテーマに精通している人に校正してほしいと思うのは当然ですよね。でも、筆者に必要なのは、原稿内の議論は論理的か、分かりやすいか、また、説得力があるかどうかチェックできる校正者です。なので、原稿のテーマについて奥深い知識と理解があればいい訳ではありません。

L.W. 氏
文学を専門とする校正者で、30 年のキャリアを誇る。これまで数多くの学術雑誌でピアレビューを務める。
 
 
学歴 Ph.D., Comparative Literature, Indiana University, U.S.A.
M.A., German, Indiana University, U.S.A.
B.A., German and Political Science, Indiana University-Purdue University, U.S.A.
専門分野 Literature, History, Political Science, European Studies, Humanities, Psychology, Germanic Studies
査読経験 The Journal Clio: A Journal of Literature, History and the Philosophy of History (Indiana University-Purdue University, Fort Wayne)

Q. 英語のネイティブでない筆者の英語の文書の校正で特に注意する点は?

A. 単に原稿のエラー探しをするのではなく、自分が教師になったつもりで校正しています。そのため、自分がなぜこの箇所をこのように校正したのか、原稿の筆者に伝えようと努力しています。
通常もそのような心構えでいます。まず最初に原稿の全体的な意味に注目し、筆者の様子と原稿の要点をつかみます。それから、文レベルの詳細な校正に入ります。

Q. Psychological ScienceAnnual Review of Sociology などのインパクトファクターの高いジャーナルの論文に共通するものは?

A. 文章が明確で、筆者は読者をよく理解しているように書けています。
それと、議論の組み立てとサポートが上手です。また、文章を磨き上げるのも上手ですね。

Q. これから研究論文を初めて執筆する日本人研究者にアドバイスをいただけますか?また、日本人研究者特有のミスなどありますか?

A. 自分の研究でもしたことですが、一番大事だと思うことは、同分野の論文を読んで研究がどのように組み立てられているのか、それと効果的な議論がどのように組み立てられているのかしっかりと理解することです。
他人のマネをしなさいと言っているのではなく、自分の研究をまとめて発表するためのモデルの観察をすすめているだけです。
また、よく目にするミスは、筆者がアカデミックライティングで要求されることを無視していることと、対象読者を考慮しないで書いていることです。
なので、読者になったつもりで読者の視点を考えて書いてみてください。

在籍翻訳者

M.D. 氏
日本の大学在学中にドイツのゲッチンゲン大学に留学をして社会学を学び、その後、ロンドンのレディング大学で国際経済学を学ぶ。卒業後にドイツ系銀行や証券会社に勤務した経験を強みに、債券、為替、資本市場、ファンドなどの金融学のほか、経済学を専門とする。日本語・英語・ドイツ語に通じたトリリンガル。
学歴M.A., International economics, The University, U.K.
専門領域Financial Studies, Economics, Accounting

Q. どうして翻訳者になろうと思ったのですか?

A. ロンドンにある証券会社に勤務していた際に在宅でエコノミストのレポートの翻訳を任されたことがきっかけです。有価証券という、その価値の変化に振り回されることに疲弊していたこともあり、「絶対」と言える価値を持つものを扱う仕事がしたいと考えるようになったのです。その後証券会社を退社し、翻訳の仕事を専門に行うようになり、現在に至ります。

Q. 翻訳スキルをどのように磨いていますか?

A. 普段の生活のなかで出来るだけ多くのネイティブと英語で会話をし、なるべく多くの英語本を読むようにしています。英語のスキルを錆びつかせず、さらに発展させるには、そのような何気なくできることの繰り返しが大事だと思います。テレビのニュースや新聞、インターネットでの情報収集や専門用語の学習、時事英語の確認は、毎日欠かせません。

Q. いままで翻訳してきたなかで一番印象に残っている案件はなんですか?

A. ハーバード大学が発刊している、ある経済ジャーナルを翻訳した時のことが非常に印象的です。世界に名をとどろかす名門大学のジャーナルなだけあって、寄稿された論文群の論理の緻密さや複雑さ、クオリティの高さは、目を見張るものがありました。そして、翻訳者は研究者と同じレベルの専門知識を身に付けていなければならないし、翻訳スキルだけでなく、その学問の専門領域に関する知識を常に深める努力をしなくてはならない、と改めて痛感しました。

M.I. 氏
オレゴン州の高校で日本語教師として教鞭をとる。医学全般を専門とするほか、教育分野の翻訳にも携わり、学術論文・技術文書、ビジネス文書などで実績がある。電話の医療通訳にも従事。
学歴M.A., Education Studies, University of Oregon, U.S.A.
専門領域Pediatrics, Dental and Oral Surgery, Sports Medicine

Q. どうして翻訳者になろうと思ったのですか?

A. 日本の短期大学卒業後、アメリカのワシントン州の大学に編入しました。その後、オレゴン州にある大学院へ進み、そこで教育学を学びました。英語を本格的に使用し始めた当初はネイティブとの意思疎通がなかなか難しく、苦労もしました。ですが、今ではネイティブ並みになれたのも、ひとえに英語の学習が楽しかったからです。英語での苦労を自分も知っているからこそ、英語が不得手で苦労している人のお手伝いをしていきたい、自身の得た知識や語彙を役立てていきたいと考えたのです。

Q. どのような翻訳者になりたいと思いますか?

A. 日本語と英語、そして双方の文化的背景を理解した上で、微妙なニュアンスや言い回しなどを汲み取り、正確に伝えられる翻訳者になりたいと思います。研究者が伝えたいことをもっとも効果的に伝えられる表現や、読者をより納得させられるような論理立ては、翻訳者が頭を悩ませ、慎重に言葉を選んで作り上げた翻訳にこそ備わるものだと思います。翻訳やチェッカーの仕事というのは、血の通った人間にこそできる、大事な役割だと考えています。

P.B. 氏
日本の電機メーカーで技術者として7年勤めた後、英語教師として日本でキャリアを積む。日本語もネイティブレベルを自負し、中国語、スペイン語なども堪能。専門分野に限らず、電子工学、環境工学に関する論文や書籍、マニュアルなどの翻訳経験も持つ。
学歴Bsc., Physics, Imperial College London, University ob London, U.K.
専門領域Physics, Space Engineering, Computer Programming, Mathematics

Q. どうして翻訳者になろうと思ったのですか?

A. 15年の日本在住経験がありますので、そこでの経験や習得した語学レベルが、翻訳者として生かせると考えました。また、私はもともと技術者でしたので、専門分野の論文は読み慣れています。これまで培ったバイリンガルとしてのスキルと、学術論文に関する素養の両方を生かすのに、学術論文専門の翻訳者はうってつけだと思ったのです。

Q. 翻訳スキルをどのように磨いていますか?

A. 実際の論文を読んでみたり、長くて複雑な文書を読んでみたりして、言い回しや単語のバリエーションを学んだり、文章の読解力を深める練習をしています。私の手掛ける翻訳案件は学術論文がほとんどなので、常に新しい研究成果や情報を得る必要があります。そのため、インターネットも活用しています。

Q. どのような翻訳者になりたいと思いますか?

A. 十分な専門知識を持ち、執筆者が論文で展開している理論を真から理解できる翻訳者でありたいと思います。執筆者は、論文の理論を矛盾のないように読者達に伝えたいと願っているので、翻訳者はその願いを叶える代弁者であるべきだと考えます。