ブックマークを活用してみよう! ~指名翻訳の使い方~

9月 8th, 2016 | Posted by admin in サービス全般 | その他 - (ブックマークを活用してみよう! ~指名翻訳の使い方~ はコメントを受け付けていません)

LOGOこれまでご注文いただいた中で、お気に入りの翻訳者に出会うことはできましたか?

スピード翻訳 では、過去に翻訳をおこなった担当者の中からお気に入りの翻訳者を選んで、ブックマーク登録ができます。2 回め以降のご利用は、ブックマークに登録された翻訳者から担当翻訳者に指名したい翻訳者を選ぶことで、その翻訳者に直接に依頼できます。指名料は無料!ぜひご活用ください。

ブックマークの登録は、こんなときに便利!

  • 思った以上の翻訳の仕上がりだったので、また同じ翻訳者に継続してお願いしたい!
  • 以前担当してもらった案件と関連のある依頼なので、経験者にお願いしたい!

ブックマークってどうやって登録するの?

[注文履歴の詳細] ページ
fig. 01 : [注文履歴の詳細] ページ(クリックして拡大)

スピード翻訳 に会員登録いただいている方は、まずマイページにログインしてください。メニューから注文履歴をクリックし、過去のご発注案件のリストから、お気に入りの翻訳者が担当した案件の [注文履歴の詳細] ページを開きます(fig. 01)。ページの下の方に [ブックマーク] というセクションがあるので、【ブックマークに追加】のボタンをクリックしてください。この案件の翻訳者がブックマークに登録されます。

※ 右の画像では、【ブックマークに追加】のボタンは、赤でハイライトした部分になります

指名翻訳の使い方

先ほど説明したやり方で、お気に入りの翻訳者のブックマーク登録をしてさえいれば、指名翻訳は難しくありません。

01. 依頼原稿を見積りフォームから送信する

02. 料金と納期を確認し、依頼原稿に間違いがないかをチェック
※ ここまでは、スピード翻訳サービスと同じ

03. 【スピード翻訳で依頼】【指名翻訳で依頼】のボタンから、【指名翻訳で依頼】をクリック(fig. 02)し、翻訳者の指名のページに進む

見積結果確認ページ
fig. 02 : 見積結果確認ページ(クリックして拡大)
04. 翻訳者の指名のページで、画面上部の【翻訳者を指名する】ボタンをクリック(fig. 03)

05. 小さなウィンドウが開くので、【ブックマークから指名】のタブを確認します。この下にブックマークした翻訳者が表示されているはずです。注意事項 : 発注の時点でその翻訳者が休業中である場合は、表示されません。また、翻訳者の専門分野と今回の発注の分野が一致しない場合にも表示されません。
※ 【翻訳者リストから指名】のタブの説明については、割愛します

翻訳者の指名ページ
fig. 03 : 翻訳者の指名ページ(クリックして拡大)
06. 【ブックマークから指名】タブに表示されたリストから、翻訳者の ID を確認し、【選択】ボタンをクリックしてください。最大 3 名までの翻訳者を指名できます。指名したい翻訳者を選択したら、画面上部の【指名完了】をクリックします(fig. 04 では、3 名の翻訳者を指名しています)。

07. 指名翻訳者を選び終わると、先ほどの画面上に指名した翻訳者が表示されます。あとは、画面下部の【確認】ボタンをクリックして、決済ページに進んでください。

翻訳者の指名ウィンドウ
fig. 04 : 翻訳者の指名ウィンドウ(クリックして拡大)
※ 3 人の翻訳者を指名した状態

これで指名完了!です。

いままであった指名翻訳についてのご質問

いままでに指名翻訳に関して、このようなご質問をいただいています。

指名できる翻訳者はどんな人?

スピード翻訳 の翻訳者になるには、いくつか要件があります。プロの翻訳者としての実務経験を有し、弊社独自のトライアルテストに合格した人が翻訳者として活動できます。

初めて利用しますが、翻訳者の指名はできますか?

初めてスピード翻訳 をご利用される方は指名せずに、まずはスピード翻訳サービスをご利用ください。納品された訳文にご満足いただけた場合は、ブックマークにその翻訳者を [ブックマークに追加] してみてください。ブックマークに翻訳者を追加すると、指名翻訳サービスのご利用時にその翻訳者 ID が表示されるので、簡単にその翻訳者を指名できるようになります。
※ いままで自分が担当していない案件の依頼者から指名されると、翻訳者も躊躇してしまう場合もあるようです

3 人までしか指名できないのでは、翻訳者がなかなか決まらない……なんてことはない?

指名翻訳サービスでは、指名された翻訳者にだけ、ご依頼案件を受注する権利が与えられます。その翻訳者がすぐに稼動できる場合は、すぐに翻訳作業が開始します(指名翻訳サービスの場合、指名した翻訳者のうち最も早く受注した翻訳者が担当者となります)。

しかし、深夜帯など翻訳者が稼動していない時間帯や先に受注してしまった他の案件がある場合など、どうしても受注できない場合もあります。その場合は、自動的にキャンセルとなります。ご発注いただいて、 2 時間以内にどの翻訳者も受注しなかった場合は、自動的にキャンセルとなります(そのまま再発注が可能な場合もあります)。
※ 納期に余裕がない場合は、スピード翻訳サービスでのご発注をおすすめします
※※ 翻訳者が決定し、納品が完了しなければ、ご請求は発生しませんのでご安心ください

納期に余裕があるので、どうしてもこの翻訳者に依頼したい!という場合は、納期を延長するオプションを使ってみてはいかがでしょうか?このオプションは、指名翻訳でもスピード翻訳でもご利用いただけます。詳しくは、こちらの記事をお読みください。
参考記事 : そんなに急いでいないので……。お気に入りの翻訳者が別の案件で忙しく……。

今後ともスピード翻訳 サービスをご愛顧いただけますよう、心よりお願い申し上げます。


そんなに急いでいないので……。お気に入りの翻訳者が別の案件で忙しく……。

9月 1st, 2016 | Posted by admin in お知らせ | サービス全般 - (そんなに急いでいないので……。お気に入りの翻訳者が別の案件で忙しく……。 はコメントを受け付けていません)

LOGO

スピード翻訳 のお問い合わせ窓口に、ちょくちょく

夜中に翻訳の依頼をしたのですが、誰も案件を受注しないまま発注が一旦停止となってしまっています。

お気に入りの翻訳者に翻訳の依頼をしたのですが、「いまは別の仕事をしているので受注できません」と言われてしまいました……。

……といったご相談が届きます。こうしたお問い合わせに対応していると、かなりの確率で、

そんなに急いでいるわけではないので、何とかなりませんか?別に 30 分で翻訳してほしいわけではなく、明日の昼前に納品してもらえば十分なのですが……。

……といったお答えが返ってきます。

スピード翻訳 では、原則最短の納期で納品できるよう依頼者の方と翻訳者の方をマッチングしているのですが、実際のところはそんなに急いでいるわけではないという依頼者の方も数多くいらっしゃるようです。

こうした状況を受けて、スピード翻訳 では、納品までのお時間に余裕のある場合は、納品希望日時を長めに設定できるオプションをリリースしました。これにより、最大 10 日間まで納期を延長することができます。

基本設定としてご発注から最大 2 時間まで担当者からの受注をお待ちしていますが、納期を長めに設定した場合、受注までの待機時間を最大 12 時間まで延長することもできます。
※ 受注待ち時間は、ご希望の納期、また依頼案件の原稿量( = 翻訳に要する時間)により変動します

希望の納期日時の設定は、見積結果画面でおこないます。基本設定の納品時間の目安の下に表示された黄色の【変更】ボタンをクリックして、ご希望の納期を設定してください。

納品希望日時の設定

通常納期では深夜・早朝の納品となる案件でも昼間の納期日時などを設定できたり、お気に入りの翻訳者の予定などに合わせて柔軟に納期日時を設定できます。ぜひ、ご利用ください。

注意事項 :

  • 納期を延長しても、翻訳料は変更できません
  • 必ずしも受注の確約はできませんので、あらかじめご了承ください
  • ご依頼原稿が第三者には理解しづらいものの場合は、翻訳者が受注を控えることがあります

海外出張や外国人旅行者の案内で頻出!「スーツケース」より覚えるべき英単語

8月 29th, 2016 | Posted by maggy in 小ネタ - (海外出張や外国人旅行者の案内で頻出!「スーツケース」より覚えるべき英単語 はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。ここ数カ月は海外出張続きで、月のほぼ半分を北米と欧州で過ごしました。最近は荷造り(packing)も相当早くなりました。「マイ持ち物リスト」だって作ってありますから。日本のアメをちょっと持っていくのがこだわりです。外国で買ったものが想像を絶する甘さで、焼けつく喉に身悶えた経験があるもので……。

さて、海外旅行の荷造りに欠かせないものといえば、スーツケースですよね。頑丈で軽く、キャスターがついて持ち運びやすいものを愛用しています。道中ずっと一緒なので、相棒みたいなもの。とはいえ、このスーツケース(suitcase)という言葉。海外出張の間、なんと一度も使いませんでした

「預ける荷物はありますか」「お荷物を部屋までお運びします」などと、英語圏の空港やホテルでそれを指して使われているのは、luggage (ラゲージ)または baggage (バゲージ)です。どちらも、スーツケース、トランク、リュックサック、ハンドバッグ、PC 用カバン、楽器、スポーツ用品など、あらゆる旅行の持ち物の総称です。日本語の荷物にあたります。

辞書をひくと、 luggage はイギリス英語baggage はアメリカ英語と説明があります。確かにそういう傾向はありますが、地域ではっきりと分けられるわけでもないようです。例えばロンドンのヒースロー空港では、空港スタッフらは luggage と発音しているのに、案内標識には Baggage Reclaim (手荷物受取所)と書いてありました。

荷物にまつわる、英語圏の国々で実際に見かけた案内標識を集めてみました。予約票、チェックイン、荷物検査、サービスカウンターなどで登場します。

  • 荷物の許容量 = ~ allowance / ~ limitation
    luggage allowance / baggage allowance
    luggage limitation / baggage limitation
  • 機内持ち込み荷物 = cabin ~ / hand ~
    cabin luggage / cabin baggage
    hand luggage / hand baggage
  • 機内預かり荷物 = check-in ~ / checked ~
    check-in luggage / check-in baggage
    checked luggage / checked baggage
  • 重量超過荷物 = excess ~ / overweight ~
    excess luggage / excess baggage
    overweight luggage / overweight baggage
  • 荷物受け取り所 = ~ claim / ~ reclaim
    luggage claim / baggage claim
    luggage reclaim / baggage reclaim
  • 荷物の紛失・盗難 = lost ~
    lost luggage / lost baggage
  • 荷物の破損 = damaged ~
    damaged luggage / damaged baggage
  • 荷物(一時)預かり所 = ~ storage
    luggage storage / baggage storage

同じことを指すのに、luggage / baggage の違いのほかにも、さまざまな表現がありますね。

英語でもスーツケース(suitcase)という言葉は、特定の形状の旅行カバンに使われるようです。例えば Wikipedia(英語版) で suitcase と検索してみると、ちゃんと項目があります。

A suitcase is a general term for a distinguishable form of luggage. (ある特定の形のラゲージの一般名称)

という解説とともに、”a typical suitcase (典型的なスーツケース)”として下記の画像が添えられています。

'A typical suitcase(Wikipedia)

なんだかとても古びた感じですが(笑)。英語でスーツケース(suitcase)というと、こういうイメージを持つ人が多いようです。

日本ではケースの足元にキャリーが付いていて、ゴロゴロ、カラカラと引きずって移動できるタイプを使う人が多いですよね。特にあの移動式のスーツケースを指したいときは、別の呼び方があるようです。英語圏の旅行グッズのネットショップで使われていた、商品名を集めてみました

  • trolley suitcase : トローリー・スーツケース
  • trolley case : トローリー・ケース
  • carry-on luggage : キャリーオン・ラゲージ
  • rolling luggage : ローリング・ラゲージ
  • trolley bag : トローリー・バック
  • wheeled bag : ウィールド・バッグ

なお、日本で使うキャリーバッグ(carrier bag)は、英語圏では使われません。キャリーバッグは買い物袋のことなので注意しましょう。

ちなみに荷物を担いで運ぶ袋を表すリュックサック(Rucksack)という言葉は、ドイツ語が由来なんだとか。英語では backpack(バックパック)と呼ばれます。リュックサックを背負って世界を旅する人を、バックパッカー(backpacker)と言いますよね。

海外出張はもちろん、日本にいらっしゃる外国人観光客やビジネススパーソンに荷物に関する案内をしたいときは、お互いの認識が違わないように名称に気を付けましょう。

そういえば、ゴロゴロと引きずれるし、背中にも担げる 2 Way の旅行カバン(ハードタイプ)を使っている人を見たことがあります。あれってスーツケース? トローリー・ケース? バックパック? さまざまな形状の旅行カバンの適切な呼び方を、いちいち考えているとややこしい! luggage / baggage(荷物)を覚えれば、かなり便利です。

おまけ :「スピード翻訳」では、サービス業・観光産業(インバウンド)の翻訳のご依頼が増えています。荷物に関する外国人旅行者への注意書き、案内文、標識などは、誤解のないように「スピード翻訳」のプロ翻訳者にお任せください。英語・中国語・韓国語などに対応しています。

photo : ”Luggage” by Sean MacEntee


ナイスアイデア!が思いついたら使いたいビジネス英語表現

8月 18th, 2016 | Posted by maggy in 小ネタ - (ナイスアイデア!が思いついたら使いたいビジネス英語表現 はコメントを受け付けていません)

こんにちは、maggy です。ちょっとスランプだったため、久しぶりの寄稿です。少し前までアイデアが常に湧き出てきて、「源泉かけ流し」の温泉のようだったのですが……。インプットに専念して、インスピレーション(inspirations)をためていました。

さて、皆さんは日頃から、頭のなかが新しいアイデアや企画(proposal)で満載のアイデア・パーソン(an idea person)ですか? もしそうなら、ぜひそのクリエイティブ(creative)革新的(innovative)な面を、英語でも存分に発揮しましょう。

ミーティングや交渉、同僚との雑談などでアイデアを披露するとに使える、便利な英語表現をご紹介します。
 

いいアイデアを思いついたら、チャンスを逃す前に、さっとこんなひと言をどうぞ。

  • I got an idea.  (いいアイデアがあります)
  • I came up with an idea.(いいアイデアが浮かびました)
  • Just an idea. (ちょっとしたアイデアなんだけど)
    ※ 日本語でジャストアイデアといいますが、英語で正しくはこちらです
  • Just a quick thought.(ちょっと考えたんだけど)

その場で思いついた、ひらめいた、というニュアンスです。続けて鮮やかなアイデアを提案したら、かっこいいですね!

以前からしたためていたアイデアや企画書を、ここぞというときに披露するときはこちら。

Here’s an idea.(いいアイデアがあるんです)

逆にアイデアが浮かばないときは、皆さんはどうしていますか。ブレーン・ストーミング(brain storming)マインド・マップを描く(mind mapping)などのアイデア発想法を試してみるのもいいですね。ブレーン・ストーミング(ブレスト)を考案した、アメリカの広告代理店の副社長だったアレックス・F・ オズボーン氏(Alexander Faickney Osborn)が提案する、多角的に物事を考えるための「オズボーンのチェックリスト(Osborn’s Checklist)」 ※ も役に立つかも。落書きをする(doodling)など、手を動かすと良いとも言います。
「オズボーンのチェックリスト」の日本語解説のページはこちら

とは言っても、どうしてもダメなことってあります。ネタ切れのときのための英語表現も集めてました。



  • run out of ideas = アイデアが尽きる、ネタ切れになる
  • crash into a wall = 壁にぶつかる
  • hit (come to) a dead end = 行き止まりにぶつかる
  • stuck with 〜 = 〜に行き詰まっている
  • hit a slump = スランプに陥る
  • be in a slump = スランプ状態

そんなつらい状況のときに、相手や自分にかけてあげたい英語表現も、一緒に押さえておきましょう。

  • Take a break.(休憩しなよ)
  • Let’s leave it alone for now.(とりあえず放っておきましょう)
  • Think outside the box!(自由な発想で考えよう!)

ちなみに、「(英語や中国語、韓国語などの)外国語で考えたり情報収集をしたりすると、日本語では出てこなかった発想ができる」とおっしゃる方もいます。ぜひ試してみてくださいね。

もっとも、わたしは「とにかく寝よう(just sleep)」というタイプでしたが……。

おまけ :一生懸命生み出したアイデアは、あなたや会社の大切な知的財産です!「スピード翻訳」なら、特許・知財 : 特許明細書・抄録、特許公報などの特許情報など、知的財産分野におけるさまざまな文書の翻訳に実績があります。速度が重視される分野ですから「スピード翻訳」にお任せください。

photo : ”idea” by thetaxhaven


英文履歴書のフォーマットは自分のキャリアに合ったものを選ぶ

7月 12th, 2016 | Posted by htby in 履歴書 - (英文履歴書のフォーマットは自分のキャリアに合ったものを選ぶ はコメントを受け付けていません)

'Application - glasses - pen' by Flazingo Photos

こんにちは。htby です。今回は、シリーズ「英文履歴書の書き方」の第 3 回です。前回は、「いきなり英文履歴書を作り始めるのは NG。日本語で職務経歴を棚卸ししてみる」というテーマで、英文履歴書を書く前の準備として、キャリアの棚卸しの仕方について解説しました。

今回は、英文履歴書の翻訳を誰かに依頼することを想定して、前回、棚卸しした材料(日本語のもの)を、英文履歴書のフォーマットに合わせてまとめていきます。そのために、まずは自分のキャリアに適した英文履歴書の形式を選びます。そして選んだ形式に沿って、翻訳しやすい形に職務経歴をまとめます

■ 3 つの形式の中から自分のキャリアに適したものを選ぶ

英文履歴書のフォーマットには、「Work Experience(職務経歴)」部分の書き方によって、3 つの形式があります。Chronological(年代順)、Functional(職務別)、その両者を合わせたCombination(混合式)と呼ばれる形式です。

それぞれ、どのような形式で、どんなキャリアを記述するのに向いているのでしょうか。一つずつ見ていきます。

Chronological (年代順)

いわゆる「時系列」で、職歴を並べる形式です。日本の「履歴書」には、勤めた会社、所属部署などを古いものから順に記述しますが、この「年代別」の英文履歴書では、勤めた会社、所属部署に加えて、そこで担当した業務の内容や実績を、新しいもの(最近のもの)から順に時系列で記載します。

時系列で並べた時に、キャリアに一貫性があると見なされやすい職歴の人、例えば、同じ業界でキャリアを積んできた人や、業界は変わっても同じ職種・近い職種で着実にキャリアを積んできた人に向いている形式です。

その半面、転職回数が多い人や、長期間ブランクがある人の場合は、時系列に並べるとそれらが目立ってしまうので、あえて「年代順」を選ぶ必要はないでしょう。また、最近の職歴を一番上に書くことになるため、応募するポジションと直近の職務の関連性が薄い場合も、別の形式を選ぶほうがよいでしょう。

Functional (職務別)

「function」には「職務、役割」といった意味があります。「職務別」形式は、経歴を順番通りに並べるのではなく、これまで従事してきた職務(職種)単位で、経験した業務内容や実績を記述する形式です。例えば、「営業職」「営業企画」「マーケティング担当」などの職種を項目として立てて、それぞれの職種での経験や実績を書くといった具合です。

その場合、応募するポジションで活かせる要素が多い職種ほど、より上に記載するとよいでしょう。そして英文履歴書の最後に、「Work History(職歴)」欄を設け、会社名、ポジション、雇用期間だけを記載します。

職務ごとに記載することでその人のスキルや業績が強調されるため、採用担当者が「この人は何ができるのか」を一目で理解することができます。いまの職種から別の職種に移りたいと考えている人や、転職回数が多い人キャリアにブランクがある人に向いていると言えるでしょう。また、仕事以外のボランティア活動などで得たスキルがある人は、それを記載することも「職務別」なら記載可能です。

Combination (混合式)

「年代順」と「職務別」の“いいとこ取り”をして組み合わせたものが「混合式」です。書面上、先に「職務別」のスタイルで、経験した業務内容や実績を記載します。その後に、年代順で職歴を記載します。

上の 2 つの形式のメリットを組み合わせているわけですから、この形式にデメリットはあまりありません。強いて言えば、「職務別」の記載内容と「年代順」の記載内容で重複することがあるので、全体として長くなってしまわないよう注意が必要です。年齢が高く職歴が長い人は、「職務別」形式を選んだほうがすっきりとまとめられるかもしれません。

<形式を選ぶときのポイント>

紹介した 3 つの形式の中では「年代順」が一番昔からある形式のため、伝統的な会社では「年代順」が好まれる傾向があります。ただ現在では、そこまで気にする必要はないでしょう。より自分の強みをアピールできる形式を選ぶことのほうが大事です。

前回の記事で、「英文履歴書は、応募するポジションに関連する経歴やスキルに重点を置いて記載する必要がある」とお伝えしました。そして、重点を置く経歴・スキルは、できるだけ英文履歴書の最初のほうに記載したほうが、採用担当者へのアピールとして効果的です。採用担当者が、多数の英文履歴書を並べて比較検討する際に、先頭から最後までじっくり目を通したりはしないからです。そう考えた時に、あなたの一番のセールスポイントを最も魅力的に見せられる形式はどれでしょうか?

■仕上がりイメージに合わせて職務経歴をまとめる

シリーズ第 1 回で、英文履歴書に記載する基本的な項目は以下の項目だとお伝えしました。

  • Personal Information (名前と連絡先)
  • Objective (希望職種)
  • Summary (職歴の要約)
  • Work Experience (職務経歴)
  • Education (学歴)
  • Certificates (資格・免許)
  • Reference (照会先・推薦者)

しかし、Personal InformationEducationCertificatesReference については、記載するのは会社名や学校名などの固有名詞、住所など翻訳しようのない情報なので、今回は言及しません。ObjectiveSummaryWork Experience の 3 項目についてのみ、何をどう書けばよいかを説明します。

ObjectiveSummary は、上記 3 つの形式のどれにも共通する要素です。つまり、Work Experience の部分だけが、形式によって異なります。

「年代順」を選んだ場合は、最近の経歴から時間軸に沿って記載していきます。「職務別」を選んだ場合は、タイトルを Professional Experience としておくと、職務別に書かれていることが採用担当者にも分かりやすいでしょう。

イメージしやすいように、簡単なフォーマット(Word ファイル)を上げておきます。ダウンロードしてお使いください。

ここまで仕上がりイメージに近い形で、日本語でまとめられれば、翻訳を誰かに依頼するにしても、自分で英訳するにしても、過不足なく情報を盛り込むことができるはずです。ぜひトライしてみてください。

次回は、自分で最後まで作成したい人のために、「一般的な英文法とは少し違う。英文履歴書の英語、基本ルール」と題して、英文履歴書に独特の記述ルールや、Tips を紹介します。

photo : “Application – glasses – pen” by Flazingo Photos

シリーズ : 英文履歴書の書き方


みなさん、わかりましたか? – さまざまなバリエーション

6月 10th, 2016 | Posted by maki in 小ネタ - (みなさん、わかりましたか? – さまざまなバリエーション はコメントを受け付けていません)
'Thumbs Up' by Annie Beedy

こんにちは。maki です。ひさしぶりの投稿です。大して役に立つ話題でもありませんが、急に思い出したので、メモがてら書いておきます。

もうずいぶん前の話ですが、一時期アメリカに住んでいたことがありました。とある大学に通っていたのですが、そこの学校で留学生が必ず履修することになっている英語のライティングの授業でのことです。そこで英文ライティングの基礎を学ぶわけですね。大学でレポートや論文を書いたりするには、ちゃんとした論理展開も必要ですが、それなりの守るべきお作法というのも存在します。基本的な考え方は、日本でもずいぶん取り入れられるようになりましたが、主題となるトピックセンテンスを書くとか、文から文へと続けるときは適切な接続詞(conjunction)を使うとか、例証を挙げるとか……そういうやつです。そんな授業でよく出てきたフレーズがあります。

自分の論理をさらに拡張するための例証をもっと続ける場合は、接続詞の In addition, を文頭に置くといいわけです。そして、最後に結論を書くときは、In conclusion, とか Therefore, あたりが使えますよね。かぴーし?

かぴーし?前後の文脈や先生の表情から意味はなんとなく想像できます。要は「わかった?」と言いたいんでしょ……と。このかぴーし?が以来何年も頭にこびりついていたのですが、きょうようやく調べてみました。Google の検索は便利ですね。多分こんな感じ(capici?)かなーと適当に検索したら、教えてくれました。

Did you mean: capisci?

あー、(よくわかんないけど多分)それ、それ!で、しばらくこれを端緒に調べてみたら、1940 年代ごろから使われはじめたイタリア語起源のスラングであること、意味は “Do you understand?”。イタリア語で「理解する」の意味の動詞 capire であること、さらにその起源はラテン語の capire(つかむ、取る、理解する)であることもわかりました。異綴りのバリエーションも多く、

capeesh / capice / capicé / capiche / capisch / capisci / capishe / coppish / kabish

……などがあるようです。“Do you understand?” 以外にも、「わかりましたか?」の表現方法はいろいろあります。映画の台詞などで聞いたことがあるフレーズもあるかもしれません。

Do you get it?
Do you read me?
Do you copy?
Do I make myself clear?

とても怒っている人から厳しいトーンで “Do I make myself clear?” と聞かれた場合、“Yes.” 以外の返答は許されないような気さえします……。ここにリストした表現もスラングだったり、相手との関係、声のトーンなどのシチュエーションが重要な場合もあります。ご利用の際にはご注意くださいね。

photo : “Thumbs Up” by Annie Beedy


【終了】 10 万円以上のご発注は 10% オフ! – ボリュームディスカウントのお知らせ

5月 18th, 2016 | Posted by admin in お知らせ | サービス全般 - (【終了】 10 万円以上のご発注は 10% オフ! – ボリュームディスカウントのお知らせ はコメントを受け付けていません)

LOGO

現在(2018/03/22 より)は、最大 20% OFF のボリュームディスカウントを開始しています。詳しくは、こちらをご参照ください。

スピード翻訳株式会社では、2016/05/17 よりボリュームディスカウントを開始いたしました(スピード翻訳 / 指名翻訳サービスのみ)。このボリュームディスカウントでは、10 万円以上のご発注は、自動的に 10% オフになります。

でも、どの程度の文字量があれば、ボリュームディスカウントの対象になるのか、すぐにはわからないですよね。簡単に説明しましょう。

スピード翻訳 で、一般文書(手紙など)の翻訳のご依頼をいただいた場合、日本語から英語への翻訳ですと、1 文字 = 7 円という文字単価でお願いしております。

100,000 / 7 ≒ 14,286 文字

……となります。ざっくり言って、15,000 文字程度のご発注価格が、ボリュームディスカウントの対象となるわけです。
※ 税抜き価格で 10 万円以上がボリュームディスカウントの対象となります

これでも、どの程度の分量なのかはいまひとつわからないですよね。頻繁にいただくお問い合わせが、「A4 5 ページぐらいの原稿なんですけど、いくらぐらいになりますか?」というご相談。A4 1 ページあたり、1,000 文字という概算でご回答しています。だとすると、15,000 文字は、

15,000 / 1000 = 15

……ということで、A4 原稿で、15 ページぐらいのものだということになります。
※ 文字サイズや行間設定によって、A4 の 1 ページに含まれる文字数は変動します

先ほどご案内した文字単価は、一般文書(手紙など)の例ですが、ビジネス文書、学術論文といった難易度に応じて、単価は変動します(また、言語によっても変動します)。詳しくは、ユーザガイド : 翻訳料についてをご参照いただきたいのですが、簡単に記載すると以下のようになります。
※ 以下の価格はあくまでも概算値(税抜)です

難易度 分野 文字単価 ディスカウント対象文字数 ページ数
一般文書 7 円 15,000 文字 ~ 15 ページ ~
ビジネス文書 10.5 円 10,000 文字 ~ 10 ページ ~
論文など 14 円 7,500 文字 ~ 7.5 ページ ~
スピード翻訳 の見積結果

ボリュームディスカウントが適用された場合、右図のような形で、見積結果が表示されます(クリックすると、拡大した大きさで表示可能)。通常価格に加えて、割引価格(ボリュームディスカウント適用価格)が表示されます。通常納期または特急納期のどちらかからご希望のプランを選択の上、ご発注ください。

ご依頼をご検討中の案件がお持ちの場合は、スピード翻訳トップページで、見積をお取りください。お見積は、無料です。

ご注意事項
ボリュームディスカウントには、以下の注意事項がございます。あらかじめご了承ください。

  • 対象のサービスは、スピード翻訳・指名翻訳サービスのみとなります(コンシェルジュ翻訳は対象外)
  • 本記事中でご案内した例(文字数・ページ数)はあくまでも概算値です
  • 大量の文字数の場合、納期が通常納期、特急納期が選択できますが、ボリュームディスカウントが適用されるのは、通常納期の見積がボリュームディスカウントの対象金額以上になった場合のみです
  • ボリュームディスカウントプログラムは、予告なく終了、変更される場合があります


2016/05/17 の 06:00 – 08:00 にサイトメンテナンスをおこないます

5月 11th, 2016 | Posted by admin in お知らせ - (2016/05/17 の 06:00 – 08:00 にサイトメンテナンスをおこないます はコメントを受け付けていません)

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スピード翻訳株式会社では、2016/05/17 の 06:00 – 08:00 にサービス停止をともなうメンテナンスを実施します。この間の見積りのご確認、新規ご依頼、納品案件の引き取り、新規会員登録、会員情報の更新はできませんので、あらかじめご了承ください。


日程と作業内容の詳細は、以下のとおりとなります。

■ 作業日時 ■
2015/05/17(火) 06:00 – 08:00
※ 終了時刻は、作業の進捗によって前後することがあります

■ 作業内容 ■
現在提供中の「スピード翻訳」サービス新機能追加のためのメンテナンス

■ 作業の影響 ■
「スピード翻訳」の全サービス(スピード翻訳・指名翻訳・コンシェルジュ翻訳)の停止を実施します。上記の時間帯に「スピード翻訳」をご利用いただくことはできません。
※ サイトの閲覧、自動見積り、スピード翻訳・指名翻訳の新規ご依頼、新規会員登録、会員情報の更新、マイページの利用(納品案件の確認や引取りなど)、コンシェルジュ翻訳のお申し込みなどができなくなります

お客さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力を賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。


いきなり英文履歴書を作り始めるのは NG。日本語で職務経歴を棚卸ししてみる

3月 30th, 2016 | Posted by htby in 履歴書 - (いきなり英文履歴書を作り始めるのは NG。日本語で職務経歴を棚卸ししてみる はコメントを受け付けていません)

こんにちは。htby です。今回は、シリーズ「英文履歴書の書き方」の第 2 回です。「英文履歴書の提出が必要」と言われたら、英語があまり得意でない人はそれだけで焦ってしまいますよね。でも、いったん落ち着きましょう。英語を心配するより、先にすべきことがあります。

最初にお断りしますと、今回は、具体的な「英文履歴書の書き方」の話も英語もほとんど出てきません。その前段階で必要な、「職務経歴(キャリア)の棚卸し」のやり方、考え方をご紹介します。

英文履歴書が必要になる場面で最も多いのは、やはり「転職」の時でしょう。人事・採用担当者の最大の関心事は、応募者の経歴の中身です。その人の経歴から、「何ができるのか」「どんなことが得意なのか」を読み取って、自社が募集しているポジションに就いたらそれらを活かして業績に貢献できそうかを判断したいと考えています。どんなに正しい英語で書かれていても、自分を売り込む内容になっていなければ、応募書類として用をなしません。

英文履歴書は、A4 用紙で 1 ~ 2 枚のボリュームに収めるべきものですが、あなたのすべての職務経験を書き並べていては、とても 2 枚では書き切れないでしょう。そこで、英文履歴書にまとめる際には、応募するポジションに関連する経歴やスキルに重点を置いて記載する必要があります。関連性の低いものは端的にまとめるか、記載しないという手もあります。日本の履歴書の場合は経歴をすべて記載しないといけませんが、英文履歴書では、募集ポジションに関連のない経歴やアルバイト的なものは必ずしも書かなくてよいのです。

自分の経歴のどこに重点を置いてアピールするのか。それを決めるために、キャリアの棚卸しをして、自分の「強み」を見いだす作業が必要になります。「強み」なんて言われると、「そんなのあったっけ?」と思われるかもしれませんが、仕事を一生懸命やってきた人に、「強み」がないなんてことはありません。やり方は、以下のように、これまでに経験した仕事を思い出して、書き出していくだけの簡単な作業です。

  • 勤めた会社、所属部署と在籍期間
  • 勤めた会社について、事業内容、設立年、従業員数などを、所属部署については、何という部署に、いつからいつまで在籍したかを書き出しましょう。

  • どんな仕事をしてきたか
  • 1 で書き出した在籍部署ごとに、実際に行ってきた業務を箇条書きでよいので書き出してみましょう。「期間が決まっている、プロジェクト型の仕事」「継続的な仕事・ルーティンワーク」「大きくない単発の仕事」などタイプが異なる仕事があると思いますが、小さい単位の仕事でも、その仕事を通じて自分が「成長できたな」と思う仕事であれば、すべて書き出します。書く際は、「誰に対して」「何を提供したか」を意識して付け加えておきます。「誰に対して」は顧客だったり、社内の人や部署だったりしても構いません。

  • それぞれの仕事の目的・行動・成果
  • 2 で挙げた業務について、それぞれ「どんな目的・必要性があってその業務をしたのか」「自分の行動や、仕事をする上で工夫したこと」「どんな成果をあげたか」を書き出しましょう。目標や実績など、数字で表せるものがあれば、それも書いておきましょう。

  • それぞれの仕事から何を得たか
  • 仕事を通じて新たに身につけた、あるいは伸ばせた「知識」「スキル」をそれぞれ書き出してみます。

ここまで職務経験=キャリアを要素分解して、見わたすことができれば、応募したいポジションに活かせる自分の「強み」が見えてくるのではないでしょうか。少なくとも、これから英文履歴書を作成するのに必要な材料は、すべて机の上に乗っている状態と言えます。

英語のライティングが得意な人は、ここから自分で英文履歴書を作成できるかもしれません。ただ、誰かに翻訳してもらおうと考えている人は、もうひと手間かける必要があります。それは、日本語で職務経歴をまとめる作業です。

職務経歴の翻訳を依頼する際に気を付けなくてはいけないことがあります。それは、翻訳者は、あなたが応募するポジションに対し、経歴の中の何に重点を置いてアピールするのかを決められない、ということです。そこで、翻訳を依頼する一歩手前の準備作業として、英文履歴書のフォーマットに沿った日本語のテキストを用意しなければなりません。

今回、棚卸しした材料は、英文履歴書の構成要素の中の、「Objective(希望職種)」「Summary(職歴の要約)」「Work Experience(職務経歴)」に収めていくことになります。どんなフォーマットでまとめていけばよいのかは、次回、「英文履歴書のフォーマットは自分のキャリアに合ったものを選ぶ」で説明していきます。

シリーズ : 英文履歴書の書き方


中国語の「四百八」は 408 ではない

3月 1st, 2016 | Posted by liang in 小ネタ - (中国語の「四百八」は 408 ではない はコメントを受け付けていません)

'32 Hours in Tokyo' by Freebird

こんにちは!liang です。東京では本当に多くの中国人観光客を見かけるようになりました。お店や駅で彼らがよく話す中国語に、金額の数字があります。彼らが仲間内で話す金額を聞いていると、どの商品に興味を持っているのか、それが彼らにとって高いのか安いのかなど、いろいろな情報を得ることができます。中国語の数字だけでも聞き取れるようになれば、「おもてなし」をするうえできっと役に立つと思います。

中国語の数字は、マージャンをやっている人にはおなじみかもしれません。あるいは飲料メーカーのコマーシャルで「イー・アル・サン・スー・ウーロン茶」というのを聞いたことがあるかもしれませんね。

まず、中国語の 0 から 9 までを見てみましょう(併記しているカタカナは実際の音とは異なりますが、発音のご参考まで)。表記は日本語とだいたい同じですね。いくつ知っていますか?

  • 零 : líng (リン)
  • 一 : (イー)
  • 二 : èr (アル) / 两 : liǎng (リアン)
  • 三 : sān (サン)
  • 四 : (スー)
  • 五 : (ウー)
  • 六 : liù (リウ)
  • 七 : (チー)
  • 八 : (バー)
  • 九 : jiǔ (ジウ)

」(ゼロ)は「」~「」と連用する場合、「」を代わりの表記として使うことができます。「」は中国語の辞典で親字項目にもなっている、れっきとした漢字なのです。なお、2 を表す「」と「」はケースによって使い分けますが、ここでは説明を省略します。

次に、十、百、千、万の位を表す中国語を見てみましょう。

  • 十 : shí (シー)
  • 百 : bǎi (バイ)
  • 千 : qiān (チエン)
  • 万 : wàn (ワン)

こちらもわかりやすいですね。なお、1001,000 を表すとき、中国語では「」「」のように「」が必要で、日本語のように省略しません(日本語でもあえて「一千」〔いっせん〕を使うケースはありますが)。

10,000 はもちろん「」ですが、これは日本語でもふつう「一」を省略せず、「一万」(いちまん)としますね。「」は「」を省略可能で、13 なら「十三」になりますが、数字の途中に出て来る場合は省略しません。

たとえば 1,111 は以下のようになります。

    (イー・チエン・イー・バイ・イー・シー・イー)

では 101 はどのように表すのでしょうか。日本語なら「百一」(ひゃくいち)ですね。中国語では以下のようになります。

    (イー・バイ・リン・イー)

」がありますね。中国語では、三桁以上の数字の間にある 0 は省略しないのです。

では、1,001 はどうでしょうか。

    (イー・チエン・リン・イー)

」は入っていますが、ひとつだけですね。0いくつ続いても、入るのはひとつだけなのです。この「」は、「1,000 と 1」の「」のようなものだと考えるといいかもしれません。

さて次に、以下の中国語を見てください。どんな数を表すでしょうか?

   四百八 (スー・バイ・バー)

日本語なら「よんひゃくはち」(408)と読めますね。でも、中国語では 480 になるのです。「四百八十」と同じなのですが、中国語では最後の桁や単位がなく、なおかつ間に 0 がない場合は省略できるのです。※ 以下の [  ] は省略可能。

   四百八[十] (スー・バイ・バー[・シー])

   一千三[百] (イー・チエン・サン[・バイ])

   一万八千零四十 (イー・ワン・バー・チエン・リン・スー・シー)

上から 4801,30018,040 になります。なお、「四百八十」のように数量・単位を表す語(「」は枚数などを表す)が続く場合は、この「」を省略できません。

いかがでしょうか。ちょっと複雑だったかもしれませんが、中国語の数のルールは英語に比べればはるかに日本語に近いですし、慣れればそんなに大変ではありませんよ!

photo : “32 Hours in Tokyo” by Freebird