こんにちは、maki です。ふだんあまり和暦に関心を払っていなくて、「平成何年だっけなー」と言いながら検索しています……。西暦の方が馴染んでいるので、だいたい 2017/07/28 などと書いています。エンジニアに依頼するときは、YYYY/MM/DD 形式でお願いしますーと言ってみたり。
ご存知の方も多いでしょうが、この YYYY(西暦)と MM(月)、DD(日)の表記の順番が、英語……さらには、アメリカとイギリスでも、違います。
国 | 表記順 | 例 |
---|---|---|
日本 | YYYY/MM/DD | 2017/07/28 |
アメリカ | MM/DD/YYYY | 07/28/2017 |
イギリス | DD/MM/YYYY | 28/07/2017 |
Wikipedia に各国の書式がまとめてありますが、大雑把にまとめると、
- 日本と同じ : 中国、台湾、韓国、ブータン、モンゴル、イラン、ハンガリー、リトアニア
- アメリカと同じ : ミクロネシア、マーシャル諸島
- イギリスと同じ : ヨーロッパの大半(ロシア含む)、中央・東南・西アジア、オセアニア、中南米
……といった分布になるようです。併用している国や地域もあるようです。
いま記載したのは、あくまでも年・月・日の順番だけの分類であり、先に紹介した Wikipedia では、もっと詳しく記載されています。
たとえば、年・月・日の区切りに /(半角スラッシュ)を使うのか、あるいは –(半角ハイフン)、.(半角ピリオド)、はたまた 半角スペースを使うのかもこまごまと分かれています。
また、ここまでの説明は、2017/07/28 のように数字で表記する方法でしたが、正書法としては月は単語で表記のようなルールもあったりします。たとえばこんな形。
- アメリカ : July 28, 2017
- イギリス : 28 July 2017
おやおや?なにやら、アメリカ式の日と年の間に ,(半角カンマ)が見えますね……。いろいろルールがありすぎですw
他にも、日は序数で表示する(例 : 22 日 = 22nd)だったり、1 桁の場合は先行ゼロをつけない(例 : 1 日 = 1 ≠ 01)といったルールもあったりします。
国や地域の違いだけでなく、分野によっても違いが出ることがあります。これも広い意味での翻訳の範疇に入るローカライゼーションかもしれません。特にご希望のある場合は、翻訳をご依頼の際に担当者へのメモを残すことができますので、「スピード翻訳」 をご活用の際はご検討ください。
おまけ :多少なりともこのエントリーと関連ありそうな過去のエントリー(?) :
メートル法とヤード・ポンド法 / 桁数を揃えるために数字の先頭に書いておく、あの「ゼロ」
IT の世界でのプログラミングにおいては、いろんな言語が存在しますが、各言語ともに国際化対応の下、それぞれの言語でちょっとした工夫(関数とロケールの使用)をすることで、同じ日付に関する値を各言語に対応した表記法に変換できるようにしているみたいですね。翻訳業務にもこんな関数があるといいですね……。
Cf : ORACLE – 国際化対応言語環境の利用ガイド : 日付の形式 / Java – 国際化の概要