匿名型ソーシャルメディアと英語で「山田太郎」や「花子」「名無しの権兵衛」にあたる名前

2015/05/20 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、”某 M” です。いえ、いつもの maggy ですけど。

最近、いわゆる「ソーシャル疲れ」を実感しています。フェイスブックもツイッターも実名でやっているので、「今日は夕飯作りたくない」なんて怠惰なこと書いてはいけないだろうなとか、社会問題や政治、ビジネスの話も好きですが「ウザい」と思われるかとつい遠慮してしまい、書きたいことも書けずじまいです。

先日ニュースを見て知ったのですが、匿名型の SNS がじわじわと人気を集めているそうですね(参考: 疲れずにつながりたい ひそかな人気「匿名」SNS / 日本経済新聞)。同じようにソーシャル疲れを実感している人が国内外で結構増えていることを知り、ちょっとホッとしました(ツイッターは、本名での利用は必要ありません)。

英語で匿名な、匿名の(形容詞)anonymous匿名性(名詞)anonymity と言います。「詠み人知らず」の詩は Anonymous poem なんて呼ばれています。

調べてみたところ、1600 年ごろのラテン語の anonymus >> ギリシャ語の anonymos が語源だそう。an- = without、onyma = name、つまり直訳すると without name(名無し)ですね。逆に著者名が明らかなことは、an- を取って onymous と言います(参考 : Online Etymology Dictionary – Anonymous)。

名前を伏せて某氏◯◯さんと言いたいとき、便利なのが X です。Mr. X(ミスター X / X 氏)や、Mrs. X(ミセス X/X 夫人)と書きます。これは日本人にもピンと来ますよね。
※ 昔のアニメ『タイガーマスク』にミスター X という悪役がいました。この人も最初に登場したときは、X 氏と呼ばれていました。まあ、どうでもいいですね……

また、山田太郎山田花子に当たる汎用的な英語の仮名はこちらです。

男性の仮名 = ジョン・スミス(John Smith)
女性の仮名 = ジェーン・スミス(Jane Smith)

少し前に、『Mr. & Mrs. スミス』というタイトルのアメリカ映画がありましたね。日本語らしくに翻訳すると『山田夫妻』……? いきなり昼ドラっぽくなりますが。

匿名や仮名の英語表現、まだまだご紹介します。特定の人ではない男の子を総称して Jack(ジャック)と言ったりします。

All work and no play makes Jack a dull boy.
Every Jack has his Jill.

最初の例は、「勉強ばかりで遊ばないジャックは馬鹿になる」ということわざ。後者は、マザグースに出てくることわざです。直訳すると「どんなジャックにもジルがいる」。 Jill(ジル)は一般的な女の子の名前ですので、日本語にすると「どんな太郎にも花子がいる」、つまり、どんな人にも似つかわしいパートナーがいるものだ、という喩えです。日本語のことわざに言い換えれば、割れ鍋に綴じ蓋ってとこでしょうか。

名前が分からない人のことを呼ぶ、名無しの権兵衛は、英語ではこんな風に言います。

名前が分からない男性の呼び方 = John Doe(ジョン・ドゥ)
名前が分からない女性の呼び方 = Jane Doe(ジェーン・ドゥ)

John(ジョン) や Jane(ジェーン) は一般的なファーストネームですが、Doe という姓は名無しさんであることを示すのだそう。名無しの権兵衛とちょっと違うところは、法廷で名前を呼びたい該当者の名前がわからない、名前が非公開の場合、この名前で呼んで処理することがあるのだとか(詳しくは 名無しの権兵衛 – Wikipedia などをご覧ください)。
※ その他の言語の名無しの権兵衛に相当する例はこちら

こちらは誰もがという英語の慣用句です。

Every Tom, Dick and Harry(トムもディックもハリーも)

“Every Tom, Dick and Harry uses SNS nowadays.(今や誰もが SNS を使う)”と言った具合に使えます。

以上、いかがでしたでしょうか。わたしはハンドルネームの使用が基本だったパソコン通信時代からのネット住民なので、匿名型も実名型も一長一短あると思っています。いずれはどちらのサービスも成熟して、自由に使い分けられたらいいですよね。

……と、「パソコン通信」だなんて言っちゃって、この発言で大体の年齢がバレますよね。こうした個々の時代を感じる発言、IP アドレスや 投稿写真に埋め込まれた GPS 情報など、複数の情報を組み合わせれば個人を特定できることがあるので、匿名とあれども発言には気を付けましょう!

おまけ : 「スピード翻訳」には、依頼時に個人情報や数値情報など担当翻訳者以外には見せたくない情報(文字や単語)を伏字にする機能がございます。ご活用ください。

photo : “Hello, my name is anonymous” by Quinn Dombrowski


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