中国語の「真面目」についてのマジメな話。

2015/04/23 | Posted by xiaofan in 小ネタ
喧嘩やめて、仲良くしてね

大家好! xiaofanです。

先日、ある台湾ドラマを久しぶりに中国語字幕で観ていたときのこと。(ああ、最初に観た時は、このあたりはホント何言ってるかわかってなかったなあ)などと思い返しながら、何気なく観ていてあるシーンにちょっと吹き出してしまいました。

女 : “我今天才看清楚你的真面目”
男 : “所以我今天看到也是妳的真面目”

何に吹き出したって日本語と中国語の意味の違いに、です。具体的には、この会話に登場する真面目清楚が日本語と中国語では意味がまったく違うということなんです。

まず、真面目について。は「本当の」という意味の形容詞、そして面目は日本語にもあるように顔や姿のことを意味するので、本当の姿本性となるわけです。反対語はウソの顔ですから假面目の字は日本語の漢字にするとですので、日本語の仮面とつながります。「仮面の裏側に本当の顔を隠している」という風に考えれば、中国語の真面目假面目の対立関係はなんとなく理解できます。

しかし、日本語の感覚でその字面をだけを見て真面目 = マジメと解釈してしまうと、その反対語はフマジメ = 不真面目です。漢字を知っているがゆえに「何となく意味がわかる~♪」などと思っていると、実は中国語では「全然意味が違ってがっかり……」ということがよくあります。日本人の中国語学習者にとっては悩ましい問題です。ちなみに、日本語のマジメの意味を表す中国語は認真です。

もう一つ、この例がオモシロいのは清楚。日本語では主に女性の形容に用いられる、清らかもしくはおしとやかであるポジティブな表現ですが、中国語では、はっきり明らかクリアといった意味になります。

つまり、さっきの会話、

女 : “我今天才看清楚你的真面目

……女の人が言っていたのは、「あなたは、清らかマジメな人ね」のようなほめ言葉などではまったくなく、

女 : 「今日、あなたの本当の姿はっきり見たわ」
男 : 「ってことは、俺が今日見たのも、お前の本当の姿だってことだ」

……といったところで、痴話げんかであり、別れ話なわけです!(ちょっと直訳めに訳してみました)

いやあ、日本語の、人柄に対する割と肯定的な意味はまったくない。ただ、このように同じ漢字圏でも中国語と日本語では意味が大きく異なる、という例、実ははたくさんあります。中国語の愛人は、日本語の愛人とはまったく違ってでありだというのはよく聞きますよね。他にも中国語と日本語で意味が違ってしまっているもの代表的な語彙をご紹介しましょう。

: 中国語では「母親」の意で、子どもではありません
勉強 : 中国語では「学ぶ」という意は含まれず、「無理強いする」の意
結束 : 中国語では「終わる」の意
審判 : 「裁判」の意。反対に裁判は「審判」

どうしてこんなにズレたんだろう、と思うほどの離れっぷりですよね。ただ、こういうズレもまた、中国語や漢字の奥深さですし、その違いからかえって日本語の姿を見ることになったりして、やっぱり中国語ってオモシロいなあと思うのです。

繁体字どころ台湾から xiaofan でした。再見囉~!

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photo : “喧嘩やめて、仲良くしてね by 命は美しい, on Flickr”


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