中国語の干支にイノシシがいない件。

2015/01/09 | Posted by xiaofan in 小ネタ

'Chinese Zodiac' by Joe Shlabotnik

新年快樂! xiaofanです。

新しい年のご挨拶を申し上げましたが、ここ台湾では西暦ではなく旧暦で新年を祝うため、「日本のお正月」は実はふつうの日です(2015/01/01 は、単純に西暦 2015 年の始まりの日という位置づけ)。今年の台湾の暦では、2 月 18 日が大晦日、19 日が元旦。ですから、未年は来ておらず、まだ午年の時間が流れています。

'24 chinese cardinal directions' by de:Benutzer:Masatoさて今年の干支は「」。干支の漢字表記としては「」を用います。十二支は、今ではその年のキャラクターとして扱われていますが、古来、時間や方角を表す方法として用いられてきました。ちなみに時間としてはだいたい13〜15時、方角としては南南西だとか。
※ 右の図で下に「子」、上に「午」が書かれていますが、これを結ぶのが南北(北 = 子 / 南 = 午)を結ぶ子午線の由来なのですが、この画像では右隣に「」の字が見えますよね。すこし西寄りということで、方位としては南南西になるわけです。お昼(12:00)のことを「正午」といいますが、そのすこしだけ先ということで、時間としてはだいたい13〜15 時ということになります。

干支は、神様の元にたどり着いた順番だ、というのは日本の昔話にあるお話ですが(cf. まんが日本昔話~データベース~ – 十二支の由来)、その起源である中国では、ウシやウマ、ニワトリのほか、ヒツジも家畜であり、また神様への供え物とされていました。実際、肉は食用に、毛や皮は衣類に、骨や角も道具へと使われていますが、神様にもよほど重宝されたのでしょう。羊を元にした漢字には、美、義、差、善など、基本的な概念を表す文字として発展しているのもまた、羊の特徴です。

そうそう、十二支は、日本と中国だけでなく、韓国やベトナム、タイやモンゴルにもある概念です。ただ、その象徴となる動物は、日本と同じではありません。たとえば、ウシはベトナムでは水牛に、ヒツジはヤギに、トラはモンゴルではヒョウになることがあるのだとか。お国柄が出ていますね(cf. Wikipedia – 十二支)。

特に、亥年の動物はほかの国々と日本の違いとして大きいものです。日本では「」といえばイノシシのこと。ちなみに中国語でイノシシは野豬。これが、中国や台湾ではといえばブタを表すのです。ブタはイノシシが家畜化された種として知られていますが、そういえば、孫悟空に出てくる猪八戒はブタでしたし、『もののけ姫』でタタリ神となったナゴの守はイノシシでした。
※ ちなみに西洋には中国の干支(英語 : Chinese Zodiac)がそのまま伝わり、亥 = ブタです。まれに「亥 = イノシシ」で紹介するものもありますが、これは日本経由で伝わったものでしょう

日本語ではブタというと人を罵ったり、悪口の類いですが、中国や台湾ではとても身近で親しみを込めた意味になることもまた、大きな違いです。たとえば最近、日本でデビューした台湾のアイドル、ショウ・ルオ(羅志祥)は小豬というあだ名で呼ばれています。

家や文化、土地によって同じ食材でも味付けや調理法が変わるように、言葉もまた、いろいろに変化を遂げていくという表れ。こうした違いを味わうことができるのも、外国語を学ぶオモシロさの一つですね。今年もまた、そんなオモシロさにたくさん出会う 1 年になりますように。

繁体字どころ台湾から xiaofan でした。再見囉~!

おまけ :「スピード翻訳」では、西暦旧暦にかかわらず、24 時間 365 日、中日・日中・韓日・日韓の翻訳を受け付けております(もちろん、英日・日英翻訳も)。プロの翻訳者のご用命は「スピード翻訳」にお任せください。

photo : “Chinese Zodiac” by Joe Shlabotnik / “24 chinese cardinal directions” by de:Benutzer:Masato


You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.