クリスマス「ターキー(turkey)」の語源はイギリス人の勘違いだった!?

12月 25th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、maggy です。今日はクリスマスですね。クリスマス・イブまでは友人知人とパーティー続きという方も、25 日はご家族でゆっくり特別なディナーを囲む、という方も多いのではないでしょうか。

さて、クリスマスディナーのご馳走といえば七面鳥(turkey)の丸焼きですよね。わたしも子どもの頃、両親があこがれの七面鳥の丸焼きに挑みましたが、自宅のオーブンに入らなくて大笑いした思い出があります。確か、次の年はオーブンを新調して再挑戦していました。もはや執念ですね。無事、成功したときは家族全員で喜びました。

ところで、昔のイギリスの伝統的な家庭料理では、クリスマスディナーのメインには七面鳥はなく、ガチョウ(goose)だったんだそう。七面鳥がヨーロッパ大陸にもたらされたのは 16 世紀。スペイン人によって、アメリカからもたらされました。

この七面鳥。英語ではなぜか turkey(ターキー)、つまり「トルコ」という名前で呼びますよね。この語源は、イギリス人のある勘違いに由来するとか。まず、イギリスには先にアフリカ原産のホロホロチョウ(guineafowl)(参考: Wikipedia – Guineafowl)が、トルコを経由して輸入されていました。次にアメリカから七面鳥がやってきたとき、トルコからやってきたホロホロチョウと同じ種であると勘違いしたため、turkey と呼んだそう(参考: Wikipedia – Turkey (bird))。それから実に 5 世紀もの間、七面鳥は「ターキー」と呼び続けられているわけです。トルコとは直接は関係がなかったのですね。
※ 確かに、見比べてみるとよく似た外見なので、間違いもやむなしといった感じですが、シチメンチョウはキジ目シチメンチョウ科シチメンチョウ属、ホロホロチョウはキジ目ホロホロチョウ科ホロホロチョウ属で、目までは一緒なのですが、科レベルから違った鳥なんですね

さて、七面鳥のお腹の詰め物のことを、英語では stuffing と言います。家庭によって詰め物にこだわりがあったりして、ここがまた特別においしい部分。

「お腹がいっぱいだ」は英語では “I’m full.”と言いますよね。お腹がまるで詰め物(stuffing)をしたようにパンパンになったとき、“I’m stuffed.” なんて言い方をします。ちょっとカジュアルな表現なので、使う場面には気を付けましょう。

でも、たらふく食べて、まるでお腹が七面鳥のようになったクリスマスの日は、どうしてもこの英語表現がぴったり!

すてきなクリスマスをお過ごしください。

おまけ : 日本では、クリスマスにはチキンを食べますが、これは日本独自の風習(?)。七面鳥やホロホロチョウも市場にはほとんど流通していないのだから、その代替ということは想像できますが、誰がこの風習を仕掛けたのだろう……と思っていたのですが、なんと 1974 年にあの会社が始めたキャンペーンだったようです!なるほどー。02/14 のアレとよく似た戦略ですね。雑学はさておき、翻訳業務が大変で、スケジュールもパンパンに詰まっている……という皆さま、ご多忙の際は「スピード翻訳」をどうぞご活用ください!

photo : “turkey” by JAndrea Goh


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