ヒミツの英語―非公開、機密情報、オフレコ

8月 28th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、maggy です。東京電力福島第 1 原発事故で、所長として現場の指揮を執った吉田昌郎氏の聞き取り調査をまとめた「吉田調書」。これまで非公開だったこの資料が、9 月にも公開されることになりました。

これまでは故・吉田氏本人の意向で非公開でしたが、既に複数の報道機関が内容を報じている現状を受けての政府の決断とのこと。例えば朝日新聞は、入手した調書とその英語翻訳をオンラインで公開しています(The Yoshida Testimony – The Asahi Shimbun Digital)。

さて、非公開の情報や記録、資料を「公開する」「公表する」は、英語では disclosemake public という動詞が使われます。
※ 「非開示契約(秘密保持契約)」を意味する NDA。この disclose の名詞形の disclosure は、Non-Disclosure Agreement にも含まれてますね

Late Fukushima nuclear plant chief’s testimony may be made public

Yoshida testimony on Fukushima nuclear accident may be disclosed after all

ついでに、「秘密」にまつわる英語表現をご紹介します。

confidential agreement = 秘密保持契約書
closed-door meeting = 密室会談

また、「オフレコで」という言葉を聞いたり使ったりしたことがありますか。これは、off the record という英語表現に由来する言葉です。record = 記録する、なので、記録を off にする、つまり「記録しない / 非公開」という意味になります。

英語では会話のはじめに “Let’s go off the record.” (オフレコでいこうか)と断りを入れたり、途中で、“This is off the record“. (このことはオフレコで)と念を押したりします。いかにもな「和製英語」なので使いはしないでしょうが、英語で「オフレコ」にしたい話題は、off the record で。

仕事で非公開の情報や資料の翻訳を扱う方は、うまく使いこなしましょう。

おまけ :「スピード翻訳」の登録翻訳者の全員とスピード翻訳株式会社は、秘密保持契約を締結しております。また、意図の有無にかかわらず情報流出が発生しないように情報の保全を常に念頭において作業するよう指導しております。また、実際の担当翻訳者に見られたくない個人情報や数値情報、社名などを伏字にして案件をご依頼いただくこともできます(担当翻訳者だけが、伏字処理されていない原稿を閲覧でき、翻訳の作業をおこないます)。

photo : “folder-14” by DaveBleasdale


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