X 世代(Generation X)や Y 世代、Z 世代とは誰のこと?

7月 4th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

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こんにちは、maggy です。最近、ベストセラーのビジネス書 WORK SHIFT を読みました。和訳版は『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』(プレジデント社、2012)ですね。

著者はロンドン・ビジネススクール教授で経営組織論の世界的権威であるリンダ・グラットン(Lynda Gratton)さん。翻訳者は池村千秋(Chiaki Ikemura)さんです。2025 年の働き方の未来を、今起きているテクノロジー革新、グローバリゼーション、地球変動といった多角的なファクターから紐解いていく名著です。

さて、本書における 2010 年の欧米社会の働き方を世代別に考察する箇所で気になったのが Generation X(X 世代)、Generation Y(Y 世代)、そして Generation Z(Z 世代)という言葉です。

具体的には、現代社会の人口が、以下の 5 つに世代に分けられていました。

Traditionalist(伝統主義者世代) = 1928 – 45 年ごろの生まれ
Baby boomers(ベビーブーム世代) = 1945 – 64 年ごろの生まれ
Generation X(X 世代) = 1965 – 80 年ごろの生まれ
Generation Y(Y 世代) = 1980 – 95 年ごろの生まれ
Generation Z(Z 世代) = 1995 年以降の生まれ

この X、Y、Z 世代という言葉は、マーケテティングの本やニュースでもたびたび見かけまして、どうしてこう呼ばれるのか気になっていました。調べてみたところ、こんな歴史があることが分かりました。

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まず「Generation X」を最初に使ったのは、ハンガリー人の世界的に有名な写真家のロバート・キャパ(Robert Capa/フランス語読みではアンドレ・フリードマン)さんで、 1950 年代初頭のことだとか。第二次世界大戦後に成長した若者らをテーマにしたフォトエッセイのタイトルに、(当時の人達にとって)未知の新しい世代という意味で使ったそう。これが次第に、人口統計学やマーケティングの用語としても広がっていったようです(詳しくは Generation X – Wikipedia, the free encyclopedia などをご覧ください)。

この定義に続く形で登場したのが、Generation Y(Y 世代)や Generation Z(Z 世代)というわけです。なお、Y 世代、つまり 1980 年代から 1990 年代に生まれた世代のことを、Millennial Generation(ミレニアル世代)、Millennials(ミレニアルズ)とも呼ぶそうです。これは特に 1990 年代半ばから 2000年(ミレニアル)にインターネットが急速に普及し、それまでの世代に比べてデジタル化に慣れ親しんだ価値観やライフスタイルを持つ世代、という文脈で使われるそう。

省略して Gen XGen Y、その世代の人達のことを Gen XersGen Yers とも呼ぶそうです。こうして言葉で世代を区切っていくと、社会やライフスタイルの特徴が見えてきて興味深いですね。

個人的には、Z 世代の次を一体どう名付けるのか気になります。「やっぱり Z の次と言えば、 GT 世代かしらね」と思いましたが、これは Y 世代の日本人とアニメ好きな外国人にしか理解できないネタですかね、すみません。

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photo : “next generation” by Martin Abegglen


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