秘密の花園、それとも楽園?ドイツの「エングリッシャー・ガルテン(英国式庭園)」とは

6月 5th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

'In the Southern Part of the Englischer Garten' by Alistair Young

こんにちは、maggy です。全国的に薔薇の花が見頃ですね。薔薇は見た目も香りも美しく、ローズガーデンに漂う芳香はまるで楽園。心も「バラ色」になります。

新品種の薔薇を見るのも楽しいものです。珍しい色を見て楽しむのはもちろん、名前や由来も奥深いです。例えば今年の注目のバラ品種は、女優の名を冠した「ブリジット・バルドー」「大地真央」や、東日本大震災の後に生まれた「きずな」3 種など。「桜島」(鹿児島)といった、ご当地ローズもあるんですね(参考:ヨコハマ経済新聞)。

薔薇といえば、イングリッシュガーデン(英国式庭園)が有名ですね。ドイツのミュンヘンにも、まるで楽園のようなイングリッシュガーデンがあると耳にしました。ドイツ語では「Englischer Garten(エングリッシャー・ガルテン)」と言います(なんだか舌を噛みそうな発音ですね)。

さて、このエングリッシャー・ガルテン、その名のとおり、イギリス式の自然の景観美を追求した造園方式で作られています。そして自然なのは、ガーデンだけではありません。なんでも、一部に裸(ヌード)で日光浴をすることが許されている場所があるそうです。1960 年代から続いているそうで、世界的に有名なんだそうですよ。
※ ヨーロッパでポピュラーなフランス式庭園は、平面幾何学式庭園とも呼ばれる左右対称性、幾何学的を重視するレイアウトで、イギリス式とは大きく異なります

これは、日頃の衣服の拘束からの解放感や、全身が直接日光や水や空気に触れることを楽しむことを目的とした、ドイツやフランスで発達したリラックス法です。こうした目的で全裸になる活動を、ヌーディズム(Nudism)」と言うそう。ヌーディズムを実践する人は、ヌーディスト(Nudist)と呼ばれます。ちょっと、日本で言う「裸族」とは背景や文脈が違うようなので、気を付けましょう。ヌーディストについて、詳しくは Wikipedia などをご覧ください。

エングリッシャー・ガルテンのことを聞いてからというもの、薔薇の時期でイングリッシュガーデンに行ったりすると、「もしここで全裸になって太陽と香りを浴びたら、気持ちいいのだろうか」などという疑問が、もくもくと私の脳裏に漂ってしまうのでした……。

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photo : “In the Southern Part of the Englischer Garten” by Alistair Young


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