Bank Holiday(バンクホリデー)の由来とは? 自然を愛したラボック卿のメッセージ

2014/05/26 | Posted by maggy in 小ネタ

The Bank of England' by James Mitchell

こんにちは、maggy です。本日 5 月 26 日(月)は、イギリスやアイルランドは Spring Bank Holiday という祝日です。毎年、5 月の最終月曜日がこの日にあたり、日付は年によって変わります。5 月の第一月曜日には Early May Bank Holiday があったばかりで、次は 8 月の最終月曜日には Summer Bank Holiday が控えています。

Bank Holiday(バンクホリデー)というお休みは、1871 年に制定された Bank Holidays Act (銀行休日法)という、イングランド銀行の休業についての法律に由来するそうです。銀行の取引ができないので多くの企業もお休みになり、そして学校もお休みに。今では Bank Holiday = Public Holiday(国民の祝日)のような位置付けになるそうです。

ところでこの約 150 年前に制定された Bank Holidays Act について調べていたら、この法律の制定のために活躍した Sir John Lubbock(ジョン・ラボック卿)という興味深い人物にたどり着きました。

ラボック卿はイギリスの銀行家であり、かつ、自然を観察するのが好きで、チャールズ・ダーウィンと親しく交流した生物学者でもあります。考古学にも精通し、私たちも学校の歴史の時間に習った、石器時代を 2 つの時代に分ける旧石器時代(Palaeolithic)新石器時代(Neolithic)という用語を提案をしたのも彼だとか(詳しくは ジョン・ラボック – Wikipedia をご覧ください)。
※ pal(a)eo- = 旧 / neo- = 新 / lith = 石。『2001 年宇宙の旅』にモノリスなんてのが登場しましたね

さて、ラボック卿の生きた時代、銀行は休みの日がかなり少なかったので、「銀行のハードワーカーたちに、もっと休みを!」と戦い、勝ち取ったのが Bank Holidays Act だったそうです。

ラボック卿は後の 1894 年に出版した著書 The Use Of Life に、こんな名言も残しています。

“Rest is not idleness, and to lie sometimes on the grass under trees on a summer’s day, listening to the murmur of the water, or watching the clouds float across the sky, is by no means a waste of time.”
― John Lubbock (The Use Of Life)

休息とは怠惰とは異なる。時おり夏の日に、木々の下の草原に寝そべること、水のおしゃべりを聴くこと、空に浮かぶ雲を眺めるることは、決して時間の無駄ではないのだ。

5 月や 8 月と、気候の良い時期にバンクホリデーが多いのですが、美しい時期に忙しい労働者も立ち止まって自然を愛する時間が取れるようにということなのかもしれませんね。

もっとも、彼の功績やこうした当初の想いについて、今では知っている人は少なく、忙しく過ごす人も多いようです。イギリスでは、ラボック卿のファンや自然愛好家から、バンクホリデーという名前ではなく聖ラボックの日(St Lubbock’s Day)に改名しよう! という声もあるようです(参考:Here’s to a happy St Lubbock’s Day – Telegraph)。

ということで、皆さんもせっかくよい季節ですので、平日はよく働き、そして休憩時間や週末は、自然を愛する時間を楽しんでくださいね!

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photo : “The Bank of England” by James Mitchell


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