3 月 17 日 はセントパトリックスデー!アイルランドの首都ダブリンより現地リポート

3月 14th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、maggy です。ただいまアイルランドの首都ダブリンに来ています。3 月 17 日(月)のアイルランド最大の祝日「セントパトリックスデー(聖パトリックの日/St. Patrick’s Day)」を控え、ダブリンでは今週末から特別な催し物が続々と開催されています。

セントパトリックスデーとは、5 世紀頃、アイルランドにキリスト教を広めた宣教者である聖パトリック(St. Patrick)の命日です。敬虔なカトリックの国であるアイルランドでは、この日を一年のうちの最大の祝日として、国を挙げてお祝いします。

聖パトリックがキリスト教の教え「三位一体」を説明するのに使ったという、緑色の三つ葉のシャムロックはアイルランドの国花です。セントパトリックスデーには、このシャムロックを胸に飾るか、緑色のものを身に付けて祝うのが習わしとなっています。

町中が緑色に染まる St. Patrick’s Day Parade(セントパトリックスデーパレード)は、アイルランドやアイルランド系移民の多いアメリカではもちろん、世界各地でアイルランド人やアイルランド文化の愛好者によって開催されています。

さて、現地の首都ダブリンでは、どんな風にお祝いするのでしょうか。ダブリン一番の大通り、オコンネルストリート(O’Connell Street/写真上)を歩く地元っ子たちに聞いて回ったところ、

“Just all green! Drink! and fun!”

との興奮ぶりで、全然説明になっていませんでしたけど……。どうやらアイルランド原産の黒ビール「ギネス(GUINNESS)」を片手に、緑色のものを身に付けてパレードを楽しむといったところでしょうか。

ダブリン観光案内所におじゃましたところ、催し物の一覧が掲載されたパンフレットをいただきました(一部は英語とアイルランド語の二重表記になっていました)。こちらによると、3 月 17 日のパレードがメインイベントで、今週末から前夜祭という形で伝統音楽やロックのライブミュージック、ストリートパフォーマンス、アイルランドのダンスパーティー「Céilí(ケーリー)」、大学のボートレースなどが市内の各地で開催されるほか、夜は街の歴史的建造物が緑色にライトアップされるそうです。

さて、ダブリンで最もおしゃれなグラフトンストリート(Grafton street)のディズニーショップでは、ショーウィンドウのミッキーとミニーも緑色! というのも、ウォルト・ディズニーはアメリカのシカゴ生まれですが、一族はアイルランドからの移民なんだそうですよ。

同じくグラフトンストリートに位置するアイルランド土産専門店「CARROLLS」には、セントパトリックスデーのための緑色のコスチュームやグッズが壁一面にずらり。スタッフさんに聞いたところ、男性に人気なのは髭がついた緑色の大きな帽子、女性に人気なのはクリップ式の緑のミニハットや緑のリボンのカチューシャだそうです。

緑の帽子(そして髭)は、アイルランドの伝承に登場する妖精レプラコーン(Leprechaun)のイメージから来ているそう(写真右)。この緑の小さなおじさん……いえ、妖精は、捕まえると金貨のありかを教えてくれるとか。パレードの最中、どこかに本物が隠れていたりして……なんて欲を出しすぎると、いたずらをされるかも!?

日本でも今週末、アイルランドの文化交流を促進する「アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン(INJ)さんの主催で、原宿や横浜でパレードが行われます。 ※詳細は公式サイトをご確認ください:Irish Network Japan公式サイト)

ということで今週末は緑色のものを身に付けてギネスビールを片手に、アイルランドの文化を楽しんでみてはいかがでしょう。週明けには、現地の当日の様子もリポートします。
「首都ダブリンで過ごすセントパトリックスデー!地元っ子はシャムロックを胸に」を公開(2014/03/19 )しました!

おまけ : アイルランドには聖パトリックの以前にも、キリスト教の宣教師は何人か来ましたが、たいして布教できなかったらしいです。聖パトリックが成功したのは、かつて現地の人が話していたアイルランド語が流ちょうだったからだと言われているそうですよ!


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