首都ダブリンで過ごすセントパトリックスデー!地元っ子はシャムロックを胸に

3月 19th, 2014 | Posted by maggy in 小ネタ

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アイルランドからこんにちは、maggy です。3 月 17 日、アイルランド最大のお祭であるセントパトリックスデー(聖パトリックの日/St. Patrick’s Day)」を首都ダブリンで体験してきました。前回の準備編に続き、当日の様子をリポートします。

セントパトリックスデーは毎年決まって天候が悪いというジンクスがあるそうですが、確かに当日は風が強くシャワー(小雨)の降る寒い日でした(先週は、上着が要らない日もあったくらい暖かかったのに)。

市内に到着すると、子どもも大人も赤ちゃんも緑のものを身に付けて、妖精レプラコーンのコスプレをしてみたり、アイルランド国旗のフェイスペンディングを笑顔に添え、髪まで緑に染めたりと大いに盛り上がっていました。

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St. Patrick’s Festival Parade(パレード)は正午からスタートし、市内の大通りをアイルランドはもちろんアメリカ、ドイツ、エストニアからやってきたマーチングバンドが大行進。バンドやダンサー、出し物を囲んで、大通りはおもちゃ箱と緑のインクを一度にひっくり返したかのよう!

ただし、かなりの混雑でパレードはほとんど見えません。パレードのルートとなる大通りのホテルやパブは 1 年も前からこの日の予約でいっぱいになるそうですですが、なぜなのかようやく分かりました(隅田川花火大会の観覧のための予約みたい)。ガラス窓から悠々見てる人たちが羨ましい!

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短い腕を限界まで伸ばして、かろうじて撮れていた写真がこちら。このしわしわの緑色のキャラクターは何者なんでしょうか。妖怪? 下半身が鱗のようなので人魚でしょうか? 後ほど調べてみましたが、髪も歯も緑で醜い顔をしたMerrow(メロー)というアイルランドの妖精(男人魚)かもしれません。こう見えても愉快な性格で、酒好きで歌も上手なんだとか……。
参考 : 井村君江(2000) 『妖精とその仲間たち』 筑摩書房

さて、大通りから少し離れて、パブでこの日だけ特別に売っている緑色のビールを購入。すると、シャムロックを胸に飾った地元ダブリン市民の皆さんに遭遇しました。昔はただこうしてシャムロックを胸に教会に行って、あとは早めに帰宅して家族で過ごしたそうですよ。

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緑のビールを見て「それは何?」と珍しそう。これは、どうやら観光客向けのものらしいですね。正統派なアイルランド原産のギネスビールやベイリーズをごちそうしていただいてしまいました。

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アイルランドは酒飲みが多いイメージですが、地元ガイドさんによるとアルコール消費量は現在、世界 2 位で、1 位はチェコだとか。ごちそうしてくださった皆さんは数週間禁酒していたそうで、久しぶりのギネスにおいしそうに喉を鳴らしていました。「来年はニューヨークのセントパトリックスデーも見てみたい!」と意気込んでらっしゃいました。アメリカでは、川までが緑色になるそうですよ。

引き続きダブリンのパブではアイルランド出身のロックバンド「U2」やトラッド系バンド「The Dubliners(ダブリナーズ)」のヒット曲(Whisky in the Jar)が流れ、一同大合唱。初めて会う人同士でも一緒に踊ったり手を叩いたりします。

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「アイルランド人にとって、セントパトリックスデーは世界中でアイルランドを祝う最高に特別な日。それに、この日が終わったら春が来ることを意味するんだ。クリスマスと春祭りが一度にやってくるって感じかな?」という地元の皆さんの表現から、この現地の熱気が伝わるでしょうか。

アイルランド語(ゲール語)で乾杯の言葉“sláinte (to your health/あなたの健康を祝して)”も教えていただき、パブのあちこちから聞こえました。

皆さんもこれから桜が咲いてお花見の時期ですね。今年は大雪があったり大変でしたが、日本の春を楽しみましょう!


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