英語のバズワード「twerk」、その人気のワケは?

12月 5th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ

'DATABASE at Postmasters, March 2009' by mandiberg

こんにちは、maggy です。先日、「2013 年新語・流行語大賞」(ユーキャン)が発表されました。「今でしょ!」「じぇじぇじぇ」「倍返し」「お・も・て・な・し」の 4 語が、前代未聞の同時受賞とのこと。確かにいずれも今年の世相を異なる角度から表していて、甲乙つけがたかったですね。

英語の流行語について、前回は今年のオクスフォード辞典(Oxford Dictionaries)が選ぶ流行語大賞に輝いた selfie(自撮り)についてご紹介しました。 では、接戦だと言われていた twerk(トゥワーク) はご存知ですか?

twerk とは足を開いて腰を落とし、お尻を激しく振るヒップホップダンスの一種を意味します。今年、新語としてオクスフォード辞典に追加されました。辞書では下記のような定義になったそうです。

dance to popular music in a sexually provocative manner involving thrusting hip movements and a low, squatting stance.

このようなダンスは以前からアフリカにあったらしく、これまでも黒人女性のシンガーを中心に、パフォーマンスに取り入れられてきました。今年の火付け役となったのが、アメリカ出身の歌手マイリー・サイラスです。twerk をふんだんに取り入れた過激なダンスでメディアを賑わせています。twerk といえば、「ああ、あのマイリー・サイラスのお下劣なダンスね(笑)」という認識の人も多いようです。

オクスフォード辞典の調査によると、そのダンスを twerk という言葉で呼ぶようになったのは 20 年前になるそうです。口語のため起源ははっきりとは分かりませんが、オクスフォード辞典は「恐らく work(動く)と twist(ねじる)あるいは twitch(ピクピクと痙攣する)が融合したものではないか」と分析しています(参考:オックスフォード辞典公式ブログ「What is the origin of ‘twerk’?」 )。

なぜこんなにも twerk がバズワードになっているのでしょうか。まずはダンスの動きがおもしろく、真似をして盛り上がれるからだと思われます。YouTube には twerk の仕方を解説するハウツーもののビデオがいくつも公開されています(刺激的な動画もありますのでご注意ください!)。

もうひとつの側面として、私はどうも twerk を使った言葉遊びの流行も背景にあるのではないかと思っています。例えば、ジムなどでエクササイズをすることを、英語では work out(ワークアウト)と言います。これをもじって Twitter で「今日も twerk out しなくちゃ」なんてつぶやいている人を見かけます。

「いろんな言葉を twerk に言い換えてみよう」という言葉遊びも流行っているようです。例えばハロウィーンの決まり文句 Trick or treat(お菓子をくれないといたずらするぞ) >> Twerk or treat など。これからの時期にもっと流行りそうなのは ハッピーサンクスギビング >> Happy twerksgiving メリークリスマス >> Merry Twerkmas でしょうか。

実にくだらないですね。それでいて、いつまでも遊べてしまいそう。ということで皆さん、これからもこのブログを Please keep “twerking” it out!

photo : “DATABASE at Postmasters, March 2009” by mandiberg


You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.