「ともにパンを食べる仲間」英語の company(会社)の語源

2013/12/25 | Posted by maggy in 小ネタ

こんにちは、maggy です。忘年会シーズンまっただなか。飲み会は楽しいものですが、仕事絡みの忘年会が続くと、連日お酒を注いでまわって疲れ気味……。「私はコンパニオンじゃない!」なんて言いたくなることもありますよね。

さて、料亭やホテル、旅館で宴会の席などに出張して接客をする女性を意味するコンパニオンという言葉。これは、もともとは英語の companion = 仲間、友人、連れという言葉から来ています。英語では、食事や旅、仕事など、行動をともにする相手のことを広く指します。

調べてみたところ、語源は後ラテン語の compāniōn で、ともに(com)パン(panis)を食べること(ion)という意味なのだとか。パンには food (食事)という広義の意味もあります。よって、どちらかというとパンに限定せず「compāniōn = ともに食事をすること」といったニュアンスでしょうか(参考:Online Etymology Dictionary – companion)。

英語でパンは bread(ブレッド)と言いますが、日本語ではパンですよね。パンは南蛮貿易でポルトガルからやってきました。ポルトガル語のパン(pão)が語源です。さらに遡ると、ポルトガル語はラテン語の子孫で、後ラテン語のパン(panis)が語源になります。

つまり panis(後ラテン語) >> pão(ポルトガル語) >> パン(日本語)という流れで日本にやってきたのですね。

さて、この companion の語尾にある、行為や状態を表す – ion を、集団を表す – y に代えたのが company(カンパニー) です。「company = ともに(com)パン(panis)を食べる仲間(y)」ということですね。

日本では会社という意味が一番知られていると思いますが 英語で company というと、会社などのビジネスの組織はもちろんですが、(食事など)何か一緒に行動する仲間や集団という意味で、広く使われます。例えばイギリスで友人の誘いで食事や買い物、旅行、会合、その他の用事に付き合うと、「Thank you for your company」や「I really enjoyed your company」などと言われることがあります。語源に近い使い方ですよね。

こうして語源を辿ってみると、お酒を注ぎあい、食べ物を分けあうことは、会社(company)という同じ行動をともにする集団の、時代を越えた本質なのかもしれません。食事とともに喜びも分けあい、繋がりを強めましょう!

photo : “preparing bread” by Hans Splinter


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