思考の「toolkit(ツールキット)」で課題解決

10月 15th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ

'Handy Man' by RLHyde

こんにちは、maggy です。秋はクリエイティブな活動が一層に楽しい季節ですね。晴れた週末に青空の下、日曜大工なんていいかも(きょうから台風が来ちゃうみたい >< )。

ところで皆さんは、toolkit(ツールキット)と聞くとどんなイメージをお持ちですか。ハサミやドライバーなどの工具のセットを思い浮かべますか。あるいは、IT 業界の方はプログラミング用語のようなイメージでしょうか。

それでは、国連や NPO、企業などが提供している、物理的な形を持たないツールキットのことはご存知ですか?これまで見えなかった課題を明らかにしたり、あるいは、新しいコンセプトを導入しやすくしてくれます。

何やら謎解きのようになってきましたが……。

この場合の「toolkit(ツールキット)」 とは、ある目標達成や課題解決のために、新しいコンセプトの解説や、思考プロセス、導入や分析のための手法(ツール)の一連をまとめたガイドラインのことです。最近、法律や思考デザインなどを中心に、さまざまな分野で見かけます。

例えば、欧州委員会(EC)による男女共同参画を根付かせることを目指した「TOOLKIT on mainstreaming gender equality in EC development cooperation」、国際連合教育科学文化機関による、学生の言論の自由のための「Freedom of expression toolkit: a guide for students」、国際連合環境計画(UNEP)による、環境改善のための「UNEP Toolkit」などがあります

例えば欧州委員会による男女共同参画のツールキットは、mainstreaming gender equality(男女平等のメインストリーミング)というコンセプトとそのための手法を紹介しています。従来のように男女平等法を「外」に作るのではなく、これからはあらゆる意思決定、法律、現場に男女平等の目線を編み込むように浸透させ、「メインストリーミング(主流に加わる)」にしていこう、という考え方です。そのためのツールとして、既にある出来上がった政策や法律、ルールが男女平等かどうかを考えるという従来のやり方ではなく、「意思決定に関わったメンバー構成は平等か」「意思決定の方法は平等か」を確認するという視点と手法=ツールを提示しています。

国連や各団体、コンサルタント会社から無料でも多く配布されているので、ぜひ活用したいですね。新しい思考のツールキットを手に入れて現場で使いこなし、周りをあっと言わせてください。

おまけ :新しいコンセプトを理解するのは、外国語だけではちょっと難しいかもしれません。そんなときは、「スピード翻訳」の「スピード翻訳」サービスという、もうひとつの「ツール」をぜひ活用してください!

photo : “Handy Man” by RLHyde


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