リサイクルの上を行く「Upcycling(アップサイクル)」とは?

6月 4th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ

'Upcycled Tablecloth Skirt' by Vanessa Vancour

こんにちは、maggy です。天気の良い週末に、ふらりとフリマに行くのがマイブーム。朝は掘り出し物が多いし、午後は品数は減るものの、ゆっくりと会話が楽しめます。

節約できて、再利用をして環境にいいことができると思うと、なんだか気分が上がります。近所の公民館で開催されたフリマに出店したこともあるんですよ。おばあちゃんに「あんた、使ってないものばかりじゃないの」と怒られた苦い思い出が……。必要なものは買わないことも大切です。

Reuse(リユース、再利用)Reduce(リデュース、減量)、そして Recycle(リサイクル)3R と家庭科の授業で習いましたよね。

ところで、最近エコやファッション、デザイン関連の分野で見かけるようになった、この 3R のいずれでもない、「Upcycling(アップサイクル)」という言葉をご存じですか?

アップサイクルとは、リサイクルの進化版ともいえるアイデアで、廃物や使わなくなったものを、新しい素材やより良い製品に変換して価値を高めることを指します。

例えば古くなった洋服のリサイクル。従来だと、雑巾にするという方法があります。ここでは、雑巾は洋服に比べて価値が下がります。このようにリサイクルで物の価値が下がることを、ダウンサイクル(downcycling)と言います(いや、雑巾も大事ですけどね。便利だし。でもここは一般的に考えて)。

一方で、例えばその古着の布や柄を活用して、おしゃれなバッグアクセサリーを作ったとします。古くなって洋服としての価値が下がっていたものが生まれ変わり、新たな価値が生まれます。こうしたことを、ダウンサイクルに対してアップサイクル(Upcycling)と呼ぶわけです。

具体的なイメージが湧かない……という方は、Etsy というニューヨーク・ブリックリン生まれのハンドメイド専門のオンラインショップを見てみてみましょう。「upcycling」や「upcycled」というキーワードで検索をしてみてください。

古着のボタンで作ったマグネットから、古本をキャンパスにした絵画、はたまた元の素材が何なのか説明を読まないとわからないものまで。リサイクルとは思えない、むしろリサイクルだからこそおしゃれでかわいい「アップサイクル」商品が並んでいます。

アップサイクルは近年広がりを見せており、Wikipedia によると、Etsy で upcycled というタグが付けられた出品物は、2010 年 1 月時点では 7,900 だったのが、2013 年 4 月には 263,685 と、約 33 倍に増えたそうです。

持続可能(sustainable)な未来のために、というのもありますが、創意工夫を見るだけでも楽しくて、気分も”上がり”ますね! もっと日本でも広がったらいいなと思っています。

おまけ : Etsy を見ていたら、着物の帯のアップサイクルなど、日本から出品されている方もいました。出品に英語の翻訳が必要な方は「スピード翻訳」をご活用ください!

photo : “Upcycled Tablecloth Skirt” by Vanessa Vancour


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