こんにちは、maggy です。先週、マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)元英首相が 87 歳で亡くなりましたね。葬儀は 17 日に行われるそうです。
その強硬な政治姿勢から、サッチャー元英首相は「Iron Lady(鉄の女)」というあだ名で呼ばれてきましたが、民衆の支持は賛成派と反対派に大きく分かれ、イギリス現地ではその死を悼む人と、喜ぶ人に分かれている様子です。
なんでも彼女の死後、映画『オズの魔法使い(The Wizard of Oz)』に出てくる「鐘を鳴らせ!悪い魔女は死んだ(Ding Dong! The witch is dead)」という歌が、イギリスの音楽ダウンロードチャートで急上昇したというニュースまで……。好きか嫌いかが大きく分かれる人や物事を、英語で「Love or Hate」と表現しますが、「鉄の女」は「Love or Hate」といったところでしょうか。
ところでこの鉄の女というあだ名ですが、何もサッチャーさんだけのあだ名ではないようです。もともとは意志の強い女性を示す英語の表現で、これまでも他の女性の政治家などに使われており、現在、最も多く言及されるのがサッチャー元英国首相、ということ。
さらにもう一人、サッチャーさんと同じくらい有名な「鉄の女」がフランスにいるそうです。厳密に言えば人ではないのですが、それはフランス・パリのランドマーク……と言えばもうお分かりでしょうか。「エッフェル塔」です。
鉄の塊のエッフェル塔。フランス語では「La tour Eiffel」ですが、パリ市民から「La Grande Dame de Fer(鉄の女)」というあだ名で呼ばれているとか。これは「塔」のフランス語にあたる「Tour」が女性名詞であるところから来ているようです。
そういえばエッフェル塔も、建設時はその斬新な見た目から、賛成派と反対派に分かれ、ずいぶん議論されたそうですね。
Iron Ladies の後世への影響が気になりますね。
photo : “Eiffel Tower” by idreamofdaylight