翻訳フレンドリーな日本語を書こう

2013/03/22 | Posted by maggy in 小ネタ

'Life's Options' by Pink Sherbet Photography

こんにちは、maggy です。先日、翻訳者さん向けのセミナー「生き残る翻訳者になる」の様子をレポートしましたが、セミナー後の交流会で、こんなお話を伺いました。

日本語から英語への翻訳で、翻訳者さんたちは、意外なところで思ったよりも時間がかかってしまっているそう。それは、ご依頼の原文の 日本語に関係することなんだそうです。

例えば、海外の地名や会社名の固有名詞が「カタカナ」で書いてあるとき。聞こえたままに書いてくださったのかもしれないのですが、検索してもどこにも出てこないし、検討もつかない……なんてことも。英語でどう書くか、調べるのに時間がかかってしまった、というケースがよくあるそうです。

あるいは、日本語と英語の違いによるものも。例えば「スミスさん」という方が文中に登場する場合、Mr. Smith なのか、Ms. Smith なのか分からないことがあり、翻訳作業では、それに付随する his や her といった表現の使い分けに困ってしまうらしいのです。

さらには、そもそも言いたいこと、伝えたいことが不明瞭というケースも。日本語に比べて、英語は結論やポイントをしっかり書くのが流儀です。主旨が分かりにくくても成立する日本語の文章は、ときに翻訳しにくい文章になってしまうんでしょうね。こうした場合、翻訳者さんの方で、文章全体から、これはつまりどういうことを伝えたいのか推測して、ポイントを一度整理してから、翻訳作業に入るそうです。

必要な場合は、翻訳者さんは依頼者さんにコンタクトを取って、確認をされていますが、至急の案件はスピードを優先して、補足のコメントを付けての納品など、流動的に対応していらっしゃるとのことです。

お話を伺ってみて、わたし自身も「これは気が付かなかった!」ということばかりでした。翻訳を依頼する際には、 日本語と英語の違いを踏まえて、翻訳しやすい日本語を書くように気を付けたいですね。そうすれば、翻訳者さんの作業が軽減されるだけでなく、スピーディーに、かつ確実な翻訳をしてもらえますから。

そして、なんといっても「スピード翻訳」は、依頼するのも、翻訳するのも「人」、翻訳文を読むのも「人」です。読む人への配慮を忘れないようにしたいですね。依頼時にコメント欄もぜひご活用ください。

photo : “Life’s Options” by Pink Sherbet Photography


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