生き残る翻訳者とは? セミナーレポート

2013/03/15 | Posted by maggy in 小ネタ

スピード翻訳 - 「生き残る翻訳者になる」セミナー

こんにちは、maggy です。2013/03/09(土)、「スピード翻訳」の主催で、翻訳者向けのセミナー「生き残る翻訳者になる」が開催されました。講師は、翻訳者であり「スピード翻訳」の監修を務めるクリス・ハリントン氏。ライターのわたしもお邪魔してきましたので、当日の様子をレポートします。

参加者は、「スピード翻訳」の翻訳者の有志 15 名。若手の翻訳者の方から、翻訳歴 40 年のベテランまで、さまざまな世代・経歴の翻訳者が集結しました。

「みなさんは普段、翻訳の仕事以外で、どれだけ英語に触れていますか?」。ドキッとする質問から、クリスさんの講義がスタート。生き残る翻訳者の人物像として、 「常に世界を見ている翻訳者」「常に勉強している翻訳」「幅広い分野に関心のある翻訳者」の 3 条件が挙げられました。

具体的な実践例として、クリスさんは翻訳の仕事以外に、必ず寝る前に約 2 時間、世界のニュースや雑誌、小説などの多様なソースで、いい文章に触れるようにしているそうです。

また、言葉は時代や文化を反映して常に変化する「生き物」なので、常にアップデートする必要も。クリスさんは、Facebook や reddit に積極的に参加し、最近の言語の使用法を観察しているそうです。ただし、「ネイティブスピーカーが英語のプロとは限らず、インターネット上には間違った英語がはびこっているので注意してください」とのことです。

さらには、この実践を効率化するため、タブレットやオンラインツールなど、最先端の IT 技術を活用術として、Google や英辞郎 on the WEB Pro、翻訳作業をサポートする、CAT (Computer Aided Translation)と呼ばれるツールの活用事例も紹介されました。

スピード翻訳 - 「生き残る翻訳者になる」セミナー

後半は「実践編」として、日本人が苦手な 定冠詞 The と不定冠詞 A および 複数形と単数形の使い分けについて、実際にあった依頼から抜粋された文章でトレーニング。鋭い質問も相次ぎ、さらなる精度の向上を目指して、熱心に取り組む参加者の姿が見られました。

セミナー後の懇親会では、本日の感想や日頃の業務について、カジュアルに情報交換を楽しみました。「納品後にフィードバックをもらうと、励みになりますよね」「日本語の名前だけでは、女性か男性か判断がつかずに困ることがあります」「いつも時間と精度との真剣勝負……」と、翻訳の喜び、難しさ、そしてやりがいを語り合っていらっしゃいました

セミナーではスパルタ講師(?)だったクリスさんは農業も営んでいるそうで、「収穫の時期は翻訳業をお休みしているんです」と、仕事以外の顔が見えるシーンもありました(収穫を手伝いたい人も募集されていました)。解散時には、長丁場だったにも関わらず、「次のセミナーはいつですか?」「明日からもっと勉強します」などといった声が上がっていました。

わたしは本セミナーに参加させていただきまして、改めて「スピード翻訳」が一人一人の翻訳者の皆さんの日々の絶え間ぬ努力に支えられていることを感じました。

このレポートを書いている今も、翻訳者の皆さんが真剣な顔でメモを取る横顔、そして懇親会での笑顔が瞼に浮かんでいます。今回お会いできなかった翻訳者の皆さん、そして日々の業務に励む依頼者の皆さんの顔も、想像してみています。

生き残る翻訳者、生き残る事業、そして世界で生き残る日本を目指して……日々向上ですね! わたしも生き残るライターになるために、日々努力します。これからもよろしくお願いします。

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