イギリスで日本のイメージといえばSushi、Harakiri そして……Sudoku?

2月 4th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ

'Yay, we finished it!' by fling93

こんにちは、maggy です。先週末に AKB48 の峯岸さんが丸刈りで登場する謝罪動画の騒動が話題になりましたが、ガーディアン紙デイリー・テレグラフ紙といったイギリスの大手新聞でも大きく取り上げられたそうですね。

海外から見て、「反省を示すために自ら丸刈りにする」という行為は大変珍しいようです。また、「サムライ」「ハラキリ」といった日本のイメージと重なって興味関心を集めている、という面もありそうですね。

外国人が持つ日本のイメージって、実際の日本在住の生活者からすると、実際とはズレているところもありますが、その独特の世界観がまた面白いものです。また、新たな気付きを得るきっかけになることもありますね。

そういえば、わたしがイギリスに留学していたときのこと。ホストファミリーに「日本から来た」と自己紹介をしたら、こんなことを言われました。

「日本といえば Sudoku よね! あなたも Sudoku はお好き?」

スドク……? 一体なんのことか分からず聞き返すと、説明に困った彼らがあるものを持ち出してきました。それは、新聞紙でした。新聞の隅に数字のパズルゲームがあり、そこに Sudoku と書かれていました。数独(すうどく)のことだったのです。

そのときは、パズル好きのお宅なのかな……くらいに思っていたのですが、その後も何度か、別のイギリス人にも同じことを言われました。

調べてみると、1980 年代に日本で流行した数独は、2004 年にイギリスの新聞紙 The Times に掲載されたことをきっかけに、イギリスで大ブームになったそうです。各新聞のパズル欄に掲載され、さらにはアメリカ、そして世界中に広がったそうです。なお、アメリカでは Number Place とも呼ばれるそうです(「ナンプレ」って、ここから来ていたんですね!)。イギリスでの Sudoku 人気について詳しく知りたい方は、イギリス情報サイト UK INFO の「SUDOKU(数独)イギリスで大人気」をご覧ください。

イギリスでは、「新聞を買ったら、まず初めに Sudoku をやるよ」「脳のエクササイズとしてもいいよね。さすが、優秀な人が多い日本で生まれたパズルだね!」などという声を聞きました。

彼らは現在も Sudoku にハマっているのか疑問に思い、週末にメールで聞いてみたところ、一人からこんな返事が着ました。

“Yes I still do Sudoku. It is in the newspaper every day but I can only manage moderately difficult ones! Killer sudoku is not for me! “

どうやら、現在もイギリスにおける Sudoku 人気は健在のようです。すっかりお馴染み、という感じでしょうか。このように海外の新聞には、Sudoku やクロスワードパズルのようなパズルがよく掲載されています。日本の詰将棋的な感覚なんでしょうかね?

日頃パズルには何の興味も持ってなかったのですが、見回してみると日本でも通勤中に升目に数字を埋め込んでいっている人を見かけたりします。好きな方は本当に好きなんですね。スマートフォン用のアプリも数多く出ているようですから、そちらでお楽しみの方もいらっしゃるかも。日本の新聞には、パズルを掲載しているものはあまり多くないと思いますが、海外の新聞を見習って、Sudoku(数独)を毎日掲載すれば新聞購買数が増えるかも? お年寄りの頭の体操にもよさそうです。

おまけ : 同じ物を指していても、国によって呼称が異なることもあります。「スピード翻訳」に日英翻訳のご依頼などの際には、ぜひコメント欄を活用してください。どんな状況でどういう人に送る文書や資料なのかを記載すれば、翻訳のプロが対応してくれますよ。

photo : “Yay, we finished it!” by fling93


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