せっかくの研究が埋もれてません? その「日本語の論文」、英語に翻訳お願いします

2013/02/22 | Posted by maggy in 小ネタ

'Research' by arturodonate

こんにちは、maggy です。旧友や大学時代の後輩から、修士論文の発表会が終わったとの報告が立て続けにありました。中には、これから海外の大学院に進学するという人も。少し早い春の気配を感じました。

さて、以前、自己紹介でも書きましたが、私はかつてイギリスの大学院に留学しまして、そこで英語の論文を書くハメに遭いました。いや、自ら希望してのことだったはずなのですけどね……。

アカデミック・イングリッシュを頭に身体に叩きこみ、英語で論文を書くことが大変だったのはもちろんですが、さらに海外で日本の文献や資料を手に入れるのも骨折り仕事だったことをよく覚えています。

というのも、研究テーマとして、初めは海外の事例を調べようと思っていたのですが、大学の指導教官(supervisor)より、その分野の研究に貢献するには、君が日本人であることを大いに活かしてほしいと言われました。そのためには、ただ海外の事例を調べるのではなく、日本の研究事例を紹介したり、さらには日本と海外の事例を比較し、両国に提案することまでが求められました。

文献を取り寄せる、あるいは一時帰国をするにはお金がかかりすぎます。そんな状況下で非常に助かったのが、オンラインに公開された学術論文と、それらが検索できる学術ポータルサイトの存在でした。例えば、Google が提供する論文、学術誌、出版物などから検索を行える「Google Scholar」 や、国立情報学研究所(NII)の提供する学術コンテンツ・ポータルの「GeNii」(ジーニィ)、国立国会図書館の「電子ジャーナル検索」などです。

検索してみると、日本語と英語の両方で論文をオンラインで発表してくれている方が少なからずいて、これは本当にありがたかったです。要旨(abstract) だけ英語のものもありましたが、それだけでも助かりましたね。すべて日本語でしか書かれていない場合は、引用したい箇所だけ自分で翻訳しましたが、専門用語を調べるなどしていたら、相当時間がかかってしまいました。解釈などがズレてもいけないですしね。

中には、日本語と英語の両方で、とても興味深い論文を多数、全文公開してくださっていた先生がいて、あまりにありがたくて、直接コンタクトも取りました。その先生とは、今でも交流があるんですよ。論文の内容も大切ですが、こういう物理的、言語的な壁を取り除いて、論文のアクセシビリティを高めておくことは、後世の研究者にとってとてもありがたく、研究分野の発展のためにも大切なのではないかと感じました。

日本語で論文を書き終わった皆さん。少し休んだら、論文を英語に翻訳して、どこかで発表してみてはいかがでしょうか。また、これから海外の大学院に行かれる方は、今後使うかもしれない日本語の文献を、英語に翻訳しておいてはいかがでしょう。

いつか、「やっておいてよかった」と思う日が来ます。さらには、心から感謝する人もいます。絶対! 折角のあなたの血と涙の結晶です。その日本語の論文、英語に翻訳お願いします!

おまけ : 私が留学していた頃にはありませんでしたが、今は便利な「スピード翻訳」もあるので、ご活用くださいね!

photo : “Research” by arturodonate


You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.