英語の family (ファミリー) の語源は「奴隷」。中世ローマから変化した家族のカタチ

1月 10th, 2013 | Posted by maggy in 小ネタ

'(Happy) family car' by Unlisted Sightings

明けましておめでとうございます。maggy です。年末年始はどのように過ごされましたか? わたしは久しぶりに実家に帰りました。ゆっくり過ごすはずが、姉妹の愚痴を聞く相手をし、風呂掃除や皿拭きを言いつけられ……。

「家族って、遠慮がないのよね」なんてグチりながらも、こうしていると実家にいた頃と変わらなくて、まるでずっとここに住んでいたような気持ちになりました。どんなに時間や距離が隔たれても、実家に帰ればお客さんじゃなくて、いつだって家族の一員なんですよね。

不思議ですね、家族って。ふと気になって、英語の family の語源を調べてみました。すると……。

その歴史は 15 世紀に遡り、ローマ人が使っていたラテン語の famulus(奴隷、召し使い)が語源とのこと。famulusfamilia(召し使い、および親族と召し使いを含む世帯メンバー)に変わり、そして family となったそう。family が「血縁がある」「一緒に住んでいる」 の意味で使われるのは、17 世紀からのようです(詳しく知りたい方は、こちらの解説をご覧ください。Family | Define Family at Dictionary.com)。

ど、奴隷ですか……。意外なような、実家の家族のことを思うと妙に納得したような……。

ともあれ、family という言葉が示すものは、その時代や文脈によって変わってきたのですね。

そういえば、わたしにとってイギリスのホストファミリーは、「イギリスの家族」です。東京のシェアハウスに住んでいる友人は、ルームメイトたちと衣食住を共にし助け合って生きていて、彼らを「東京の家族」と呼んでいました。日本の「家族」およびその言葉の意味も、少しずつ変わっていっているのかもしれませんね。

それでは、また忙しい日々になりますが、みなさんにとっての「家族」を大切に、がんばっていきましょうね! 今年もよろしくお願いします。

photo : “(Happy) family car” by Unlisted Sightings


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