「スピード翻訳」の提供する「スピード翻訳」サービスは、翻訳を依頼したい原稿をデジタルデータ(テキストデータや MS WORD 文書など)でお持ちの場合は、サイト上のお見積りフォームを使って、すぐに納期と翻訳料金をご確認いただけ、そのままご発注いただくことができます。しかし、依頼原稿が紙にプリントされたものの場合、そのままお見積りフォームに依頼原稿を登録することができません。そのため、残念ながら、現状では「スピード翻訳」サービスをそのままご利用いただくのは難しいのです。
しかし、実際には「原稿は紙でしか持っていないのだけど、何とかならないだろうか」というお問い合わせは、日々数多くいただいております。こうした場合にどうすればよいかについてお伝えしたいと思います。
- OCR ソフトで原稿の文字を読み取る
ご自宅にスキャナーやスキャナー機能のついたプリンターをお持ちの場合、付属ソフトとして OCR と呼ばれる種類のソフトウェアが同梱されていることがよくあります(オフィスにある複合機にも OCR 機能を備えたものがあったりします)。OCR(Optical Character Recognition = 光学文字認識)は、スキャナーで紙に印字された文字読み取り、その形からどの文字なのかを連続して識別する技術のことです。これを使って、原稿中の文字を文字データ(テキストデータ)として取り出すことができます。ここまで来れば、あとはそのテキストデータを「スピード翻訳」サービスのお見積りフォームに原稿を貼り付けて、お見積もりを確認、そのまま発注できます。
【注意】
OCR ソフトは便利なものですが、文字を誤認識する可能性も多々あります。例えば S (アルファベットのエス)が ∫ (積分記号)として認識されたり、「晒」が「日西」のように 2 文字に認識されることもあります。また、原稿上の画像の一部を無意味な記号として認識されることもあります。OCR で抽出したテキストを原稿にして「スピード翻訳」サービスをご利用いただく場合は、お見積もりの前に一度原稿を目で見ておかしなところがないか確認していただくのがよいでしょう。 - スキャナーで原稿を PDF や画像の形式で保存する
スキャナー(またはスキャナー機能付きのプリンター)をお持ちで、OCR ソフトがない場合や OCR の使い方がわからない場合は、原稿を PDF 形式や JPG などの画像の形式で保存してください(スキャナーの取り込みソフトで保存形式を選択できます)。これをそのまま「スピード翻訳」サービスで翻訳依頼することはできませんが、「オークション翻訳」サービスであれば、PDF や画像データを原稿として登録し、翻訳者からの入札を待つことができます。
【注意】
この場合は、原稿となる PDF や画像データを目で見て、ちゃんと人間の目で読み取れるかどうかを事前にご確認ください。 - スキャナーもない、OCR も使えない、でも紙の原稿はある!
弊社までお問い合わせください。担当者がご対応いたします。原稿は Fax でお送りいただくことも可能です。Tel : 03-6415-7189(平日 10:00 – 18:00) / Fax : 03-6674-2482
※ 休日を含む営業時間外にご連絡いただいた場合、翌営業日のご対応になりますので、あらかじめご了承ください
おまけ : 弊社では、「e.Typist」(メディアドライブ)や「読取革命」(Panasonic)を使っています。スキャナーの付属ソフトではなく、製品版ですので、すこし値は張りますが、かなりの精度で文字認識が可能です。ソフトによって、得手不得手があるようで、ケースバイケースで使い分けていたりします。
しかし、こうしたソフトも使い方によって大きく精度が変わります。ボタンひとつでスキャニングから、画像データ生成、文字認識までを自動でやってくれたりもするのですが、その前に何語の原稿であるかを指定する、読取範囲を指定するといった作業をすると、認識制度がグンと上がったりします。OCR ソフトをお持ちの方はいろいろ試してみられるとよいと思います。
※ 各ソフトウェアに対するコメントは、業務上での使用感であり、特にこれらのソフトウェアを弊社としてお奨めする意図はありません
photo: “Lecture Notes” by Editor_Tupp