マクドナルド、麦当劳、バクトウロウ……?

6月 22nd, 2012 | Posted by maki in 小ネタ

'McDonald's in Shanghai' by Jesse Varner

こんにちは、maki です。前々から気になっていたことをちょっと調べてみました。ファストフードの「マクドナルド」(McDonald’s)は、中国語では「麦当劳」と綴ります。中国語の知識ほぼゼロの私にとっては「バクトウロウ」(?)としか読めません。日本の漢字の音読みと現代中国語の音韻は大きく異なるものが多いので、この「バクトウロウ」(?)も、もしかしたら「マクドナルド」に近い発音なのかもなあ……とぼんやり想像していました。その辺をちょっと調べてみました。

「麦当劳」は、それぞれ

  • 麦 = mài
  • 当 = dāng
  • 劳 = láo

……となり、あえてカタカナで表記すれば、「マイダンラオ」になっちゃうみたいです。これは、中国の標準語である現代標準中国語(普通話)の発音なのでしょう。まるで「マクドナルド」とは違いますね。あれあれ……と思って調べてみると、香港のケーブルカーの駅に「麦當労道駅」という駅があるのを Wikipedia で見つけました。香港は長らくイギリスの支配を受けていましたから、きっと McDonald Road を駅名に使ったものなんでしょう。で、そのページに書かれていたのが、「麦當労」の広東語発音。これだと、

  • 麦 = mak6
  • 當 = dong1
  • 労 = lou4

……で、「マクドンロウ」。「マイダンラオ」より、かなり「マクドナルド」に近づきました。中国語の「麦当劳」の表記は、広東語発音からの当て字なのかもしれないですね。

しかし、さっきから「マクドンロウ」や「マイダンラオ」を「マクドナルド」と比較していましたが、本来は英語の McDonald’s [məkdɑ́nəldz](マクダーナルズ)と比較すべきですよね……。たぶん英語のネイティブスピーカーには McDonald’s を「マクドナルド」と言う日本語も、「マクドンロウ」と呼ぶ広東語も、大同小異でヘンだなあ……と思っているかもしれません(しかし、きっと英語のネイティブスピーカーでも、「マクドナルド」は「マイダンラオ」よりは近いと思っているはず!?)。

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photo: “McDonald’s in Shanghai” by Jesse Varner


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