planets – 惑う星たち

4月 2nd, 2012 | Posted by maki in 小ネタ

'Venus, Moon and Jupiter' by T. Itakura

こんにちは、maki です。このあいだのちょっとした天体ショーはご覧になられましたか? 03/26 の夕方、西の空に金星と木星が三日月を挟み撃ちにするような感じで 3 つの天体が並んでました。そのちょっと前の 03/14 には、金星と木星が大接近してました。天文学的にはそんなに珍しい現象ではないようですが、空の明るい東京でも十分に観測できて、起きているのが辛くなうような時間でもないタイミングで見られたというのは、とてもよかったと思います。

大接近していた 2 つの惑星が、2 週間ちょっとでずいぶん離れてその間に三日月が割って入る構図に変わっているというのは、とてもおもしろいですね。惑星や衛星以外の恒星は、季節によって変化はしますが、恒星と恒星の相対的な位置関係はそんなに短い時間では変わりません。昨日と今日でオリオン座の形が変わるなんてことはないですよね。現代人であれば、惑星は恒星とは違うこと、惑星の運行は複雑であることといった程度の基礎知識がありますが、惑星の存在やその運行について知識のなかった昔の人たちにはとても不思議な現象だと感じられたのではないかと思います……と Twitter に書いたところ、『「惑星」っていうぐらいですから』と知り合いからレスポンスが返ってきました。

なぜ「」星なのかな……と考えたことはなかったわけではないですが、なるほどねーと思いました。すこし調べてみたところ、明治時代には「惑星」と呼ぶか、「遊星」と呼ぶかで論争があったみたいですが、どちらも天体としての運行がふらふらしているというところからこういった名称になったようです。

では、英語の planet の語源は……と見てみると、ギリシャ語の 古フランス語の planète、後期ラテン語の planeta、ギリシャ語の planetai / planeatai にたどりつくようで、意味は「ぶらぶらする、さまよう」だとのこと。やはり、planet も「惑う星」ということだったんですね。何でも調べてみるものです♪

photo: “Venus, Moon and Jupiter” by T. Itakura


You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.